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2015年09月18日 「ジャーナリスト同盟」通信
<赤紙1枚の牢獄社会を経験>
安倍・太田の自公内閣が牙をむき出しての戦争法に、無数の日本国民が街頭に飛び出して、反対を叫んでいる。泉下で宇都宮徳馬さんが「日本人の平和主義はいい加減なものではないよ」と叫んでいるのが聞こえてくる。60年安保騒動以後、槍が降ろうが部屋の中でじっと耐えることに慣れてきた日本人が、とうとう平和の行動を起こした。快挙である。極右化した安倍・自民党と平和国民を裏切った公明党への不信と怒りは、いま頂点に達している。赤紙1枚で戦場に引き出された牢獄社会を思い出す高齢者は多い。
<国家神道・治安維持法に抵抗した人々>
戦争をするためには、国民を精神面で追い込むことが必要不可欠である。それもカルト・狂信的な方法・手段を用いる。天皇を中心とする国家神道・靖国神社信仰の下での侵略戦争だった。
同時に、人々の自由を抑圧する装置としての治安維持法である。赤紙には誰も反発できなかった。政府から危険人物とされると、戦場の先頭に立たされた。
しかし、国家神道に抵抗した宗教人は存在、牢獄生活にも屈しなかった。自由主義や共産主義者も抵抗した。拷問で殺害された者もいたが、彼らは抵抗を止めなかった。史実である。
<平和憲法を手にした日本人>
敗戦によって、安倍の祖父・岸信介はA級戦犯として拘束された。若き大蔵官僚だった宮澤喜一は「今夜から電灯が付く」といって喜んだ。地主に支配されていた小作農は、自分の土地を手にして歓喜した。
それよりも何よりも、戦争放棄の平和憲法を手にした日本国民は「2度と戦争できない憲法」に狂喜した。悪しき為政者の暴走を食い止める立憲主義に安堵したものだ。
<朝鮮戦争に震えた日本人>
戦後まもなく朝鮮半島で火が噴いた。戦後復興に青息吐息の日本政府も国民も青くなったが、当時の吉田内閣は朝鮮戦争に協力しなかった。というよりも、協力できない憲法を手にしていたからである。
日本国民は平和憲法で守られたのだ。アメリカの圧力を跳ね飛ばすことに成功した。占領下でも憲法は日本の基本法として機能した。快挙である。
<ベトナム戦争に抵抗した市民>
再軍備を求めるアメリカに抵抗する中で、日本は自衛隊を発足させられた。米ソの冷戦と右翼・戦前派の台頭と関係している。
A級戦犯の岸がCIAの手先になって首相の座を射止めると、日本の右傾化は速度を上げた。ベトナム戦争は日本国憲法の試金石となった。
この2つの戦争で暴利を得たのは、復活した財閥だった。しかし、日本の自衛隊がベトナムの戦場に派兵することはなかった。まさに自衛のための軍隊であって、他国で発砲する軍隊ではなかったからである。
日本国内ではベトナム反戦運動が盛り上がった。戦争反対の火の手は、平和憲法をよりどころにしていた。自衛隊の出動は想定できなかった。
<湾岸・イラク・アフガン戦争に反発した日本人>
湾岸戦争(中曽根内閣)と、続くアフガン・イラク戦争(小泉内閣)で、方向は自衛隊派兵へと舵を切る。ワシントンの意向に、前向きに対応する改憲軍拡期待の右翼政権のせいである。
これに国民は冷ややかであった。一部の右翼新聞を除いて、政府批判を繰り広げた。筆者は当時、母親から「また戦争か。なんとか止めてもらいたい」と陳情を受けた記憶がある。
高齢者は「軍靴の音」に対して鋭い嗅覚をもっていた。
<400万人以上の戦争法反対の街頭デモ>
多くの日本人は街頭に出て「反対」と叫ぶことに、特段のこだわりがある。筆者もそうだが、なんとなく恥ずかしいという思いが先に立って、率先して街頭に立とうとはしない。意気地がないのであるが、日本人のほとんどがそうである。
消費税8%にされても、反対デモは一部の組織された団体に限られた。そもそも民衆がデモをするという経験がない。60年安保のときのような熱気は消えてしまっていた。
それが今回、戦争法強行をする自公の独裁に、人々が反対に立ち上がったのだ。「日本国民の平和主義はいい加減なものではないよ」という宇都宮さんの遺言が証明されたのだ。
これはすごいことである。9・17の参院特別委員会の採決は、どうみても違法・無効である。それが9・18参院本会議に強行上程、採決へと爆走している狂気の戦争法国会である。
自公の暴走に民主主義はない。数の力による暴力的議会運営のみである。自公の数で平和憲法を蹂躙している。NHKは、しかと公明・自民の議会運営を報道していないらしい。
しかし、400万人以上の街頭に飛び出した日本国民は、真相を知っている。憲法9条を知り、その憲法を守ろうと必死の日本国民である。400万人以上の日本国民によって、自民・公明を打倒することが出来る。彼らは野党の結束・1本化を求めている。日本の平和主義は生きている。
2015年9月18日記(政治評論家・武漢大学客員教授)
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