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消費税増税を提起したのもTPPに参加表明したのも日中関係を悪化させたのも民主党政権:野に下ってもそれらに「反省」なし
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/585.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 9 月 24 日 19:13:36: Mo7ApAlflbQ6s
 


 「新安保法制」成立に対する怒りと興奮が冷め切らないからであろうが、「新安保法制」に反対した民主党にその廃止を期待する声が少なからず聞こえる。
 しかし、現在の岡田民主党にそれを期待するのは、安倍政権に表立った反米的政策の断行を期待するのと同じくらい奇妙なことである。

 民主党を自民党の対抗軸としてリベラル左派ないしリベラル派として再生させたいのなら、現段階で選挙協力なぞを申し入れるのではなく、個々の議員の理念や政策を吟味し、“隠れ自民党”ないし“安倍首相も嫌うような理念主義右派”と認定できる政治家を落選させる動きから始めなければならない。

 この過程を通じて民主党の理念や政策を変えていくことでしか、民主党を存在意義のある政党にすることはできない。

 共産党は民主党に「安保法制廃止」を政策課題に選挙協力を訴えているが、そのような政策を打ち出す共産党幹部は、割り切って少数派体制補完勢力として生き延びることを決めたのか、思考力や判断力が大きく劣化した(もともとかもしれないが)としか考えられない。

 この間の投稿でも触れたように、安倍版「新安保法制」は、幸か不幸か、野に下ってやり遂げられなかった民主党野田版「新安保法制」を引き取って成立させたものである。

 それはあくまでも“隠れた政策”だからおくとして、浮上する芽もあった日本経済を再び低迷に向かわせた消費税増税政策も、口火を切ったのは民主党管政権であり、法案として成立させたのは野田政権である。

(消費税増税を公約としていた自民党が損な役回りを民主党に委ねたという見方もできる。政治は結果責任だから、悩みに悩んだとはいえ、延期ができる条件がありながら、昨年4月の8%化に踏み切った安倍首相の政治的責任は免れない)

 TPPへの参加を表明したのも、安倍首相ではなく、民主党の野田首相である。
 野田首相が11年11月のホノルルAPECでTPP参加を表明した。安倍首相は、TPP参加を再確認したのである。
(ただし、TPPがテーマになった時期の問題であり、そのとき自民党が政権を握っていたら、民主党と同じようにTPPへの参加を表明したと思う)

 現在なおうまくいっているとは評価されていない(とりわけ表面的には)日中関係がこじれる原因をつくったのも民主党政権である。

 10年9月に当時の前原国交大臣が起こした中国漁船拿捕がその出発点と言えるだろう。政府やメディアがきちんと説明しないため国民の多くは誤解しているようだが、日中漁業協定により、認可された中国漁船は尖閣諸島の領海を除く周辺海域(排他的経済水域)で操業ができる。尖閣諸島の領海も操業しなければ通過はできる。

(ゴマカシの説明がなされているが、安倍政権は、日台漁業協定で、台湾にも中国と同等の尖閣諸島周辺での漁業権益を付与した)

 日中関係最大の悪化を招いた12年9月の「尖閣諸島一部国有化」政策は記憶に新しい。この政策は石原都知事の都有化に対抗する措置ではあったが、日中国交回復40周年・指導部を入れ替える中国共産党大会とぶつかることから“今はやめてくれ”という中国の意向を踏みにじって断行したことで、反日の大衆運動まで組織されてしまった。

(あの中国共産党大会が1ヶ月延期されたのは対日政策の調整のためである)

 「尖閣諸島一部国有化」が結局野田政権の命取りになったのだが、民主党は、今回の「新安保法制」審議のなかでも対案として「領域警備法」を提出した。

 安倍政権が、「領域警備法」もどきを法制化しようとしないのは、尖閣諸島の領有権を主張している中国、竹島を不法占拠している韓国を刺激したくないからである。

 「領域警備法」を制定すれば、中国公船がちょろちょろしているにしても日本が実効支配している尖閣諸島はまだしも、韓国が不法に実効支配している竹島の奪還を企てなければ法の趣旨と目的から自己矛盾に陥る。

 私は認めないが尖閣諸島の領有権を主張している中国は、日本が警備を強化すれば、対抗措置として軍艦まで繰り出す可能性さえあるだろう。
 特定の領域をことさら標的にするような「領域警備法」は、百害あって一利なしなのである。

(安倍氏が首相になった12年秋の政変は、中国と米国が、野田首相と石原都知事の退陣及び安倍晋三氏の首相就任を要望したことで起きたものである)

 ひとも政治勢力も時間とともに変わるものだから、過去だけをとらえてとやかく言う気はない。今の民主党に期待してもムダだというのは、今なお、消費税増税政策・TPP参加政策・日中関係悪化問題のどれ一つとして何ら「反省」していないからである。

 私に対し“隠れ安倍シンパ”いう声も聞こえてくるが、あくまでも相対的な比較でしかないが、岡田民主党が政権の主力を担うようになるよりは、安倍自民党が政権の主力を担っている現状のほうが“政治的危険度は低い”と判断している。
 中国が民主党政権よりも安倍政権を望む“心理”に近いかも知れない。

