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「15年安保」終わらない高校生たちの闘い〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150930-00000010-sasahi-soci
週刊朝日 2015年10月9日号
まだ終わっていない──。安保関連法が参院本会議で可決・成立した後も、若者たちの反対集会が続いている。
9月22日には東京・国分寺で同法を考えるイベントがあり、社会派アイドルグループ「制服向上委員会」、法案に反対してきた高校生の団体「T−ns SOWL(ティーンズ ソウル)」、作家の雨宮処凛(かりん)さん(40)らが出席し、聴衆約70人に檄を飛ばした。
制服向上委員会の所属事務所が主催。大学生でつくる「SEALDs(シールズ)」の高校生版とも言える「ティーンズ ソウル」のメンバーが積極的に発言した。その一人、高2のたくやさん(16)は、
「成立はしたが、これからも日本全体で世代を超えて考えるべき問題。まだ全然終わっていない」
と力を込めた。国会前デモに対し、「たかが3万人で何が民意だ」という批判が出ていたことに触れ、
「今回の法案に憲法学者は3人しか『合憲』と言っていない。民意のかけらもないじゃないか」
と憤りを見せた。テレビ朝日の調査で、安保法制に「憲法違反の疑いはない」と答えた憲法学者が149人中3人だけだった結果を受けての発言だ。選挙権の年齢を「18歳以上」に引き下げる改正公職選挙法が6月に成立した影響もあり、若者の政治への関心の高まりを感じているという。
聴衆からも「国会の審議は質問に答えていない。YESかNOで答えてほしいのに曖昧にされた」(高3男子)、「これから若い世代は変わる。むしろこれからが大事」(中2男子)といった声が上がった。
雨宮さんはこう言った。
「今まで様々な活動をしてきたが、こんなに年下の人たちを心から信じられる状況は初めて。デモで、いろんな世代の人が声を上げている状況が可視化されたのは大きい」
翌23日には渋谷であった脱原発などの集会にシールズの奥田愛基(あき)さん(23)が登壇。安保関連法について、
「法案が通ったことは負けかもしれない。今こそ『憲法守れ』と言わなければ」
と語りかけた。若者の闘いは終わらない。
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