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安保関連法の強行採決で直視すべき「敗北」 最大の敗因は何だったのか 江川紹子の「事件ウオッチ」(Business J)
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/934.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 01 日 00:28:05: igsppGRN/E9PQ
 

通常国会の事実上の閉会にあたって記者会見した安倍首相は、安保関連法案について、「説明する努力を続ける」としたが……(写真は首相官邸HPより)


安保関連法の強行採決で直視すべき「敗北」 最大の敗因は何だったのか
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11746.html
2015.10.01 江川紹子の「事件ウオッチ」第38回 文=江川紹子/ジャーナリスト Business Journal


 今国会の焦点だった安全保障関連法が強行採決された。特別委員会で総括質疑もせず、与党議員が議長席を取り囲んで、議長の発言がまったく聞き取れない中で「採決」を行ったとして本会議に送った経緯を見れば、政府がなんと言おうと「強行採決」だろう。近年、日本ではまれに見る規模の反対運動が起きたが、何がなんでも今国会で成立させるという政権の強硬姿勢を止めることはできず、運動は完敗した。

■成功した与党による“争点隠し”

 敗北したのは反対運動に加わった人たちばかりではない。法律の中身や政府・与党の進め方には、多くの国民は納得していないようで、各メディアが可決後に行った世論調査では、政府・与党の説明を「不十分」とする声は依然として8割に上り、法案成立には6割近くが否定的な回答をしている。それを見れば、国民の大多数が政府・与党に負けた、ということになる。

 ところが、どうしても負けを認められない人が少なくない。私がツイッターで「敗北」との表現を使ったことに対し、憤怒のリプライや批判ツイートがかなりあった。確かに、運動は近年稀にみる盛り上がりだったし、若い人たちの積極的な参加もあった。国民が憲法について改めて考える機会にもなり、意義は大きく日本の政治文化に少なくない影響を与えるのではないかと思う。

 しかし、「本当に止める」と言っていた法案成立を止められなかったのは、やはり負けだろう。それに対して、「いや、悪いのは、国民の声に耳を傾けない安倍政権だ」などと言っているだけでは事態は変えられない。

 しかも、自民党はかつてとは異なり、今や総裁選挙で他の候補者が出馬できないほど安倍支配が強く、多様性が失われている。そうであればなおのこと、現政権とは異なる意見が、もっと政治に反映される状況をつくり出すよう真剣に考えなければならない。そのためにも、ここは負けを直視し、敗因を分析し、そのうえで「次」を考えることが大切なのではないか。過去を振り返り反省することは、未来につながる。

 詳細な分析は専門家や運動に携わってきた人たち自身に任せたいが、早いうちに問題の本質を国民に伝えきれず、2014年11月の総選挙の際に明確な争点化ができなかった点は大きかった。

 ここでいう「問題の本質」とは、国の基本方針として長く維持してきた憲法解釈を、憲法改正の手続きに乗せず、一内閣の判断によって変更する政府・与党の手法が、「立憲主義」に反し、日本の政治の土台そのものを揺るがしているのではないかという問題提起である。

「立憲主義」については、法案が参議院で採決される直前、衆議院で野党が提出した内閣不信任決議案の趣旨説明を行った枝野幸男・民主党幹事長の演説の中でわかりやすく説明されている。

「権力は憲法によって制約される、権力者は憲法に従ってその権力を行使しなければならない、これが立憲主義であります。まさに内閣総理大臣たる者、この立憲主義によって拘束される。われわれ国会議員も、権力の一端を一時的にお預かりする者として、憲法に縛られ、憲法に反する法律をつくらない、そのために努力をするという責任を負っています」

「私たち国会議員がお預かりをしている『立法権』という権力、それは何によって与えられているんですか、預かっているんですか。内閣総理大臣の権力、それは何によって与えられているんですか』

「『選挙』という人がいるかもしれません。でも、それは半分でしかありません。その前提があります。選挙で勝った者にこういう権限を預ける、選挙で勝った者にこういう権力を行使させる、そういうことを憲法で決められているから、選挙で勝った者に一時的に権力が預けられている。同時にその憲法は、無条件で権力を預けるのではない、こういうプロセスで誰に預けるかを決めることを規定していると同時に、その権力者はこういう規制の中でしか権力を使っちゃいけない。この(民主主義と立憲主義の)両方を憲法で決めて、セットで私たちは委ねられているんです」

