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〔海兵隊はなぜ沖縄にいるのか、「過去」「現在」から見えるもの〕
沖縄県の国頭村と東村にまたがる北部訓練場、この広大な敷地に海兵隊が持つ世界で唯一の「ジャングル戦闘訓練施設」がある。(泥水の中での移動訓練や崖をロープで降りる訓練風景の映像)
海兵隊は有事の際に強襲揚陸艦やオスプレイでいち早く戦場に送り込まれる、いわば殴り込み部隊だ。ここで訓練を受けた隊員の多くは実際の戦場に向かう。そして何人かは確実に命を失うことになる。
沖縄には在日米軍基地の74%が集中する。その内75%は海兵隊の基地だ。しかし海兵隊は元々沖縄にいたわけではない。今は岐阜県の各務原市の航空自衛隊基地となっているところにあったキャンプ岐阜と呼ばれる海兵隊の基地だった(朝鮮戦争をきっかけに配備)。基地の町となったキャンプ岐阜周辺の繁華街は海兵隊員らであふれた。
当時の町は風紀が乱れ犯罪が相次いだ(婦女暴行、殺人事件)。海兵隊など米軍人の犯罪に対して、岐阜を始め日本各地で反対運動が激化、1956年以降、海兵隊は本土から追い出されるように沖縄に移って行った。
しかしそこには日米両政府の狙いがあった。米国務省の極秘文書(1956年12月)によると、「米軍基地の存在を目に留まりにくいようにして、反基地感情を減らすべきだ」とある。
文書を入手した京都外語大学・菅英輝教授は指摘する。
菅「日本本土の国民の目から遠ざけるために、つまり基地を”不可視化”するために沖縄に移すことが政治的には好ましいという判断があったんだと思う」
当時、アメリカの統治下にあった沖縄(1945〜1972年)への移設を日本政府も歓迎していたことを示すアメリカ側の報告書も見つかっている(「ケイセン調査団報告書」1961年12月)。「現在の日本政府は沖縄から米軍を追い出すことを望んでいない。政治問題を生じさせずに日本の安全に貢献しているからだ」とある。
菅「日米双方とも基地を不可視化するために、沖縄に閉じ込めておく、”抑止力”という観点から地理的に沖縄でなければならないという判断ではなかったと思う」
在日米軍基地の内、沖縄の占める割合は、
1950年代:本土約87% 沖縄約13%
1972年 :本土約42% 沖縄約58%
現 在 :本土約26% 沖縄約74% となっている。
海兵隊のキャンプ・ハンセン基地は都市型訓練施設で、一つの町が丸ごと再現されている。
沖縄の海兵隊は定員18000人とされるが正確な実数は不明だ。その大部分はローテーションで入れ替わり常駐する部隊は少ないという。
変わりつつある日本を取り巻く国際情勢だが、この小さな島沖縄に、今もここまで数多くのかつ広大な基地が必要なのか。
- いま沖縄を考える 米軍基地集中の理由〜占領政策の資料に「日本人は沖縄人を人種的に同等とみなしていない」とも/屋良朝博 仁王像 2015/9/24 20:51:29
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