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東京オリンピックのエンブレム問題で北原氏は、とあることを思い出したという(※イメージ)
北原みのり「ノーパンしゃぶしゃぶの人だ!」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150922-00000008-sasahi-soci
週刊朝日 2015年9月25日号
作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。白紙撤回となった東京オリンピックのエンブレム問題で北原氏は、とあることを思い出したという。
* * *
世界に向かって、汚染水はアンダー・コントロールされています! と総理が嘘をついてしまった時から、やっぱり神の怒りを買ったのではないかしら……と思うほど、東京オリンピック、怖いくらいに次々と問題が持ち上がっている。
正直、新国立競技場が今、どういう状況なのか、色々ありすぎて、よくわからなくなってしまった。森喜朗元首相が、2520億円の建設費を「安い」と言ったのは、いつのことだったか。安倍首相が計画を白紙撤回し、予算を抑えるために客席の冷房設備をなくしたというけど、結局どんなデザインになるのか、最終的にはいくらになるのか。ニュースを追いかけるのにだんだん疲れてきた。
エンブレムだってそうだ。エンブレムが印刷された大量の紙袋は、結局捨てるのか、売るのかどうするんだったか。いったいいくら無駄にしたのか。新しいエンブレムは誰が審査するのか。だんだんどうでもよくなってくる。
ただ、お金が湯水のように使われていることだけは、どうでもよくないストレスとして、心の奥底に澱のように溜まりつつある。納税者を金づると思ってるんじゃないの? あまりにもお金の使い方が雑で、あまりにもバブル感たっぷりだよ! とイライラしてたら、女友だちから連絡があった。
「エンブレム白紙にするって記者会見した人! ノーパンしゃぶしゃぶだよ!」
デザイナーの佐野さんのことじゃない、事務総長の武藤敏郎氏のことだ。1998年、連日のように報道された大蔵省接待汚職事件の時、武藤氏は大蔵省官房長として、国会にも呼ばれ答弁していた。あー思い出してきた!
武藤氏自身がノーパンしゃぶしゃぶ接待を受けたわけじゃない。ただ当時、責任ある立場だったにもかかわらず、自浄能力が全くなく、発言を撤回し続けた姿は記憶の片隅に残ってる。あれは、東電OL殺人事件の翌年だった。エリート女性がガラスの天井にぶつかり、女という性につまずくように破滅していったのに対し、「ノーパンしゃぶしゃぶ」というネーミングのあまりの軽さに言葉を失った。女の裸を介して連帯を深め、お金と人脈を自分たちで分配していく男文化が、バブル崩壊後に明らかになった、日本の経済成長の顔だった。
変わってないのかもね、と思う。ノーパンしゃぶしゃぶ時代と今と。責任を取らない男たちが、人脈で仕事し、お金を無責任に使い、でかいことを語り、結果的に醜態をさらしていく。ノーパンしゃぶしゃぶ系オリンピックなのかもね。
誤解ないように言えば、私はオリンピックが嫌いじゃない。ただ、2020年の東京オリンピックは、酷いことが多すぎる。ノーパンしゃぶしゃぶの反省が活かされていない、オジサンのオジサンの友だちによるオジサンの仲間のお金と威信のためのオリンピックに思えてくる。もう、これ以上の醜態さらさないためにも、オリンピック組織委員会を白紙撤回すればいいのに。
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