 立憲主義の下では、法案は憲法に適応するようにつくらなければならない。法案に合わせて、憲法を変えるというのは、あってはならない禁じ手だ。ところが、国会審議の中で、中谷元防衛大臣が「現在の憲法を、いかにこの法案に適応させていけばいいのか、という議論を踏まえて閣議決定を行った」と答弁したように、今回はその禁じ手が使われたのではないか。立憲主義の原則は、ないがしろにされたのではないか。

 こうした「問題の本質」が盛んに論議されるようになったのは、今年6月の衆院憲法審査会で、自民党が推薦した長谷部恭男・早稲田大教授のほか、民主党推薦の小林節・慶應義塾大名誉教授、維新推薦の笹田栄司・早稲田大教授の3参考人が、そろって「安保法案は憲法違反」と明言してからだった。その後、メディアが盛んに憲法学者にアンケートやインタビューを行った。内閣法制局長官の経験者や元最高裁判事などの見解も出た。これによって、「憲法違反」との評価は、野党独自の主張や左翼的な一部学者の説ではなく、圧倒的多数の専門家の共通理解であることを国民も理解した。

 こうなって初めて、今回の事態は立憲主義を揺るがす問題ではないか、との認識が広がってきた。だが、法案を止めるには遅かった。これは本来、総選挙の時に、十分に議論しておくべきテーマだったのだ。

■立憲vs.非立憲

 振り返ってみると、安倍内閣が集団的自衛権行使を容認する閣議決定を行ったのは、昨年7月。すぐさま各地の弁護士会やさまざまな団体が反対の声を挙げたが、運動はあまり盛り上がらなかった。9月29日に、安保法案に加えて原発や消費税、沖縄の基地など様々な問題で“安倍政治”に抗議する人々が国会前に集まったが、その参加者は主催者発表でも2000人だった。これを報じた朝日新聞は、見出しに「大規模デモ」と書いた。当時は、これが大規模と評価されるほど反対運動は低調だった。

 マスメディアの報道も、9〜10月には減った。朝日新聞のデータベースで「集団的自衛権」が使われた記事を検索すると、7月には479本、8月には363本あったのに、9月には172本、10月は171本だった。しかも1面など、目につきやすいページに掲載される記事は極めて少なかった。

 そんな状態で、11月になると急に“解散風”が吹き始め、衆議院が解散、12月に総選挙となった。安倍首相は「この解散は、アベノミクス解散です。アベノミクスを前に進めるのか、止めてしまうのか、それを問う選挙です」と繰り返した。自民党の公約集も、経済政策を前面に押し出し、「集団的自衛権」の言葉も見られない。「切れ目のない安保法制の整備」が、「外交」の項目に、何の見出しも立てられないまま、ひっそりと載ってはいるが、300近い公約が列挙された中に埋もれて、まったく目立たない。菅義偉官房長官も、特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認は争点にならないとして、「何で国民の信を問うのかは、政権が決める」と強調した。

 これに対し、民主党のマニフェストは、「専守防衛と平和主義を堅持する」との大見出しを立て、立憲主義にも触れて争点化を図った。しかし、同党が国民の信頼を回復していないこともあり、「アベノミクス」の大合唱の前に霞んだ。

 かくして、与党による争点隠しは成功した。このように、選挙の前の時点で「問題の本質」をしっかり国民に伝え、きっちり争点化できなかったことが最大の敗因ではないか。

 現政権と異なる国民の意見が国政に反映されるためには、やはり選挙が大事だ。となれば、次の国政選挙の時までに、「問題の本質」についての理解をさらに広げ、「立憲vs.非立憲」という明確な対立軸を提示し、国民の関心を高めていくこと。そのうえで、国民が選択しやすいような野党の選挙協力を構築すること。この2つは不可欠だろう。

 後者に関しては、法案が可決・成立した直後、共産党が「国民連合政府の実現」を呼びかけ、来年夏の参院選挙などで他の野党との選挙協力を行う方針を示した。政権の課題はさまざまあり、共産党との連立政権を思わせる「国民連合政府」との言葉は、いくらなんでも唐突感がある。ただ、国政選挙で同党が柔軟な姿勢を示したのは画期的といえよう。

 また、維新の分裂などで、野党再編が行われるのであれば、民主党はこの際、現在の党名にこだわらず、「立憲民主党」を名乗ってみたらどうか。そうすれば、党名そのものが、問われるべき争点を広く伝える力になるのではないか。

