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小林節氏と志位和夫氏が「野党連携」で一致! 〜「今は非常事態。立憲主義を取り戻すための『選挙協力』は時代の要請、憲政上の大義だ」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/267628
2015.10.01 IWJ Independent Web Journal
「あれだけ乱暴で強引なことをしたのに、安倍政権の支持率がさほど下がらないのは、受け皿が存在しないからだ」──。
日本共産党がインターネットで配信する生番組「とことん共産党」の2015年9月28日の放送回で、志位和夫委員長はこう指摘した。ゲスト出演した憲法学者の小林節氏(慶応大学名誉教授)も、「受け皿が誕生すれば、投票棄権層にも求心力を発揮するだろう」と応じた。
2人は番組内で、その「受け皿」が今後の国政選挙に登場すれば、政権交代は十分可能、との認識で一致した。
「今の日本は、ある種の非常事態だ」と訴える志位氏は、「たとえ、野党間に政策面での相違点があっても、いったんそれを脇に置き、戦争法廃止と立憲主義の再生の2点が目的の、暫定政権を誕生させるべく選挙協力が必要、という結論に至った」と力説した。
これを受けて小林氏は、「ある意味、野党の中で一番強い共産党が、選挙協力の意義を本気で理解した点は、とても評価できる」とし、今回は法案の内容と手続きの問題との「二重の違憲性」があることから、「野党間に選挙協力の大義が立つことは、国民に理解されやすい」と語った。
記事目次
・今の野党情勢では国政選挙を何度行っても「自公」に勝てない
・「政治の土台たる立憲主義の再生」という明快な大義が「求心力」を発揮する
・史上初の「未知・未踏の領域」、全国規模での選挙協力を成功させるには?
・社民党とは「大筋合意」、生活・小沢一郎氏は「全面賛同」
・小林節氏の「変節」? 「70年間の非戦は9条のおかげと気づいた」
・論破されると個人攻撃を始める「世襲貴族」の自民党議員
・強力な「受け皿」の提示で状況は変わる
とことん共産党 動画
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/267628
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・日時 2015年9月28日(月) 20:00〜
・場所 日本共産党本部(東京都渋谷区)
・詳細 とことん共産党「戦争法廃止へ日本共産党の提案――国民連合政府の実現を」|日本共産党
http://www.jcp.or.jp/web_tokusyu/2013/03/post-10.html
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とことん共産党 戦争法廃止へ日本共産党の提案――国民連合政府の実現を
■今の野党情勢では国政選挙を何度行っても「自公」に勝てない
番組では冒頭、司会の小池晃氏(日本共産党副委員長)が、「国会で強行採決された安保法を、このまま放置することは許されない」と切り出し、今回、共産党が掲げた、立憲主義の再生と安保法の廃止が目的の政治構想「国民連合政府」では、政権交代を実現するための野党間「選挙協力」が柱になる、と説明した。
小林氏は、共産党からのこうした提案を、自身がこれまで唱えてきた「野党連携」の主張と重なると、高く評価した。
さらに小林氏は、安保法を成立させた安倍政権の国会運営を、「憲法の崩壊というか、国民主権の崩壊というか、議会も機能しなくなっている」と非難しつつも、野党がバラバラのままでは、国政選挙を何度行っても議席数で自民党と公明党の連立が勝ってしまうと訴え、次のように続けた。
「選挙制度を変えられないなら、野党勢は自公政権に賢く学び、選挙協力の実施を通じて国会議席の過半数を握ること。そうすれば、過半数を根拠にした今回の与党の暴挙(=安保法成立)を、ちゃらにできる」
志位氏は、「戦争法を廃止するには、新たな政府づくりが必要だ。それには野党間の選挙協力が必要。そのシンプルな構想が『国民連合政府』だ。提案した以上は、是が非でも結実させたい」と意気込んだ。
■「政治の土台たる立憲主義の再生」という明快な大義が「求心力」を発揮する
小林氏は、「今回、平和主義が殺された。国民主権も、議会政治も殺され、独裁政治が始まった」と前置きし、「(安倍政権の)独裁政治をつぶして、立憲主義を立て直し、平和主義と民主的議会制度を回復させる──これが、すべてに優先する」と断言。日本の国政への立憲主義の再注入は、野党間での政策論戦以前の問題として実施されるべきだと力を込めた。
志位氏も、立憲主義は「政治の土台」である、と強調したうえで、その立憲主義が破壊されている中での政策論争を繰り広げても、結局は与党の暴走を許してしまうと指摘。「立憲主義という土台を取り戻す仕事は、国民的に意義のある、『憲政上の大義』だと思っている」と言い重ねると、次のように訴えた。
「今の日本は、ある種の『非常事態』だ。われわれ共産党は、この非常事態に、これまでと同じ対応でいいのかと考えた。その結果、たとえ野党間に政策面での相違点があっても、いったんそれを脇に置き、戦争法廃止と立憲主義の再生の2点が目的の暫定政権を誕生させるべく、選挙協力が必要という結論に至った」
■史上初の「未知・未踏の領域」、全国規模での選挙協力を成功させるには?
