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またもや敵前逃亡した安倍首相
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2015年9月25日 天木直人のブログ 新党憲法9条
自民党総裁に無投票で再選された安倍首相が、きのう9月24日、記者会見を開いて続投の抱負を語ったと言う。
その内容をきょうの各紙で知って驚いた。
アベノミクスは第二ステージへ移るという。
新三本の矢は、希望を生み出す強い経済、夢をつむぐ子育て支援、安心につながる社会保障だという。
私はてっきり続投後の三年間こそ、道半ばのアベノミクスを完成させる、と宣言するものだと思っていた。
そして、アベノミクスの三本の矢の中でも、皆が期待している一番重要な矢、すなわち成長戦略について、こんどこそ明確で、力強い具体策を打ち出すものとばかり思っていた。
ところが、本来のアベノミクスについては忘れてくれといわんばかりに何も触れず、いきなり新三本の矢だ。
しかもこれらは政策で戦略でもない。
あたかも選挙公約のような、無責任な掛け声でしかない。
経済専門家ならずとも、皆がのけぞり、あきれ果てたに違いない。
これは、あの安倍首相がまたしても敵前逃亡したということではないのか。
そうだ。あの時とおなじだ。
いまから8年ほど前の2007年、安倍首相が最初に首相になったとき、こともあろうに国会で施政方針演説を行って、いよいよこれから国会審議が始まろうとする直前に、病気に逃げ込んで政権を放り投げた。
あの時、敵前逃亡するような安倍首相は政治家として終わりだと皆が唖然としたものだった。
その安倍首相が、議員を辞めるでもなく、おまけに再び首相になって今度こそ汚名挽回と張り切ったまでは良かったが、安倍政権の目玉としてみずから宣言したアベノミクスが、誰の目にも失敗に終わることが明らかになったから、それをごまかして、新アベノミクス宣言だ。
やはり敵前逃亡の癖は治らないとうことだ。
よくも恥ずかしくなく、このような記者会見ができるものだ。
安倍首相が政治家を続けていることこそが、この国の最大の不幸である(了)
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