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なぜ日本人は敗戦を認めないのか 白井聡
http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/572.html
投稿者 世界精神 日時 2015 年 9 月 24 日 13:41:16: RitahJZV4EHKU
 

なぜ安倍政権は対米従属を強めているのか。政治学者の白井聡氏は、その原因は「敗戦の否認」にあると指摘している。現に、日本では8月15日は「敗戦」ではなく「終戦」だったと言われている。敗戦を否認することが対米従属につながるという現実を、我々はしっかりと受け止める必要があるのではないだろうか。


『月刊日本』10月号
白井聡「なぜ日本人は敗戦を認めないのか」より
http://gekkan-nippon.com/?p=7074


「永続敗戦」とは何か

―― 白井さんはベストセラーとなった『永続敗戦論』で、戦後日本の体制を「永続敗戦」と呼んでいます。「永続敗戦」とはどのような状況を指すのでしょうか。
【白井】 「永続敗戦」とはごく簡単に言えば、あの戦争に負けたという事実をちゃんと認めていないが故に、ずるずると対米従属が続いていく状況のことです。その中核には「敗戦の否認」があります。つまり、知識としては敗戦したことを知っているが、現実としてはそれを認めていないということです。
 その一番象徴的な現象は、8月15日が「終戦記念日」と呼ばれていることでしょう。日本人の歴史認識の中では、あの戦争は日本の敗北によって終わったのではなく、あたかも自然に終わったかのように考えられているのです。
 「敗戦の否認」が本格化するのはいわゆる「逆コース政策」からです。それまで占領軍は民主化と脱軍国主義を徹底し、日本を戦前と断絶した国にしようとしていました。しかし、冷戦構造の中で、アメリカは日本を自由主義陣営に留めておくために、あの戦争を指導していた保守勢力に日本を統治させることにしました。これにより、あの戦争について明らかに多くの責任を負っていた人たちが次々と復権していきました。岸信介はその典型です。
 これは本来許されざることです。敗戦によって国を破滅させた人たちが再び支配者の座に就くなど、決してあってはならなかった。そのあってはならないことを合理化するためには、敗戦の責任ひいては敗戦という事実そのものが曖昧化される必要がありました。つまり、日本はあの戦争に負けていないので、あの戦争を指導していた人たちが引き続き権力の座に留まったとしても何の問題もないということにされたのです。
 「敗戦の否認」は、戦後の経済的成功によって実体を得ることになりました。経済的に豊かになることで、敗北の痛みをリカバリーすることができたからです。さらに、自由主義陣営が冷戦に勝利し、勝者の立場に立つことができたことで、「敗戦の否認」は完成を遂げたと言えるでしょう。
 しかし、冷戦構造の終焉は、日本にとっては新たな敗北の始まりでもありました。日本は冷戦下で発展・復興を遂げてきましたが、それはアメリカの庇護によって可能になったことです。冷戦時代には、アメリカは本音では日本に色々と文句があったとしても、日本を重要なパートナーとして遇してきました。しかし冷戦構造が崩壊してしまえば、もはや日本を庇護する必要はありません。アメリカにとって日本は庇護の対象から収奪の対象へと転換しました。それは年次改革要望書やTPP、集団的自衛権などを見れば明らかです。
 本来であれば日本はこれに抵抗しなければなりません。しかし、日本の権力の中枢を占めているのは、アメリカに免責されることによって地位を守った勢力の後継者たちです。彼らがアメリカに頭が上がるはずがありません。日本はこのようにして、支配層が敗戦を否認することによって権力を維持してきたが故に際限のない対米従属を続けなければならないという「永続敗戦」に陥ってしまったのです。