(文=江川紹子/ジャーナリスト)

 

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コメント
 
1. 2015年10月01日 00:50:22 : YxpFguEt7k
「与党による争点隠しは成功した。このように、選挙の前の時点で「問題の本質」をしっかり国民に伝え、きっちり争点化できなかったことが最大の敗因ではないか。」

まったくその通りなのですが、最大の敗因は「そういうシステムだから」だと思います。

(1)実際に法案が出るまでは、野党は批判しにくい
(2)与党が法案を出すのは国会で過半数を確保してから

というシステムだからです。
現に、集団的自衛権に関する解釈改憲の閣議決定について、内閣法制局・横畠裕介氏が行なった答弁を見て、木村草太氏ですらVideonewsのインタビューで「個別的自衛権と集団的自衛権の重なる部分だけ容認するのではないか」と答えていました。
つまり、本気で内閣法制局(と公明党)が集団的自衛権を認めるとは、専門家すら、いや、専門家だからこそ、思っていなかったフシがありました。

しかし自民党は本気だったのです。それに気づいたときには後の祭りでした。そういうことだと思います。


2. 2015年10月01日 01:02:56 : W8EjXppvMo
  
【対談】 野党連合について  ゲスト:小林節、志位和夫  MC:小池晃   
https://www.youtube.com/embed/7OgmA7OcAwY?rel=0

小池「(野党連合の)旗印としてはどんなことが挙げられんでしょうか」

小林「立憲主義をとり戻すのが旗印になる。
今回、平和主義、国民主権、議会政治が殺されてしまったでしょ。
選挙が終わったら何をやってもいいというのは議会政治じゃないです。
憲法を無視する以上、独裁政治が始まったわけです。
この独裁政治を潰して、立憲主義をとり戻し、
平和主義と民主的な議会制度を回復する。これが全てに優先する
政策論争以前の問題が問われているんです。」

小池「ただ単に悪法というというものを超えたものが今回はあると。」

小林「そうです。憲法構造が壊されて独裁政治が始まったということが
問題なんです。」

志位「今度の私たちの提案も、戦争法廃止・立憲主義を取り戻す。
これをメインテーマにしてるんです。立憲主義というのは個々の政策課題とは
レベルの違う話。もっと国の土台にある問題で、これが壊されたら、
どんな政策を並べても意味をなさなくなる。この土台が危なくなってる以上は
それを取り戻す仕事というのは国民的大義だと思ってるんです」

小林「はい。すべてに優先します」

小池「ある意味、一時的に権力を委任されてるに過ぎない政府が、憲法を無視して、
国民の民意も無視して、突き進むというとになれば民主主義の根本が破壊されると。」 

小林「そうです。国民主権国家ですから、主権者国民は一株株主で
政府というのは、いわば雇われマダムとその手下に過ぎない
それが国を丸ごと奪い去ってしまうわけでしょ。
だからこれは主権者国民が国を取り返すたたかい。」

志位「その意味では、国の土台が危うくされている時は
一種の非常事態だと思ってまして、ですから私たちも
この非常事態の時にこれまでと同じ対応でいいのか、随分考えました。
そしてやはりこの非常事態の時には野党間に政策上の違いがあったとしても、
立憲主義を取り戻すために結束し選挙で協力する。
ここは思い切ってやらなければならない。」
 


3. 2015年10月01日 01:29:23 : moA7TqCeDc
立憲民主党はいいかもね

4. 2015年10月01日 02:15:18 : LY52bYZiZQ
立憲主義という憲法法理上のメインの争点を論ずるのに法的拘束力のないマニフェストのあり様を論じてもあまり意味はない。民主党がそもそも護憲という点でまともな政党なら消費税増税法を国会の合意を無確認に戦争法と同じく先に国際公約化して閣議決定のみで国会に提出することなどありえなかったはず。軽減税率を取り上げたコラムといいこの人の書くものは田原と同じで勝てば官軍式に思想が偏っていてあまり信頼できない。

