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これから数年をかけて、日本を戦争ができる普通の国にする「馴致」過程が始まるだろう。「馴致」と書いたのは、どうも現在の安倍政権の手法にナチスに似た暗いサド・マゾ的な匂いを感じるからである。これについては別途書きたいと思うが、馴致化は以下のように進むと思われる。
今回の集団安保法は、自衛隊をアメリカ軍の一部に組み込むための法律である。そのために、新ガイドラインの同盟調整メカニズム(ACM)も準備されている。アメリカ軍と海外でも「集団」として自衛権を行使するためには、当然普段から一体として行動する準備が必要で、今後自衛隊のアメリカ属軍化が制度的に進む。
しかし、制度的に属軍にしたところで数百人程度の戦死者が出ただけでもう自国だけは引き下がりますと言うような行動は、属軍にあるまじきことであり鍛え直す必要がある。日本政府も普通に戦争ができる国になるためにそのような「鍛錬」は歓迎するであろう。まず、手始めは、最近話題になったようにやはりPKOでのより重要(=危険)な任務である。スーダン等で練度を上げたあと、その後は、イラク、アフガニスタンの後始末の手伝いもさせる。月に数人ずつ程度の死者がコンスタントに出るような任務が与えられるだろう。故意に刺激されたり、果てには雇われたりしたテロリストによる自衛隊を狙った狙撃攻撃や自爆テロが起こる可能性さえ想定される。
最初の戦死者に関してはもちろん社会的には大騒ぎになる。しかし、お国のために命を投げ出した兵士の死を厳粛に受け止めろ、自由と国の安全のため貴い犠牲になった方に、泥を塗るような反対運動は許されないといったプロパガンダが全力で動き出すに違いない。加えて国葬や高額の遺族年金といった装置を組み合わせつつ死者が出ても受容するような馴致が進むだろう。戦死者が、断続的に発生し数百人単位まで積み上がれば、交通事故の死者と同じで社会として受け入れていく。戦前は、この馴致が極端なほど成功しており、男子はお国のために死ぬのが当然、女子はどんどん子供を産むべきという常軌を逸した認識を国民が当然のものとして持っていたようである。現在でも、企業戦士の過労死を気の毒だとは思ってもなんの行動も起こさない日本人である。よほど心してこの流れに反対しないと自分の子供が戦死しても「バンザイ」と叫ぶまで馴致されかねない。
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