http://www.asyura2.com/15/senkyo193/msg/321.html
Tweet |
ロシア、米中けん制 岸田外相の訪ロ受け入れ
【モスクワ=田中孝幸】岸田文雄外相は20日から22日までロシアを訪問する。日本の外相の訪ロは約3年ぶり。21日にラブロフ外相とモスクワで会談する予定だ。北方領土問題を協議し、プーチン大統領の年内の訪日につなげたい考え。民間企業の幹部が同行し、経済協力を話し合う政府間委員会も22日に開く。
ロシアが岸田外相の訪ロを受け入れた背景には、ウクライナやシリア問題を巡る主要7カ国(G7)の結束にくさびを打ち込む思惑がある。ロシアは最近、シリア内戦でアサド政権への軍事支援を強め、反政府勢力を後押しする米国と対立を深めている。日本も反政府勢力への支援で米国と足並みをそろえる。プーチン政権は日本との関係改善を演出することで米オバマ政権を揺さぶる戦略を立てたとみられる。
日ロ外交筋によるとロシアは9月上旬、外交ルートで日本側に「領土問題を含む平和条約交渉を積極的に進める用意がある」と伝え、秋波を送った。プーチン大統領の最側近であるパトルシェフ安全保障会議書記の23日からの日本派遣も決め、安保面での連携を進める姿勢を印象づけた。
領土問題を棚上げにしても日ロ関係は維持できるとアピールする狙いもある。メドベージェフ首相の北方領土訪問から1カ月もたたない時期の訪ロに「領土交渉が進まなくても日本は関係改善を求める」(ロシア経済官庁幹部)と足元を見る。
中国への立場を強めたい思惑も透ける。ロシアは経済低迷が深刻化する中で中国の経済協力に期待をかけたが、目玉の中ロ天然ガスパイプラインは中国の消極姿勢で遅れている。プーチン政権内では「中国を焦らせ、ロシアの交渉力を強めるだけでも岸田氏を受け入れる利点は大きい」(元閣僚)との意見が広がっているようだ。
[日経新聞9月20日朝刊P.2]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK193掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。