5. 2015年10月01日 02:57:10 : 9z779rD8fw
敗因?
彼女の立ち位置はどこにあるのだろうか?
彼女にとって傍観者で
どうでもいいのだろう
勝ちも負けでもない
国会に取り巻いた人たちも
猿の暴走バカの一念を
止められると思っていたのではない
こんな戦争法案を
少なくと自分は反対だと
意思表示したかった
彼女を始めとして
乞食メディアに属するものたちは
バカの暴走を始めた時口を閉ざしていた
そして、ぼろがどんどんでてきても
口を閉ざしていた
そして、
猿の暴走がゴール寸前の時から
アリバイ作りで懸念を表し始めた
そして、少なくとも
国会を取り囲んだ者たちは
これからが日本の平和の為の
障害として明らかになった
アメリカ戦争屋と安倍や罵奸凌どもとの
また分け知り顔の《識者》らとの
長い戦いが始まったと思っている
負けてはいないのだ
勝手に総括して終わりしないでもらいたい
それとも彼女は終わりにさせたいのか?

6. 2015年10月01日 05:54:21 : NbJFForHgg
逆に憲法など、現実には無い国だと思えば良いのではないか。

あるものだから、違反だとかどうとかの腹立ちが生じる。

存在する憲法ですら、変な政権になると易々と変えることが可能なのだ。

ならばいっそのこと、無いと思ってしまえばハラも立たない。

そういう国になった、そういう時代になったとしか思えない。

何故なら、この国ではそれを誰もどうすることも出来ないのだから。


7. 2015年10月01日 07:14:27 : Fpw5KRTroo
5の人の意見に賛成である、つまり「終わってはいない」と考える意見と
江川さんの、「振り返って至らなかった点を反省する」という趣旨は両立すると思う。
互いの意見の違いを認めることも大事だが、
私としては、方向性が同じであれば、微妙な差異については包摂的でありたいし、学びあうこともできると思う。

8. 2015年10月01日 07:27:41 : q9KP8phwlM
来年の参院選で、安保法・戦争法の廃案は争点にすらならないだろう。
もはや賞味期限切れで、それよりも、経済財政政策・消費税増税が
争点なっているだろう。

立憲政治云々というが、そもそも立憲政治をないがしろにして
破壊したのが民主党、菅、野田政権だったのだ。

今や経済的にも疲弊しきって、政治マターにあきあきし、
政治そのものにうんざりしきっている有権者の関心を引くには
どうすればよいのか、有権者を投票に行かせるにはどうしたらよいのか、
希望のまったくなくなったこの国で、どういう希望を見出せるのか、
よほど国民の琴線に触れる、強烈なインパクトのある運動を展開しなければ、
アベノファシズムはより強固なものになり、一億国民総奴隷化が
完成に近づくだろう。


9. 2015年10月01日 07:54:40 : N2yCmBVrmk
民主党、共産党との選挙協力も消極的
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2015093000714

どこからどんな圧力がかかっているのか知らないが、必死だな。
党代表も含めて個人的見解を言う。出揃ったところで今度は執行部批判が出てくる。仕方が無いので両院議員総会で最終的に決めようとする。そして揉める。「解党だ!離党だ!」
今回はこのプロセスが少し早まるのかな。


10. 2015年10月01日 09:14:21 : RpgUB1WlfQ

提案の「立憲民主党」いいですね。

民主党は今、決断の時!

煮え切らない態度でいると、支持者はどんどん離れて行くよ!


11. otoppi 2015年10月01日 10:14:10 : cUHXG0u8x2am6 : sgPAKRPWlI
私も「立憲民主党」はいいアイデアだと思いますね。
民主主義を民主たらしめている立憲主義という旗を明確に打ち建てて、違いを明確に且つ最重要政策での連合を促せるのではないでしょうか。

12. 勝田久二 2015年10月01日 11:07:28 : JgNFXANa9JYV2 : MLsaHJHExQ
志位委員長の提案は勇気ある決断として評価したい。しかし、それだけでは共産党(共産主義)アレルギーを払拭するのは困難だ。これまでの共産党政権は選挙によって選ばれた例はなく、革命によって権力を得るという方法だった。そして権力を得た後は例外なく独裁政権となった。
共産党は民主的な選挙によって政権をとるための戦略を明示し、民主主義の下での政権の在り方を国民に示すべきだ。できれば共産党という党名も変えたらどうか。