対米従属そのものを批判しても仕方がない

―― 日本がこれまでアメリカに従属してきたのには、やむを得ないところもあったのではないでしょうか。
【白井】 私は対米従属そのものを批判しているのではありません。冷戦構造下では対米従属にはある程度の合理性がありました。第二次大戦後、ほとんど全ての国がアメリカとソ連のどちらかに従属することを迫られました。どちらに従属するのがマシであったかと言えば、それはアメリカでしょう。もちろんどちらにも従属せず自主独立でやるのが一番立派な考え方だったことは間違いありませんが、その道を選択した場合は多くの血が流れたはずです。
 また、現代においても、「対米従属」を「対米依存」と言い換えれば、いかなる意味でもアメリカに依存していない国は存在しません。北朝鮮でさえ、アメリカに対して何十年にもわたって「体制の存続を認めてくれ」と求めていることを踏まえれば、あれほどアメリカに依存している国はないという見方もできるわけです。それ故、無闇矢鱈に「アメリカに従属しているのはけしからん」と力んでみても仕方がありません。
 むしろ批判すべきは、日本の対米従属の特殊性、その異様な在り方です。本来、国と国との関係は人間の関係と違い、ビジネスライクなものです。国家というものは互いにとって都合が良いから従属や支配の関係を取り結ぶのであり、状況が変わればその関係は変化して然るべきです。
 ところが、冷戦が終わり共通の敵が消滅したにも拘らず、日本の対米従属はむしろ深まっていきました。ということは、日本にとって対米関係はビジネスライクなものではなかったということです。それは非常にウェットで、情緒的で、温情主義的な関係だというところにその特徴があります。実際、日米関係を言い表す際に用いられる言葉は、「思いやり予算」や「トモダチ作戦」といったように、異様に情緒的なものばかりです。安倍総理がワシントンで行った演説も、極めてウェットな印象を与えるものでした。(以下略)  

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コメント
 
1. 2015年9月24日 13:46:55 : Bw8hFHH3Xs

敗戦は認めるが、戦争というゲームのルールをつくったのは欧米で、日本には戦争ゲームに参加した責任は存在しないという立場ではないのか?
 
たぶん、日本は当時の世界標準のルールに従って戦争ゲームに参加して負けただけだから、日本がゲームに参加したこと自体には、日本の道義的責任は無いという考えなのでしょう。
 

2. 2015年9月24日 13:52:45 : b5JdkWvGxs
実際、日本は負けてないよ

昭和天皇はルーズベルトとグルで八百長戦争やっただけだからね

太平洋戦争はアメリカと天皇一族が組んで日本の一般民をやっつけた戦争だったんだ

日本の一般民は革命やクーデターを起こす側だからアメリカと天皇一族の共通の敵なんだよ


3. 2015年9月24日 14:24:09 : rNfBqdpbok
ソースは守護霊さまか?

4. 2015年9月24日 14:38:24 : KzvqvqZdMU
白井聡って奴も そうとうな馬鹿だね。戦後日本の本質がぱっぱり分かっとらん。
敗戦前の日本を否定するように洗脳され、すべて日本が悪かった、戦前日本=
暗黒社会、決して戻ってはならない暗黒社会、こんな風に洗脳されて、日本人は
帰るところ、最初の立脚点を見失ってしまったのだ。たとえてゆぇば、がけから落っこちたとしてみよう。元の自分の位置、つまり崖の上にいたことを忘却して
しまえば、がけから落ちたことが分からなくなる。
 つなわけで、先の大戦は台風か地震か、自然現象のやうにもったりする。
原爆も、アチラの人間なら、原爆で殺されたと言うものを、原爆が落ちて死んだ
なんてゆふ表現になる、なんか台風かなんかの自然現象で死んだような。
  自分らの過去を悪として消し去られた民族に、明日は無い。




[32削除理由]:削除人:要点がまとまっていない長文

5. 2015年9月24日 15:12:22 : b5JdkWvGxs
戦前の日本は独裁国家で誰も昭和天皇の命令に逆らえなかったんだから
敗戦の責任も虐殺責任も日本人にはないんだよ

6. 2015年9月24日 15:26:46 : pWH68lKC8w
昭和20年8月15日は玉音放送によって国内に敗戦を告知した日なので、終戦ではなく敗戦の日。

戦勝国にとっての終戦はこの前後になるが、その後に連合国の占領下に置かれる日本は戦争状態が終わっておらず、26年のサンフランシスコ講和条約締結が本当の意味での終戦の日になる。

明治憲法に、「天皇は戦を宣し、和を講ず」とあるので、講和条約が締結されなければ戦争が終わったと言えない。

また、日本国民300万人を無駄死にさせた奴は誰なのかはっきりさせないと、本当の意味で日本の戦争は終わってないと思う。

注記、天皇は戦前も今と同じく権威だけということは明治憲法を読めば判ります。
昔の長州、今の山口が軍事クーデターの大義名分に利用しただけです。
山口の安倍が軍事大国を目指すのは血ですかね。


