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つい最近まで使われた「和をもって貴しとなす」などという言葉が、遠い時代の言葉のように聞こえる昨今である。現在の世の中は、「毟り合い」という言葉がぴったりである。
自由主義経済万能論が蔓延した結果は、19世紀の搾取構造の全面復活である。数年前「蟹工船」が話題になったが、現在はさらにその状況は悪化しているのではないか。ブラック企業、下請けの生殺し、永久派遣の解禁等油断しているとどこまでも毟り取られる世の中になっている。
以前は、日本では経営者も短期的利益第一主義ではなく、従業員の長期のコミットメントも考慮した経営をしており、それが日本企業の強さの源泉だとされたが、今は見る影もない。なんの革新的製品も開発できなくなり、人の解雇ばかりに精を出すソニーの凋落が象徴的である。東芝の醜態もその延長線上にある。
政府も国民の幸福など考える政府などではなくなっている。政官財がつるんで国民からどのように毟り取り、自らの利益を極大化できるかだけを考えている。戦争法、消費税、派遣法、マイナンバー、TPPなどその典型であろう。
自民党(それにプロレスで自民党に反対している野党も)、官僚、マスゴミは、昨今は、あからさまに自己の利益を追求し始めている。完全に「尻を捲った」状態で、頭にあるのはどのようにうまく国民をだまして毟るかということだけである。
消費税増税の際も社会保障の充実と危機的な財政状態の改善などという本心にもない説明をしておいて、さらなる財政支出と税負担の経済的弱者への転嫁を進めた。まさに毟り取りである。戦争法でも「中国の脅威に対する日本の安全」などは、アメリカ、中国と合作の演技をしただけである。本心は、宗主国アメリカの歓心を買って自分の地位を守ると同時に、軍事産業を振興するといったところであろう。ここでも国民は騙しと命まで含めた毟りの対象である。
このような状況の中、毟りの対象になっている方が、毟りにかかられているという認識を持たないと、簡単に毟られてしまう。毟る方は、消費税や戦争法の時のように次々と支配においたマスゴミを稼働してプロパガンダを続けるだろう。我々は、よほど注意し毟りの構造を見抜く必要がある。
また、このように毟りがキーワードになってしまった社会で、毟られる側の個々人としては、毟る側に回るために努力をする選択肢もあろう。しかし、それよりも毟り合いの連鎖からの脱出をするための努力をした方がより幸せな人生を送れるのではないか。今の安部やワタミの渡邉美樹のような立場になって幸せと思うような人間はどこか狂っている。
それにしても、自分の国の政府が、国民を毟りの対象としてしか見ずに、ペテンに精を出すとは世も末である
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