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志位氏は番組で、「選挙協力」には未知の部分があることを認めた。「過去に、全国的規模の選挙協力というのは、実はやったことがない」としつつも、「しかし今回は、思い切ってやらなきゃならないと決意した」と、強い調子で言いかぶせた。
志位氏のこの発言に小林氏は、「重大な決意が伝わってくる。ある意味、野党の中で一番強い共産党が選挙協力の意義を本気で理解した点は、とても評価できる」と希望を滲ませた。そのうえで今回の安保法制は、その内容と手続きの面で「二重の違憲性」があると強調し、「野党間に選挙協力の大義が立つことは、国民に理解されやすい」と語った。
志位氏は、「国民の目に、選挙協力の大義がパッと明確に見えてこそ、自公に勝てる。2014年の衆院選で、沖縄4区のすべてで自民党に勝ったのも、辺野古基地反対という大義が、地元の有権者に見えたからこそ。今回は『戦争法廃止と立憲主義の回復、そのための政府づくり』の3つが大義になる」と述べた。
■社民党とは「大筋合意」、生活・小沢一郎氏は「全面賛同」
志位氏は、9月25日に国会内で、民主党代表の岡田克也氏と「選挙協力」の件で会談している。これについて志位氏は、「(民主党との協議は不調などと)勝手な報じ方をしているメディアもあるが、私の感触では、いいスタートを切れた。岡田さんとは信頼感を持ちながら、今後も話し合えると思う」と報告した。
司会の小池氏が、「信頼関係という点では、(今回の安保法案反対運動で)野党各党の代表者が、市民集会などで一緒にあいさつする機会が多かった」と振り返ると、志位氏はすかさず、「(9月27日に会期末を迎えた)通常国会では、野党の党首会談を6回も行った。国会前の抗議活動の場でも一緒にスピーチし、『戦争法案をつぶしてくれ』『安倍政権を倒してくれ』といった市民らの思いを、十分に体感し合えたはずだ」と言葉を継いだ。
志位氏はこの日、社民党党首の吉田忠智氏、生活の党代表の小沢一郎氏と、それぞれ国会内で会談している。番組内でもその件に触れて、「吉田氏とは大筋で合意した。小沢氏からは全面的な賛同が得られ、『新たな政権づくりでの選挙協力は、当然のこと』と告げられた」と伝えた。
小池氏が、会談後の小沢氏の記者会見で、「政策面での不一致はどうするのか」と尋ねた記者に小沢氏がものすごい剣幕で、「何をつまらないことを言っているのか」と返したことを紹介すると、小林氏は、「その記者は、同じ質問を自公政権にぶつけるべきだ」と口調を強めた。
志位氏は、「共産党は長い間、独自路線で戦ってきたが、国民の声があるから方針を変えたのだ。小沢氏との会談で、そのことを説明すると、『その決断は高く評価する』という返事が得られた」と力を込めた。
■小林節氏の「変節」? 「70年間の非戦は9条のおかげと気づいた」
続いて志位氏が、「政権をつくったら、安保法廃止などの大義以外はどうするか、という課題は確かに出てくるが、大義で一致すれば、政策の相違点はいったん脇に置いたとしても、責任のある政治を実行できると思う」と話すと、小林氏は「自民党内には、保守からリベラルまで、さまざまな考え方があるが、党として『今の任期はこの路線で進む』と決まれば、その方向で一致する大人の側面があった。野党勢にはこれまで、それがなかった。したがって、『政策の不一致はいったん脇に置く』という共産党の提案は現実的だ」と同調。さらに次のように念を押した。
