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憲法解釈変更を一日で決めていた内閣法制局  天木直人(新党憲法9条)
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/789.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 28 日 08:10:05: igsppGRN/E9PQ
 

憲法解釈変更を一日で決めていた内閣法制局
http://new-party-9.net/archives/2735
2015年9月28日 天木直人のブログ 新党憲法9条


 今度の安保法案の強行採決のプロセスは、あらゆる意味で法の支配を否定した暴挙であったが、またひとつ驚くべき事実が毎日新聞のスクープで明らかになった。

 きょう9月28日の毎日新聞が一面トップで大スクープ記事を掲載した。

 すなわち、昨年7月に安倍首相が集団的自衛権行使容認を解釈改憲で行おうとした際に、内閣官房の国家安全保障局からその合憲性(違憲性)の審査を求められた内閣法制局の憲法解釈を担当している第一部担当参事官が、わずか一日で「意見はない」と電話で答えていたというのだ。

 しかも、その結論に至る内閣法制局の内部議論を示す文書が一切残っていないという。

 驚くべき内閣法制局の責任放棄だ。

 私もまだ現役の外務官僚だったころ、何度も内閣法制局と仕事をしてきたが、こんなことは考えられないことだ。

 しかし、その担当参事官を責めるのは酷だ。

 これは内閣法制局長官の決定事項だったからだ。

 これを要するに、今度の集団的自衛権の行使容認と、それを法律にした安保法は、安倍首相と外務官僚(谷内正太郎NSC事務局長、小松一郎内閣法制局長官ら)が、この国の法の支配をハイジャックして実現したものだったということだ。

 そしてそれを可能にしたのが人事である。

 人一倍強い官僚の出世欲を巧みについた恣意的人事により、すべてを従わせる。

 出世欲に負けた官僚が、公僕意識をかなぐり捨てて黒を白と言いくるめる。

 これが安倍政権の現実である。

 深刻なことは、それが外交・安全保障の分野に限らず、あらゆる政策分野で横行していることだ。

 日本という国は、8年前に首相の座を放り投げて敵前逃亡し、その時点で政治家失格だった安倍晋三という一人の男を甘やかし、総理にまでさせて、ここまで壊されてしまったということだ。

 しかも、それを倒す者が誰ひとり出てこないまま、さらなる横暴を許している。

 なんという政治の体たらくであろう。

 われわれ国民はどうすることもできない。

 すべては政治家という特権を与えられながら、何もできない政治家の責任である。

 私が既存の政党、政治家ではもはやどうすることもできないと考える理由がここにある(了)


            ◇

集団的自衛権:憲法解釈変更 法制局、経緯公文書残さず 審査依頼、翌日回答
http://mainichi.jp/shimen/news/20150928ddm001010223000c.html
毎日新聞 2015年09月28日

 政府が昨年7月1日に閣議決定した集団的自衛権の行使容認に必要な憲法9条の解釈変更について、内閣法制局が内部での検討過程を公文書として残していないことが分かった。法制局によると、同6月30日に閣議決定案文の審査を依頼され、翌日「意見なし」と回答した。意思決定過程の記録を行政機関に義務づける公文書管理法の趣旨に反するとの指摘が専門家から出ている。

 他国を攻撃した敵への武力行使を認める集団的自衛権の行使容認は、今月成立した安全保障関連法の土台だが、法制局はこれまで40年以上もこれを違憲と判断し、政府の憲法解釈として定着してきた。

 法制局によると、解釈変更を巡り閣議前日の昨年6月30日、内閣官房の国家安全保障局から審査のために閣議決定案文を受領。閣議当日の翌7月1日には憲法解釈を担当する第1部の担当参事官が「意見はない」と国家安全保障局の担当者に電話で伝えた。

 横畠裕介長官は今年6月の参院外交防衛委員会で、解釈変更を「法制局内で議論した」と答弁。衆院平和安全法制特別委では「局内に反対意見はなかったか」と問われ「ありません」と答弁した。法制局によると今回の件で文書として保存しているのは、安倍晋三首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の資料▽安保法制に関する与党協議会の資料▽閣議決定の案文−−の3種類のみで、横畠氏の答弁を裏付ける記録はない。