7. 2015年9月24日 16:26:03 : N2yCmBVrmk
今、一般国民が強引に認めさせられている!!!
だからと言って、国の根幹を壊しても良いのか、と言う話だ。日本が始めた戦争の被害者に日本国民も厳としてある。国民にも戦争責任を問う権利があった筈だが。イタリアはムッソリーニを国民の手で絞首刑にした。ドイツの家族はナチスだった祖父、あるいは父親を告訴した例も在る。こんなことが出来る日本人は恐らく一人も居まい。ただの一人もだ。
ならば責任の取り方として日本人は古来どうしてきたか? 戦を引っ張ってきた首領は敵と味方を前にして自害を見せたのだ。これ以上の惨劇は忍びない、切腹するからこれで手打ちにしてくれ、と言うことだ。
敗戦論について何百頁を費やした著述をしても得心に至れない何かがあり、この辺のことではないかとも思う。



8. 2015年9月24日 16:34:53 : b5JdkWvGxs
>注記、天皇は戦前も今と同じく権威だけということは明治憲法を読めば判ります。


何も知らないんだね

“明治憲法”では

@主権は天皇がもち、天皇の位は血筋によって代々受けつがれる。

A立法権・行政権・司法権は、すべて天皇の大権(統治権)に属する。

B天皇は陸軍・海軍の大元帥として、軍隊・軍備・戦争など軍事に関することを決める権限(軍事権)をもつ。

C天皇は議会を通さずに、一定の範囲で法律を定めたり、予算を決めたりできる。

D天皇は議会を通さずに、条約を結ぶ、戦争を始める、戦争をやめる、戒厳令(非常事態の時に軍隊を出動させる権限)を発する、勲章をあたえるなどを行うことができる。

とあり、天皇が絶対権力を持っていた。

内閣や内閣総理大臣に関する規定は、憲法典ではなく内閣官制に定められた。内閣総理大臣は、国務大臣の首班ではあるものの対等な地位とされ、国務大臣(各省大臣)に対する指揮監督権や任免権もないため、明文上の権限は強くない。

しかし、内閣総理大臣は機務奏宣権(天皇に裁可を求める奏請権と天皇の裁可を宣下する権限)と国務大臣の奏薦権(天皇に任命を奏請する権限)を有したため、うまく天皇のご機嫌を取れれば実質的な権限は大きかった。
逆に言えば、天皇の意志に反したら、内閣総理大臣でも何もできなかった。

統帥権は、慣習法的に軍令機関(陸軍参謀本部・海軍軍令部)の専権とされ、陸海軍は政府の指示に従う必要は無かったので、内閣や内閣総理大臣の決定を無視した行動を取ってもよかった。 即ち、天皇が命令しすれば開戦でも虐殺でも何でも天皇の思い通りにできた。を有したため、実質的な権限は大きかった。
http://sentyusenngo.seesaa.net/article/44284311.html


外務大臣の広田弘毅が南京大虐殺を止めさせる為に奮闘したけど、昭和天皇が許さなかったからああいう結果になったんだ。


9. 2015年9月24日 16:45:59 : w3M1BHSquE
「敗戦」 というのは、アメリカに挑まれ アメリカにしてやられた という意味が強くなる

「終戦」 というのは、日本が勝手に戦争してずっこっけた“自爆”あるいは自業自得の意味合いが強くなる

あのくだらない馬鹿ウヨ連中は あくまでも例外として、世界中の人間の誰が見ても
あの戦争は 挑んだのは日本であり 原因を作ったのも日本である そして誰が見ても無謀なる戦争であったから
戦争自体を 【馬鹿げた事 愚行】 と、捉えるならば 「終戦」 という表現でおおむね正しい

つまり、敗戦の責任 と言えば 負けた事自体への責任であり 勝てばよかった と言う事に繋がりかねない
(もっとも、アメリカ相手に 勝つなんて 絶対に有り得ない事ではあるが、勝てる戦争ならやっても良いと
そういう風に捕える事も 無きにしも非ずと言えます)
勝とうが負けようが、戦争する事自体が 極めて愚かな選択であったという反省から 終戦と言われるのです

「敗戦」 は、負けた事への後悔 「終戦」 は、戦争などした事 そのものへの後悔
若干、意味合いが 違ってくるのです だから、我々は戦争そのものを否定しなければならないのです
たとえ勝とうと負けようと 戦争など金輪際やってはいけないと言う事。