「安保法を、廃止法で消すこと自体は簡単にできるが、特定秘密保護法や刑事司法手続きの改悪、さらには労働法制の改悪についても、廃止したり、元に戻すとなると、(暫定政権とはいえ)かなりの期間を要するだろう」
小池氏が、「小林節さんといえば、集団的自衛権の行使や憲法9条への考え方が、昔と変わってきたように見受けられるが」と琴線に触れる質問を投げかけると、それに対して小林氏は、かわすことなく、真正面から受けとめて、こう答えた。
「私も勉強や論争を重ねて、考え方が変わった。変節とも言われるが、専守防衛が一番いいと気づいた。今は『自衛隊を米軍の2軍にするような集団的自衛権の行使はまずい』という認識だ。日本みたいな経済大国、技術大国が、70年間も戦争しなかったのは宝のようなもの。それは、9条のおかげだと気づいたのだ」。
このくだりは、この番組のハイライトだったかもしれない。
■論破されると個人攻撃を始める「世襲貴族」の自民党議員
さらに、「9条の下で、軍隊は持てない。自衛隊という『第2警察』で専守防衛をすることは、いいことと思う」とも述べ、6月4日の憲法審査会に参考人としとて呼ばれた時のことに触れて、次のように話した。
「憲法審査会に招かれて、集団的自衛権の行使は違憲だと発言したら、『お前らが決めることではない』と言われた。自民党が失礼なのは、議論に負けると、『あんたは政治を知らない』とか『素人だ』といった、個人攻撃を始めることだ」
これに志位氏が、「(憲法学者ら)専門家の意見をちゃんと聞かなくて、どうする」と批判すると、小林氏は「自民党の世襲貴族みたいな人たちは、人間としてすべき苦労をほとんどせずに、今の地位についているから。きっと、自分の周囲にはイエスマンしかいないのだろう。御用学者や御用評論家も、現にいる」と眉をひそめた。
■強力な「受け皿」の提示で状況は変わる
また小林氏は安保法制を巡り、かねてから表明している100人規模の原告団で国に賠償を求める訴訟の件にも言及した。
「(法案の段階はもとより)施行されていない法律について、実際に被害が生じていない以上、裁判に訴えることはできないと指摘する向きがあるが、国民は安保法で、日々『戦争の恐怖』に脅かされている。それは訴訟の要因になるから、われわれは必ず訴える。準備は着々と進行している」。
志位氏が、「(安全保障関連法案で)あれだけ乱暴で強引なことをしたのに、安倍政権の支持率がさほど下がらないのは、(有権者が積極的に投票したくなるような)受け皿が存在しないからだ。強力な受け皿がはっきり見えれば、状況はガラッと変わるはず」と述べると、小林氏も「受け皿が誕生すれば、投票棄権層にも求心力を発揮するだろう」と応じた。
最後に小林氏は、民主党政権の誕生時に共産党は距離を置いていたことを踏まえて、「それが今度は組むとなれば、絶対に勝てる。皆さんも不安がらず、倒閣のための野党連合をつくる戦いに参加してほしい」と視聴者にメッセージを伝えた。
(取材:沼沢純矢、文:IWJテキストスタッフ・富田、記事構成:佐々木隼也)
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