 「集団的自衛権行使は憲法上許されない」とする1972年の政府見解では、少なくとも長官以下幹部の決裁を経て決定されたことを示す文書が局内に残る。法制局が審査を行う場合、原則としてまず法制局参事官が内閣や省庁の担当者と直接協議し、文書を残すという。しかし、今回の場合、72年政府見解のケースのように参事官レベルから時間をかけて審査したことを示す文書はない。

 公文書管理法(2011年4月施行)は「(行政機関は)意思決定に至る過程や実績を検証できるよう、文書を作成しなければならない」(第4条)とする。

 解釈変更を巡る経緯について、富岡秀男総務課長は取材に「必要に応じて記録を残す場合もあれば、ない場合もある。今回は必要なかったということ。意図的に記録しなかったわけではない」と説明。公文書管理法の趣旨に反するとの指摘には「法にのっとって文書は適正に作成・管理し、不十分との指摘は当たらない」と答えた。横畠氏にも取材を申し込んだが、総務課を通じて「その内容の取材には応じない」と回答した。【日下部聡、樋岡徹也】

 ◇「民主主義の原点」記録なし識者批判

 内閣法制局に関する本や論文を多数執筆している明治大の西川伸一教授(政治学)は「戦後の安全保障政策の大転換であるにもかかわらず、たった一晩で通すなど、あまりにも早すぎる。白紙委任に近い。従来の法制局ならあり得ないことだ」と指摘する。さらに、検討の過程を公文書として残していないことについても、「記録を残さないのは疑問。国民によるチェックや後世の人々の参考のため、記録を残すのは民主主義の原点だ。政府は閣議の議事録を公開するようになり、公文書管理法も制定された。その趣旨にのっとって、きちんと記録を残すべきだ」と話す。

==============

 ■ことば

 ◇内閣法制局

 内閣直属の機関で、審査事務(政府が作る法令案の審査)と意見事務(内閣に対する法的な助言)を主な役割とし、今回のような憲法解釈は後者に当たる。積み重ねられてきた法解釈との整合性を重視した厳格な審査をすることから、「法の番人」と呼ばれてきた。職員数(定員)は77人。


 

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コメント
 
1. 2015年9月28日 08:23:33 : 1iVdudm0Ls
これは凄いペテンだ。

いかにも安倍政権らしい。正規の手続きでは成立できないものを、嘘とごまかしで行う犯罪行為だ。


2. 2015年9月28日 09:31:35 : WAxlcsGU4M
シマシマネコのママ@野党の本気見せて!) @simanekomama
先ほどの記事
内閣法制局の「富岡秀男総務課長は取材に「必要に応じて記録を残す場合もあれば、ない場合もある。今回は必要なかったということ。」」

えええーー、こんな重大な解釈の変更に、記録が必要ないとか
認識が大きく間違ってません?
https://twitter.com/simanekomama/status/648290457965891584?ref_src=twsrc%5Etfw


3. 2015年9月28日 09:33:12 : WAxlcsGU4M
Kentaro Hashimoto @Hushiheshi
ひどいなあ…これじゃあ後の世の人達が合憲判断の検証できないよ.
(まあ、それをさせたくないからこそ文書残してないのかもだけど)
集団的自衛権:憲法解釈変更 法制局、経緯公文書残さず 審査依頼、翌日回答 - 毎日新聞
https://twitter.com/Hushiheshi/status/648273252222021633?ref_src=twsrc%5Etfw

4. 2015年9月28日 09:34:46 : WAxlcsGU4M
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
起きたら驚きのニュースが。集団的自衛権:憲法解釈変更 法制局、経緯公文書残さず 審査依頼、翌日回答 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/shimen/news/20150928ddm001010223000c.html … これはまずい。ものすごくまずい。記録がないと国が健忘症に陥ってしまう。この一点だけでも、安保法制の正当性を揺るがしうる。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/648267688817487873?ref_src=twsrc%5Etfw

