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米国が守ってくれると本気で思っている安倍首相のおめでたさ
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2015年9月22日 天木直人のブログ 新党憲法9条
きょう9月22日の読売新聞の連載記事「変わる安保」その2は、尖閣諸島をめぐる日中のにらみ合いがを常態化している事について書いている。
すなわち、尖閣をめぐってすぐに戦争が起きるわけではなく、日中防衛当局間の意思疎通はかつてより頻繁になっているが、裏を返せば日中のにらみ合いが常態化している証拠であり、尖閣は「悪い安定期」に入っている、だからこそ、米国だけではなく豪州などとの同盟関係を強化すべきだ、と書いている。
私はその考えに与しないが、ここではそのことを議論しない。
私がこの読売新聞の記事で驚いたのは、そこに引用されている安倍首相の次の言葉だ。
「日本が危険にさらされた時、日米同盟は完全に機能する。それを世界に発信することで抑止力は高まる」と。
あらためて驚いた。
こんな発言を安倍首相は安保法案の国会審議の中で何度も繰り返していたというのだ。
私は今度の安保法案の審議などバカバカしくてはじめからまともに聞いていなかったのだが、この記事を読んではじめて知った。ここまで馬鹿な発言を安倍首相は繰り返していたのかと。
これは独りよがりのおまじないだ。
日米同盟が機能するとはどういうことか。
もし米国が日本を守ってくれるという意味なら、それが間違いであることは誰もが知っている。米軍が尖閣のために血を流すことなどあり得ない。
もし日本が米国の戦争のために戦うという意味なら、安倍首相の国会答弁は完全な矛盾だ。日本は米国の戦争に巻き込まれない、自衛隊を危険にさらすようなことはしない、と繰り返していたからだ。
もし日本が米軍のために基地提供と財政支援を行うという意味なら、最初からはっきりそういえばいいのだ。
日本が主権を放棄して米国に血税を貢いでいるからこそ日米同盟が完全に機能しているのだと。
それが集団的自衛権行使でありそのための安保法案であるのだと。
それを世界が知れば日本は笑いものになること間違いない(了)
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