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「安倍的な男の人や政治家」にNO、女性文筆家が政権を痛烈批判
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150917-00018397-jprime-life
週刊女性PRIME 9月17日(木)5時0分配信
戦争に巻き込まれるのではないかという国民の不安が増幅する中、政府与党は安保関連法案を今週中にも参院で強行採決する構え。衆院に続き、またも数の力で異論をねじふせようというのだから乱暴きわまりない。いっこうに聞く耳を持とうとしないリーダーに女性たちの怒りが爆発。法案反対を貫く文筆家で『ラブピースクラブ』代表の北原みのりさんに怒りの声を聞いた─。
■平気でウソをついて女性を利用する安倍政治の集大成こそ安保法案!
「経済がよければOKとか、強い政治家やリーダーに方向を決めてほしいとか、どうせ意見を出しても通らないとか……。いろんなことの集大成がここへ来て、安保法案という国の形を変える法律として出てきたのだと思います」
文筆家の北原みのりさんは、安保法案の背景にあるものをこう分析してみせる。3・11の後、日本を覆う不安やあきらめ─。それが安倍政治を生んだのではないかと話す。
「こういうふうに暮らしたいと考えれば考えるほど、現実には理不尽でおかしなことがいっぱい出てくる。やがて考えるのをやめよう、強いリーダーの言うことを聞いていればいいやと思うようになっていく。人は不安が高まるとパニックに陥りやすいけれど、自分で考えないようにしちゃうのって、すでに集団的なパニックに陥っている状態だと思うんです。負け組に落ちてしまうかもしれないという不安を抱えている人ほど、攻撃に転じやすい。だから強いものに同化したがって、安保法案反対デモの参加者やSEALDsを冷笑したりする」
そうした態度は、首相自身にも透けて見える。
「友達から聞いて名言だなと思ったのが“安倍晋三だけが安倍じゃない”という言葉。すごい、まさにそうだって。人の話を聞かない。平気でウソをつく。弱いくせに強がり、強いものにはひれ伏す。教養がない。人の痛みがわからない。強く言い切ることで何かを主張した気になっていて、安保反対、原発反対と言う人には、じゃあ対案出せよと言い捨てる。人を追いつめることで自分を優位に立たせて、対等に話し合いができない……。それって社会のいろんな場面で感じることで、”安倍的な”男の人や政治家は、少しも珍しくない」
そんなオジサン政治が“女性の活躍”をぶち上げる。
「戦後もっとも過激に右寄りな安倍政権が、戦後もっとも声高に女性政策を訴えている。安倍さんが言う“女性活用”“輝く”はずいぶんナメた言葉遣いだし、子どもを産め、対等になりたければ働けと言わんばかり。どこかで女の人を使いにくいと思っていて、世の中の流れとしては使ったほうが理解はあるように見えるから使うんだけど、でも自分にかみつく女はムカつく。女を輝かせるのは俺、黙らせるのも俺。コントロールできると思っているんですよね。安倍さんの手足になって働き、刃向かわない女性議員だけを周りに置いて、慰安婦問題や女を叩くときは女性議員に言わせる。すごく卑怯で安倍的だと思います」
強いリーダーを求める国民と、それを演じ続ける安倍首相の結託。だが絶望はしていない。12万人が抗議した国会前デモに、そこへ集まった私たちの意志に希望を見いだす。
「国民の命がかかっていることだから、これで収まるはずがない。沖縄の人たちの怒りもすごいことになっているし、原発の再稼働で絶望感も深まっているし、許せないという思いも高まっている。安倍化していく日本であっても、声を上げ続けて安保法案を廃案にできるんじゃないか。そんな希望が私たちの声にはあると思うんです」
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