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安保関連法案の採決強行に反対し、抗議の声を上げる人たち=16日午後6時34分、国会前、関田航撮影
採決に向けた大詰めの委員会質疑が迫る国会の前に多くの市民が集まり、抗議の声をあげた。閣議決定から4カ月。この間、違憲性が問われ続けた安全保障関連法案をめぐり、与野党の溝は埋まらぬまま。議論は尽くされたのか。市民は口々に訴えた。
16日深夜、参院は委員会開催をめぐって怒号が飛び交った。「廃案だ!」と野党議員が訴えれば、「実力行使、恥ずかしくないのか」と与党議員。委員会室につながる赤じゅうたんは議員と衛視、報道陣ですしづめ状態になった。
参議院別館ロビーでは、特別委の傍聴を予定する人たちが待機した。都内の大学生、田中美知生さん(23)は「自分たちの時代に起きていることを間近で見て肌で知りたいと思って来た」。キャンセル待ちの傍聴券を握りしめ、「議論がかみ合わないまま採決するのはまずい」。
田中さんと一緒にいた友人の大学生、菅谷仁志さん(22)は、傍聴券を手に入れられなかった。大学で政治や政策について学び、審議の進め方に疑問を抱く。「自分と反対の意見や、少数者の意見を採り入れるのが民主主義のはず」と話した。
千葉県松戸市から傍聴に来た無職男性(63)は「法案を何としても通したくないと思い、いてもたってもいられず来た」。政府・与党の発言に憤る。法案を「違憲」と指摘した憲法学者に対し「学者は字面に拘泥する」と言った与党議員。中東・ホルムズ海峡の機雷除去についての答弁も揺れた。男性は言う。「政権そのものも法案自体も欺瞞(ぎまん)に満ちている」
■怒号、サイレン 警官ともみ合う参加者も
法案の採決に反対する人たちは16日夜も東京・永田町の国会前に集まった。
「野党のみなさんは国会の中で戦っている。私たちもがんばりましょう」。参院特別委の理事会が始まった午後6時半、抗議活動を主催する市民団体の男性が声を上げると、「廃案、廃案」「強行採決絶対やめろ」のコールが始まった。雨脚が強くなる中、傘も差さずに、ずぶぬれになって叫び続ける参加者もいた。
議事堂正面の車道両側には、夕方から機動隊の車両がずらりと並んだ。参加者が車道にあふれ出ないように、二重の鉄柵が張り巡らされ、警察官が人垣をつくった。歩道は参加者が身動きできないほどの状態に。
「開けろ」「市民を守れ」「危ない」――。怒号、鳴り響く警察車両のサイレン。警官と参加者がもみ合いになる場面もあった。
太鼓の音やシュプレヒコールが大きくなる中、千葉県習志野市の高校1年、佐藤晴佳さん(16)は抗議活動の様子を携帯電話で撮影していた。「法案が可決されても廃案になっても、歴史に残る瞬間。自分の目で見ておきたい」。佐藤さんは放課後、親に置き手紙を残してやって来た。
8月に高校生が主催したデモに初めて参加。LINEで友人に写真を送ると、「すごいね」「デモは周りの人に迷惑だよ」と様々な反応だった。2年後に選挙権を持つ。「法案が成立すれば、時の政府の解釈で武力が使えるようになる。ちゃんと政府を監視し続ける」と話した。
東京都文京区の会社員戸田裕美さん(42)は、歩道で7歳の双子の娘と「9条壊すな」と書かれたプラカードを掲げた。法案が採決されるかもしれない節目に、反対の声を上げる人たちの姿を娘に見て欲しいと思ったからだ。「公聴会直後に採決されるなら、国民の声を無視しているとしか思えない。何がなんでも止める」
一方で、抗議活動を冷ややかに見る人も。会社の同僚たちと皇居の周りをジョギングしていた港区の会社員男性(32)は「自分の身に危険が及ぶのなら参加するけど」。通りの向こうの抗議活動をちらっと見て、走り去った。
抗議活動のために設けられたステージ周辺では、休憩を繰り返しながら続く参院特別委理事会の様子が、スピーチに立つ主催者側や国会議員から報告された。学生団体「SEALDs」の奥田愛基さん(23)は「なんか採決しようとしていますけど、どこみて政治やってるんですか。おかしいですよ。国会にいる政治家のみなさん、俺たちずっと見てますよ」と訴えた。午後8時半前、マイクを握った辻元清美・衆院議員が「まだ委員会は開かれてません」と叫ぶと、割れるような拍手が響いた。
http://digital.asahi.com/articles/ASH9J5TRKH9JUTIL03W.html
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