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牧子嘉丸のショート・ワールド(24)〜戦争法案を強行した戦犯たち〜手を貸したのはこいつらだ!
http://www.labornetjp.org/news/2015/0930makiko
2015-09-30 14:17:09 牧子嘉丸のショート・ワールド レイバーネット日本
第24回 2015年9月30日
戦争法案を強行した戦犯たち〜手を貸したのはこいつらだ!
*公明党本部(8月7日)
今回の戦争法案強行に協力した筆頭は、何と言っても公明党だ。 アベ暴政のブレーキ役どころか、アクセルと化して突き進み、立憲主義と民主主義の蹂躙に手を貸した。おかげで創価学会の信者から大不信と猛反発を買う結果になった。
戦争法案への疑念には耳を貸さぬが、軽減税率についてはうるさく自民党に注文をつけている。やはりイノチよりカネが大事な現世利益の集団だ。よく学会員は名誉会長の信念とは違うと言うが、何でもこのセンセイの鶴の一声で決まるのに、最後まで何も言わなかったところ見ると、「人間革命」の平和理念も怪しいもんだ。信者のみなさん、「自民に天罰、公明に仏罰を」の気持ちでどうぞ仲間を折伏してください。
これに優るとも劣らぬ貢献をしたのはNHK政治部。さっそく自民党が「受信料の義務化」を言い出しているところを見ると、論功行賞であることは明白だ。昔、大本営発表。今、NHKニュース。秘密保護法も戦争法もその成立のために、これほど露骨で恥知らずに放送を画策した罪は万死に価する。
*NHK包囲デモ(8月19日)
他の商業メディアも読売・フジサンケイグループなどNHKに劣らぬ翼賛放送として政府広報の役割を果たした。ちなみに、メディアのなかでアベと会食している「スシ友」は、時事通信・田崎史郎、朝日・曽我豪、毎日・山田孝男、読売・小田尚、日経・石川一郎、日テレ・粕谷賢之。そして、NHK島田敏男(別名島田スシロー)。テレビでよく見るろくでもない政治部記者や解説者たちだ。
ついでに、書評誌「LITERA」から戦争法案賛成のジャーナリスト・文化人のランキングをあげておくと、5位「デモに行く奴は馬鹿」冷笑派堀江貴文、4位腰巾着スシロー島田 3位「ようわからん」エセ庶民派宮根誠司、2位読売のネットウヨ茶坊主辛坊治郎、そして堂々の1位は御用聞き評論家田崎(またまた!)の面々である。その他10位までに、松本人志、田原総一朗、橋本五郎、八代英輝らの電波芸者の名前も。
国会内に目を向けると、次世代・改革・元気の三野党。極右次世代は論外。改革の荒井はトロイの木馬ならぬ、野党に送り込まれた自民の内通者である。このロイド眼鏡の男芸者・アベの幇間者に籠絡されたのが元気の松田。法案には反対だったが、意見が通らぬのでせめて付帯決議をつけたなどと訳の分からぬことを言っている。くらべて無所属の会の水野などは、保守ながらキラリと光る政治家だ。
見逃してならぬのが経団連。このときとばかり武器輸出を目論んで、税金をつぎ込みハゲタカ商法で一儲けを狙っている。戦争ほどステキな商売はない、というとこか。アベに戦争法案を唆しつづけた卑しく醜い死の商人たちだ。
これを後押しするのが、防衛省・外務省・警視庁などの官僚ども。産軍癒着・アメリカ追従の防衛省と戦争のできる「普通の国」(?)を目指す外務省。治安維持・デモ鎮圧の警視庁はむきだしの暴力で集会参加者に襲いかかった。これに憲法の番人どころか内閣の番犬と化した横畠内閣法制局長官もあげておこう。
最後に異論はあるかもしれないが、連合会長古賀。8月末にようやく立ち上がったがアリバイ闘争と言われても仕方ないのでは。労働者派遣法でも必死に闘った様子もない。古賀は引退するが、次期事務局長になる逢見直人は改憲や徴兵制にまで賛成するUAゼンセンの会長で、6月に自らアベと極秘会談している人物だ。古賀は苦言を呈したと言っているが、メーデーにアベを招いておいて何を言うか。大日本産業報国会の先取りである。
このほかにもアメリカの対日工作者や日本会議・右派論客などまだまだ我々の知らない様々な動きはあっただろう。ぜひ情報を共有していきたい。
そのなかで、やはり決定的なのは無関心層といえるだろう。何が起ころうと、「自分には関係ない」「よく分からない」「そんなことしても仕方ない」。このナイナイ尽くし無知・無識が、暗黙の肯定者としてアベの政権維持を今なお許している。この岩盤をどうこじ開けるかが今後の課題だろう。
しかし、考えてみればシールズの若者もそうであったし、かつての我々の誰もがそうだったのだ。だからこそていねいに、ゆっくりと心をこめて訴えていかねばならない。今年亡くなった市民運動の大先達吉川勇一さんに「大衆を信ぜず、大衆を信じる」という言葉がある。自身も民衆のひとりとして、安易に大衆なるものを信じず、しかしやはり大衆を信じてこれからも闘おう。
そのためにもまずこれらの戦犯たちの汚いやり口を忘れぬことだ。
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