10. 2015年9月24日 18:43:48 : tHIVKuZsdo
> 認めないのか
内地暮らしの大半の阿呆は、勝った勝ったまた勝った…と教示されたまま負けを告げられたからだろうよなぁ。

米南部の田舎者ンの馬鹿さ加減に近しい感じだろう。なんつっても昔だから。
(戦後だって大分長らくは東京が見物しに来る場所だったり出稼ぎや家出に来る場所だったりしてた訳で、或いは何処ぞの誰ぞが井戸に毒入れたなんてなデマに狂奔しちゃう程度だったりな訳で、
 そんな田舎モンだらけ…ったら認めない程度に阿呆で寧ろ当然だったろねぇ)
(然し情報も潤沢なこの現代に程度の化石やってる阿呆は同情の余地もない。寧ろ狂人扱いで良いと思いますわ。百歩譲って穏やかに表現したとしても、産廃扱いで良いでしょう。
 戦争の産廃。帝国の産廃です。 そろそろ中和や濾過装置を強化せにゃいかんです)


11. 2015年9月24日 18:57:00 : snwFPYwn8c
>>02日本は負けていないよ


奇特なコメントがあるなと思ったら中川隆かw


12. 2015年9月24日 19:55:37 : eYOBlOWYhI
認めたら 己が基盤も 崩れ落ち

13. 2015年9月24日 20:54:25 : AiChp2veWo
言うこと聞かないとあれをばらすぞっ!言われてるから、追従してる。

14. 2015年9月25日 02:47:35 : w3M1BHSquE
11さん、そいつに構わないで ( ̄∇ ̄;)

15. 2015年9月25日 09:27:07 : 3Co6vGFqGY
>アメリカにとって日本は庇護の対象から収奪の対象へと転換しました。(中略)しかし、日本の権力の中枢を占めているのは、アメリカに免責されることによって地位を守った勢力の後継者たちです。(中略)支配層が敗戦を否認することによって権力を維持してきたが故に際限のない対米従属を続けなければならないという「永続敗戦」に陥ってしまったのです。

素晴らしい分析だ。 明瞭簡易な文章で分りやすい。
 


16. ステレオ[5] g1iDZYOMg0k 2017年10月20日 09:27:47 : DcqHwCoyI2 : w4vhM0_VVoQ[1]
「史上最大の貿易赤字の3年連続の更新」「日本の不動産の外国人への安売り政策」「道州制」など、安倍政権は売国政策を行っています。
それを友人に話したところ、「貿易赤字は悪くない」などと安倍政権の弁護を始めました。さらに友人は「改憲すべきだ」と主張しました。
私は「交戦権を規定する改憲をしたら、国連憲章の敵国条項に触れ全世界の攻撃の対象になる。」と返しました。
すると、友人は「敵国条項は知っている。」と答えましたが、それ以降何もしゃべらなくなりました。
そのとき「友人は敗戦を受け入れていないのだ。」と私は初めて気が付きました。
「日本は戦勝国に一方的に裁かれた。」という発言など安倍晋三の発言・行動は「敗戦を受け入れていない日本人」の発言・行動なので、「敗戦を受け入れていない日本人」である国民の多くに支持されていると考えられる。
「敗戦を受け入れない日本人」で検索してこのサイトを見つけました。
このサイトのコメントを見ても「敗戦を受け入れていない人」が多いことが分かりました。

人の思想信条を否定するつもりはありませんが、国際的には日本は敗戦国として扱われていることを認識して行動しないと日本は不利益を被ることでしょう。
国連憲章では「敵国条項」で日本・ドイツ・イタリアなどを敗戦国として扱っています。国連加盟国に「日本は敗戦国ではない」と説得することは不可能でしょう。
国際的には日本は敗戦国として振る舞うしかありません。
しかし、「北方領土は本来日本のものであり日本は敗戦国でないのだから、ロシアは無条件に返還すべきだ。」という考えが政府自民党やその支持者にあり、返還のための交換条件の提示など領土返還のための取引を難しくしている。そのため、戦後70年経っても領土問題を解決できないでいる。
「日本は敗戦国ではない。」という意識が、「日本は敗戦国だ。」とする世界に対する日本の適応を難しくしている。



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