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21日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で、演説する沖縄県の翁長雄志知事=共同
辺野古問題「自己決定権や人権をないがしろ」 沖縄県知事が国連演説
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015092202000124.html
2015年9月22日 東京新聞
【ジュネーブ=共同】沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は二十一日午後(日本時間二十二日未明)、スイス・ジュネーブで開かれている国連人権理事会で演説し、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古(へのこ)移設に反対を訴えた。沖縄に米軍基地が集中する実態を紹介し「人々は自己決定権や人権をないがしろにされている」と強調。「あらゆる手段で新基地建設を止める覚悟だ」と決意を示した。
政権との対立が深まる中、沖縄の立場を国際社会に伝え、日米両政府に批判的な世論を喚起する狙いがある。
沖縄の米軍基地が、太平洋戦争末期の沖縄戦を機に強制接収された土地に造られた経緯を説明。「自ら望んで土地を提供したものではない。戦後七十年間、基地に派生する事件や事故や環境問題が県民生活に大きな影響を与え続けている」と指摘した。
沖縄県で昨年あった主な選挙で辺野古反対派候補が全勝した事実に言及し「日本政府は民意を一顧だにせず、美しい海を埋め立てて移設を強行しようとしている」と批判した。
翁長氏の演説に対し、日本政府の代表者は会場で「辺野古移設計画は合法的に進められている。政府として、沖縄県の理解を求めるための努力を継続する」と発言した。
翁長氏は演説に先立ち、沖縄の市民団体が現地で主催したシンポジウムでも講演。基地問題について「大変な理不尽さがある」と述べた。
◇
「沖縄の人々の人権ないがしろ」 国連で翁長知事(2015/09/22 05:51)
動画⇒http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000059159.html
沖縄県の翁長知事がジュネーブで開かれている国連の人権理事会に出席し、「沖縄の人々は人権がないがしろにされている」と沖縄が抱える問題について国際社会に訴えました。
沖縄県・翁長知事:「沖縄の人々の自己決定権がないがしろにされている辺野古の状況を世界中から関心を持って見て下さい」
翁長知事は各国の代表を前に2分間、英語で演説し、アメリカ軍の基地の約74%が沖縄に集中している現状やそれに伴う事件や事故が沖縄の人々の人権をないがしろにしていると主張しました。また、辺野古での新たな基地の建設について「あらゆる手段で止める覚悟だ」と述べて演説を締めくくりました。一方、理事会に同席していた日本政府の代表は「適正な手続きにのっとって進めてきた事実関係を無視した発言で、国際社会の理解を得られないのではないか」と不快感を示しました。
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