13. 2015年10月01日 12:13:39 : LhvYHPMQvw
言いたいことは分かるが、物書きとしては「失格」だな。
始めから殆ど無理であることに挑戦して、掲げた目的こそ達成できなかったが、異例の成果を上げたものを「完敗」とは言わない。
しかも、その完敗の根拠が「何が何でも達成する(止める)」と意気込んでいたからだという
挙げ足取りにもならない言葉遊びだから話にならない。
ラグビー日本チームが、ニュージーランドのオールブラックスと戦う時に、
「何が何でも勝つぞ!おー!!」
とやったら、世界が驚く異例の接戦を演じても「完敗」などと言われて反省を迫られなければならいのかということ。
負けたのだから反省するのは大いにけっこうだが、「完敗だ」などと貶まれてさせられるものではない。
そんな表現を使えば不要な反感を招くだけ。
悪いのは炎上狙いのような江川氏の表現だろう。
それを
 
「ところが、どうしても負けを認められない人が少なくない。私がツイッターで「敗北」との表現を使ったことに対し、憤怒のリプライや批判ツイートがかなりあった。」

などと言って受け入れられない精神は何だろう?
別の記事では素晴らしいことを書くのに、こんな無意味で恥ずかしい論点で記事を書くとは。
この記事に含まれる重要な点も導入部がこれでは台無しであろう。


14. アミタバ 2015年10月01日 12:32:37 : ta/w.GwmlsPxg : GGNJIqrDLM
江川紹子さんに就いては、フクシマ・エートスを支持した時点で、権力を監視し批判するジャーナリズムの使命を放棄したと考えています。彼女はもはやジャーナリストを名乗るべきではないでしょう。いわば、御用の物書きに過ぎません。

15. 2015年10月01日 16:07:01 : qF4T1YwunA
■「立憲主義」とはなにか。

枝野幹事長の説明もわかりやすくていいのですが、もっと身近な言葉で「憲法」の本質を説明しているのが故・小室直樹先生です。

小室先生は、『痛快!憲法学』(小室直樹著、集英社インターナショナル、2001年)の第2章「誰のために憲法はある」でこう説明されています。

−−−−(一部引用させていただきます)

「憲法」とは国民に向けて書かれたものではない。誰のために書かれたのかと言えば、国家権力すべてを縛るために書かれたものです。

司法、行政、立法・・・これらの権力に対する命令が、憲法に書かれている。

国家権力というのは、恐ろしい力を持っている。警察だって軍隊だって動かすことができる。そんな怪物のようなものを縛るための、最強の鎖が憲法と言うわけです。(略)

近代法の根底には「権力はとにかく縛り付け、押さえ込んでおかないととんでもないことになる」という思想があるのです。(略)

国家権力が自由に動き出したら、それを食い止める手立てはありません。何しろ近代国家には軍隊や警察という暴力装置がある。また人民の手から財産を丸ごと奪うこともできる。さらに国家の命令一つで、人民は徴兵され、命を戦場に投げ出さなければならない。こんな怪物を野放しにしていたのでは、夜もおちおち寝ていることはできないでしょう。(略)

そこで法律や制度でぐるぐる巻きにしたうえに、さらに太い鎖をかけることにした。それが憲法というわけです。

だから、憲法はあくまでも国家を縛るためのもの。

−−−−−−−


16. 2015年10月01日 16:17:40 : qF4T1YwunA
●安倍政権は「憲法を殺した」!

権力者の夢、それは「憲法」の無効化です。

ヒトラー政権が「全権委任法」を作って「ワイマール憲法」を無効化し、独裁政治を実現しました。

ヒトラーに学べの安倍・麻生政権は「解釈改憲」という手法で「日本国憲法」を無効化しています。

権力者にとって、自らの自由な行動を縛り付ける「憲法」は実にじゃまな存在で、なんとかして「憲法」を無効化して思い通りに権力を行使したいと願うものです。

だから「憲法」はしばしば死ぬことがある言います。
   ↓
●「日本国憲法は死んでいる」

『痛快!憲法学』(小室直樹著、集英社インターナショナル、2001年)の第1章は「日本国憲法は死んでいる」です。

民主主義が行われているかのように見える国でも、憲法が死ぬことはけっして珍しくはないというのです。

憲法の精神が行われなくなった時点で、その憲法は無効化されるといいます。

まさに、安倍政権の「解釈改憲」はヒトラーの「全権委任法」と同じで、憲法を無効化する行為なのです。

安倍政権は憲法を殺したのです。

●この先、どうなるのか・・・歴史は繰り返すのでしょうか。

既に、谷垣幹事長はヒラメ能力全開で安倍総理にこう言ったといいます。

「敵味方をはっきりさせて安保関連法制を作ったら、次は国民統合を考えてください」。

次は、国民統合とは国民統制、異論一切許さずの世界を「新・特高」でも作って実現しようということでしょうか。

東大法学部卒の法律の専門家が、「解釈改憲」で「憲法を殺し」さらに国民を支配・統制する動きを進言するという情けなさです。

山口那津男も東大法学部卒で二人そろって子の通りの有様です。(政・官・財は東大法学部というヒラメ軍団に支配されていることがわかります)

