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2015-09-18 08:20:16
日本の国会議員同士が、なぜつかみ合いを演じなければならないのでしょうか。本当のワルは、高見の見物をしているアメリカの日本あやつり人、ジャパン・ハンドラーズです。
安倍政権は、ジャパン・ハンドラーズの意向通りに日本の姿を精力的に変えつつあります。その仕上げの措置が、今回の「戦争準備法案」といえます。リチャード・アーミテージとジョセフ・ナイがまとめたリポートが、アメリカの希望する日本へ変貌させる設計図です。当面は、日本を「集団的自衛権」を行使できるように変えさせ、アメリカの肩代わりができるようにすることが最大の眼目でした。
安倍晋三という男の歴史的評価は、「アメリカの忠実な代理人」ということになりましょうか。アメリカの意向を実現することで、自分の政治生命を担保してもらい、自分の政治生命が担保されることで長期政権を実現する。その過程で、日本を見かけ上の「強い国、美しい国」にする。そうすることによって、尊敬する祖父の岸伸介・元総理をも超える位置に到達できた気分になる。
安倍晋三という男の本日9月18日の気分は、「ここまでくれば、あとは仕上げの強行採決をするだけ。オレは、ついに“偉大な宰相”として歴史の名を刻むのだ」と、自己陶酔に浸っていることでしょう。
なにゆえ、こんなぶざまな日を迎えることになったのでしょう。それは、リベラルと辞任する人々が、戦後70年の総括と検証をきちんとせず、結局、今に至るもこの国「国柄」について、明確な合意を形成してこなかったからだといえるのではないでしょうか。
確かに、「平和国家」「民主主義国家」「福祉国家」などの名称は使ってきましたが、その内容が十分に深められてきたとは言えない“軽薄さ”のまま放置してきました。
とくに、「平和国家」の分野では、「憲法9条を守れ」という一事にすべてをゆだね、その内容を掘り下げる努力を欠いてきました。そのことを、率直に反省する必要があるといえます。
避けては通れない課題として、今後、「日米安保条約」をどうするのか。いつまでもアンポに頼るのか。安保を解消することは、視野にあるのか。
アメリカや中国の間にあって「中立」の立場を確保し、もしその両国の間で深刻な紛争が起きたとき、その話し合い解決の場、つまり仲裁役を果たす。それは中東の紛争についてもいえることであり、すでに日本はその役割を果たしつつありました。その営々と築いてきた努力が、今回の法制であっけなくおじゃんになるのです。
そんな馬鹿なことを、安倍晋三に許すわけにはいかない。本日の、いくつもの問責決議案、内閣不信任案などで、どこまで法案成立を引き延ばし、最終的に廃案に追い込めるか。最後まであきらめずに頑張りましょう。
闘いは続く。これからは、脱「属国」の闘いが長く続く。日本を合法的に「属国」の立場に置いている「日米地位協定」を破棄する闘いが待ち受けています。頑張りましょう。
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