5. 2015年9月28日 09:38:18 : Zr4XPbrcrA
もともと安倍という男は、嘘つきであり、非論理的な男であることは十分に知られていたことであった。にも関わらず、この男の顔を広告にした衆議院選挙に二度も自民党を支持した国民に大きな責任がある。政治をもっと真剣に長期的に見ることを考えるくせをつけようにしていきたいものだ。

6. 2015年9月28日 10:00:29 : EHd15yVNq6

毎日新聞のスクープ
「横畠氏の答弁を裏付ける記録はない。」

これはクーデターなんだ。
安倍極右カルト一派を使った軍事財閥と軍部によるクーデターである。

5.15、2.26も同じ方法だった。
極右カルトと結び付いた1群の軍人を使って一気に戦争体制が作られ国家が乗っ取られて行った。

http://blogs.yahoo.co.jp/ad

http://esashib.com/mitubishi01.htm


7. 知る大切さ 2015年9月28日 11:02:22 : wlmZvu/t95VP. : zQlw1PZVZk
政府機関
内閣法制局は、日本の行政機関の一つ。内閣に置かれ、行政府内における法令案の審査や法制に関する調査などを所掌する。 ウィキペディア
所在地: 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3丁目1−1
電話: 03-3581-7271


今回の密室で行われたクーデターが本当かどうかの問い合わせ先は上記。
こんなに大事な事が検証できない形で行われ、それをよしとする人々が
権力側で使役している! あり得ない!
トンデモナイ事です!


8. 2015年9月28日 11:48:46 : C31aL3EEO2
横畠は、国家公務員法に触れているな。

早速罷免させましょう。

ブテブテしい態度を国会でしておるからな〜横畠は。

国会前でギロチンの刑にするか?

国の中枢が、腐りきっている、、、いつからこうなった?

[32削除理由]:削除人:言葉使い

9. 2015年9月28日 12:15:35 : 4iGZZ2Q8vA
8さん然り 即執行してもらいたいものだが?

[32削除理由]:削除人:言葉使い
10. 2015年9月28日 13:03:19 : N2yCmBVrmk
これは既に国会審議で明らかになっている。スクープは「第一部担当参事官が。。。。」の部分だけではないか。「第一部担当参事官」が小松長官の後を受けた横畑長官なのかどうかは不明だが。
長官の首を差し替えるのだから「何でもありの政権」という当時の認識で「もはや政権交替しかない」に繋がっている。

どう考えてもメディアのスタンスが分からない。「法案審議中は絶対に記事にしない」という事だけは分かった。


11. 2015年9月28日 14:24:05 : LY52bYZiZQ
Domestic | 2015年 09月 28日 13:05 JST

憲法解釈変更の経緯資料残さず
http://s1.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150928&t=2&i=1082751440&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=PN2015092801001554.-.-.CI0003

憲法解釈変更の経緯資料残さず
 内閣法制局が昨年7月1日に閣議決定した集団的自衛権行使を可能とする憲法9条の解釈変更をめぐり、内部検討の経緯を示した資料を公文書として残していないことが28日、分かった。法制局関係者が明らかにした。歴代政権が禁じてきた集団的自衛権行使がどのような検討を経て認められたかを歴史的に検証することが困難となり、憲法と、法令や閣議決定の整合性を審査する法制局の姿勢が問われそうだ。

 菅義偉官房長官は28日の記者会見で「法制局は閣議決定について公文書管理法に基づき、適正に文書を保有している」と述べた。


〖共同通信〗

http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/idJP2015092801001542


12. 2015年9月28日 16:50:11 : bwEaAxJTT6
超a級戦犯は小松一郎元長官、歴史に汚名を残しました。もし私が彼の一族郎党に名を連ねていたらお天道様のもとまともに上を見れず毎日下向きの人生を歩まざるを得なかっただろう。

13. 2015年9月30日 20:53:30 : 1Q0CiRQVMc
今は無き法制局って最高裁判事の言葉どおりだね
これはもしかしたら最初から嘘の紙芝居をやってるから白紙撤回になるかな?

本当に日本の神様がいるなら来年まで待てないのでどうにかしてー



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