(『さあ、戦いはここからだ&「敵味方をはっきりさせて安保関連法制を作ったら、次は国民統合を」(谷垣自民党幹事長)』より引用)
http://www.asyura2.com/15/senkyo191/msg/742.html


17. 2015年10月01日 18:29:26 : qF4T1YwunA
●「憲法」を殺し安倍の目指すもの、「死の商人」への道。
   ↓
『防衛装備庁が発足 「平和」名目に武器輸出促進』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015100190140111.html

簡単に言えば「死の商人」への道を歩むと言うことだ。

軍産複合体にとってはおいしい世界だ。

軍需産業は潤う、官僚は仕事場や天下り先が増える、政権党にとっては軍需産業からの資金援助と官僚の忠誠が得られる。

安倍のじいちゃん岸信介が関東軍でアヘン密売や武器売買を通じて米国武器商人達と交流し、第二次大戦後は権力獲得のためにCIAエージェントとして売国行為をしてきた。

そうした流れを受け継いで、安部晋三が政権を支配し、安部晋三の実兄が軍需産業の取締役として暗躍する。

彼らの視野に「憲法」とか「国民」とかいうものは入っていない。

それどころか、ただただ権力の維持と利権の獲得が目的で有り、「憲法」は煩わしく遺棄すべきものであり、「国民」は利用すべきモノでしかない。

●この国の住所は「山口県熊毛郡田布施村日本国」になって、一気にグロテスクな国に変貌してしまった。

世界の大きな流れに逆行する悲惨な国に落ちぶれてしまった。

世界のどの国も心の底から相手にしてくれることはないだろう。

あまりにも狭小な世界観の人材が国を支配し、それを米国が利用している。

『山口連続殺人放火事件と山口県田布施朝鮮部落』
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12116874847


18. 2015年10月01日 18:51:38 : qF4T1YwunA
>安保関連法の強行採決で直視すべき「敗北」 最大の敗因は何だったのか 
   ↓
●ネットでの拡散が政権の横暴に追いつかなかったことといっていいと思う。

民主党はもとより自民党より右寄りの議員がいるほど今はぐちゃぐちゃで、決して当てにしてはならない。

そうすると後はネットしかないのが実情だろう。

「ネット・真野党」が勝つか「政権・マスゴミ」が勝つかの闘いと位置づけるべきです。

●民主党はゴミ溜めですから、ここに原因を求めても何の利益もありません!

民主党はゴミですから、ここに原因を求めても何も得られるものはないと覚悟すべきです。

シンプルに考えて、小鳩を追放した民主党が国民の見方であるはずがないのです。

我々がこの国の未来を案じて、将来を託したのは小鳩だったのですから。

このことは変わりようもないのです。


19. 2015年10月01日 19:22:18 : Gfw9bcVZyg
江川紹子さん、時流が読めてない。ズレたこと言ってる感が、、、。
民主党が単独で政権を取ることはもうない。維新と組んでどうなるわけでもない。民主党の新しい名前なんてどうでいいし、たぶん誰も関心がない。

国民の関心事は、野党が、次期選挙で、戦争法廃案で一致団結できるかどうかって話で、ついてこれない自民よりの民主党議員には出て行ってもらうしかないでしょ。

立憲主義、民主主義が現与党に壊された。それを元に戻そうとするかしないか?
憲法が国民投票によらず、内閣の解釈で変更されたことをどう思うか?
問題はそこ。


20. 2015年10月12日 19:28:46 : ydsCfh8aLI
>これまでの共産党政権は選挙によって選ばれた例はなく、革命によって権力を得るという方法だった。そして権力を得た後は例外なく独裁政権となった。

無知も甚だしい。
西北欧では連立政権に参加した例はあるし、マルタのような小国では単独政権もある。


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