(安倍晋三という政治家は、疑惑から遁走して内閣総理大臣という最重要職務さえ投げ出した愚劣で卑劣なカスである。安倍氏は国会議員にさえなるべきでないと思っている。しかし、“ワル”を一手に引き受けてもいいという覚悟が少しはあるように見えるし、東アジアの国際情勢を改善していく責務も自覚しているようだから、やるべきことを達成するまでは、とんでもない悪を画策しない限り放置しておこうとは思っている)

 老獪と言えば聞こえは良いがゴマカシやダマシで政治を行ってきた自民党を乗り越えて日本を変えいく真に老獪な政治勢力が今の日本には必要なのである。


※ 関連参照投稿

「岡田代表 あす党首会談で共産の方針確認へ:ヤキが回った共産党の提案は票のかさ上げには魅力だが政策協定締結は困難」
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/571.html

「岡田民主党が本気で新安保法制の廃止に動く可能性はゼロ:それくらいの見極めができなければ効果的な政治運動は不能」
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/515.html


 

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コメント
 
1. 2015年9月24日 19:30:35 : YxpFguEt7k
決定したのは(あるいは、しそうなのは)自公政権。

2. 2015年9月24日 19:34:55 : LY52bYZiZQ
民主党には綱領がなく政党としての一貫した方向性を持っていないので安保法制廃止という点で結びつけばその掲げる政策の方向性へと近い部分に誘導できるという読みが共産党にはあるはず。かつて社会党に所属していた仙谷が財界の手下へと変質して原発再稼働を強行したように民主党には無節操な体質がある。そこを逆手に取ればいい。

3. 2015年9月24日 19:59:22 : snwFPYwn8c
>特定の領域をことさら標的にするような「領域警備法」は、百害あって一利なしなのである。


伊勢崎賢治氏はツイッターで民主、維新両党案の領海警備法は中国にとっての事実上の宣戦布告であり交戦権を封じている9条に反すると批判しているね。

伊勢崎氏は民主党も批判しているけれども、もちろん自民党安倍政権の酷さも輪をかけて批判している。
日本で認められている自衛権は交戦権とは区別されており、この違いを自民党も民主党もわかってないと批判している。


>岡田民主党が政権の主力を担うようになるよりは、安倍自民党が政権の主力を担っている現状のほうが“政治的危険度は低い”と判断している。


まったく低くなるとは思わない。
それどころか政治的には自衛隊のリスクをさらに利用しようという腹さえ、安倍という男は持っていると思う。
自衛隊員が被るリスクを合憲解釈から、憲法改正のとば口にしようと。
タカを括ってるとやられるよ。



4. 2015年9月24日 19:59:41 : eYOBlOWYhI
圧力で 下地作った 民主党

5. 2015年9月24日 20:23:39 : Ao3N8zWQXA
確かに菅、野田民主党はひどかった。

それでも安部自民党ははるかにひどい。もう民主主義の対極にあるせいとう。


6. 2015年9月24日 21:16:00 : LY52bYZiZQ
Domestic | 2015年 09月 24日 20:57 JST

首相、軽減税率の議論要請

 安倍晋三首相は24日夕の記者会見で、消費税増税の際の負担軽減策に関し、食料品などの税率を低くする軽減税率の導入を明記した2015年度税制改正大綱に沿って与党間で議論を進めるよう要請した。公明党は事業者負担が大きいインボイス(税額票)の段階導入を軸とする独自案を検討しており、自民、公明両党が25日に与党協議を再開する。

 軽減税率の実現に向けて公明党が軽減幅の縮小なども模索する一方、自民党は増税分の一部を払い戻す財務省の還付制度案に傾いている。事務が煩雑で国の税収減が大きくなるとして軽減税率に慎重だ。双方の隔たりは大きく、協議の行方が焦点となる。

http://jp.reuters.com/article/2015/09/24/idJP2015092401001581

Domestic | 2015年 09月 24日 20:44 JST

野党、選挙協力へ調整本格化

 野党各党は24日、来年夏の参院選での選挙協力に向けた調整を本格化させた。共産党は安全保障関連法の廃止を目指して野党間の連携を強化したい考えだが、民主党や維新の党では革新色の強い共産党との協調には拒否感が根強く、実現には曲折も予想される。

 共産党の志位和夫委員長は記者会見で、参院選などでの選挙協力について「野党が結束し、安倍政権に立ち向かえという国民の声に応える責任がある」と強調した。

 志位氏は24日、社民党の吉田忠智党首と会談したほか、国会内ですれ違った維新の党の松野頼久代表に「安保法廃止で協力しましょう」と呼び掛けた。

http://jp.reuters.com/article/2015/09/24/idJP2015092401001772


7. 2015年9月25日 00:24:20 : j4uILLsdDk
あっしら=阿修羅管理人=ネトウヨ

クズ投稿そのもの。

真相の道や4153よりひねくれてる分、より悪質かもしれない。

民主党批判はけっこうだが、言葉の端々に、それによって安倍を弁護したい心が見え見え。

ここの管理人は、上からいろいろ圧力があって、この人にこういうウヨ投稿をさせてるんじゃないのか。


8. 2015年9月25日 00:40:44 : e1Wk3qRMsI
アメリカが潰れるまで、致命的な破局を迎えないようにしたい。
衆参はねじれろ。
新安保体制は骨抜きになれ。
マイナンバーはつぶれろ。
TPPもFTAも流れろ。

そのために民主党が果たすべき役割を果たしてくれればよい。
上手な政権運営なんて望まない。
無理だし。


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