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2015-09-15 12:53
昨日14日の参院安保特別委は、安倍首相を迎えて、衆参を通じて最後となるであろう実質的審
議を行なった。(-"-)
安倍首相や自民党患部・・・、もとい自民党幹部は、「衆参で200時間以上、審議を行なって、
議論は十分に深まった」と主張。
首相は、昨日の審議の中で、世論調査の結果では、国民の理解を十分に得ておらず、今国会での
法案成立に反対の人が多いことを認めつつも、「国民によって、選挙によって選ばれた国会議員の
中で審議を深め、決めるときには決めていただきたい」「この国会で成立させていきたいと決意し
ており、この決意に変わるところはない」と、安保法案を今国会中に強行成立させることを宣言し
た。(@@)
しかし、このブログに何度も書いているように、衆議院から参議院に移って、審議が深まって行
くにつれて、安倍内閣が、法案の具体的な中身や解釈に関して理解していないことが、どんどん明
らかに。(-"-)
この法案に関して最も責任がある安倍首相も中谷防衛大臣も、最後まで、野党の質問に正面から
きちんと答えることができず。曖昧、まやかし、ごまかしの答弁に終始した上、終盤になって、答
弁の内容が変わったり、撤回や修正をするケースが増えており、このまま法案を成立させるのは、
あまりに無責任な暴挙であるように思われる。(-"-)
<後述するように、昨日も中谷大臣の答弁があやふやだったため、何度も審議が中断。審議時間が
1時間以上オーバーして、5時に国会のナマ中継がカットされてしまったんだよね。^^;>
* * * * *
たとえば・・・安倍首相は、11日の審議で、昨年、国民に対して行なった「米艦船が救出した
日本人を守るために、集団的自衛権の行使が必要だ」という説明がほとんどウソ(邦人がいなくて
も、米艦船を防護する。邦人救出は極端に誇張したケース)であったことを認めたのだが。(『安
倍がパネル説明のまやかしを認める+内閣支持率がまた低下&辺野古の協議決裂』)
昨日14日も、以前は集団的自衛権の行使の重要な例として挙げていた「ホルムズ海峡の機雷掃海」活動に関して、「現実の問題として発生することを具体的に想定していない」と、今までと異
なる見解を示した。(・o・)
『安倍晋三首相は14日、安全保障法制を審議する参院平和安全法制特別委員会の集中審議で、集
団的自衛権行使の「具体例」と位置づけている中東・ホルムズ海峡での機雷掃海について、「現在
の国際情勢に照らせば、現実の問題として発生することを具体的に想定していない」と述べ、当面
は実施する状況に至らないとの認識を示した。公明党の山口那津男代表の質問に答えた。
ただ、「(日本による武力行使の)新3要件に該当する場合はあり得る」とも述べ、集団的自衛
権を行使して機雷除去を行うため法整備の必要性は強調した。
同海峡を巡っては、核開発を進めるイランが国際社会の圧力に対抗するため機雷を仕掛ける可能
性が指摘されていたが、欧米などとの問題解決に向けた協議が合意に達するなど緊張緩和の兆しが
見えている。
岸田文雄外相はこうした状況を念頭に「イランなど特定の国が機雷を敷設するとは想定していな
い」とした。その一方、「中東地域の安全保障環境は厳しさ、不透明性を増している。万全の備え
を整備していくことが重要だ」とも指摘した。(毎日新聞15年9月14日)』
* * * * *
安倍首相は6月の党首討論で、「ホルムズ海峡の機雷除去」の重要性に関して、このように強調していたのに・・・である。(@@)
「ホルムズ海峡について質問がありました。全体として、国際社会全体としての変化において、ホ
ルムズ海峡における機雷掃海について、日本は他の国々に掃海をお任せします。しかし、掃海によ
ってあそこを通って日本に到達することが可能になった石油は使わせてもらいましょう。日本の石
油は8割、ガスも多くがあそこを通ってくる。お互いにより助け合わなければならない時代になっ
て、自分たちの安全のために自分たちが能力を使わなくてもよいのか。立法府、政治家の一員とし
てそこから逃げてはダメなんですよ。そこに向き合って、考えていくことがまさに求められている
と私は思う」(産経の発言要旨より)
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
安倍首相&仲間たちは、中東地域の機雷掃海活動に強くこだわって来た。(・・)
というのも、彼らは、米国が湾岸戦争の時、自衛隊に機雷除去のため出動して戦闘に協力するように要請して来たのに対し、海部政権が「わが国の憲法9条は、集団的自衛権を認めていない」として、その要請を拒んだことに、大きな怒りと恥を感じており、今度こそ、米国の期待応じて、戦闘中も機雷除去を行ないたいという思いが強いからだ。(~_~;)
また第二次世界大戦時に、石油などの燃料の輸入を断たれ(米国に断たれたんだけどね)、燃料確保もルートを確保しておかなかったことが、敗戦の大きな要因になったのを深く反省&後悔していることも一つの要因になっている。<だから、「石油の輸入が断たれると、国の存立が危機に陥る」と強調しているのよね。(>_<)>
* * * * *
しかし、戦闘中のホルムズ海峡の機雷除去に関しては、公明党を中心に与党内から「日本を守るための武力行使だと言えるのか」と強い疑問の声が出ているし。米国とイランが核開発に関する協議で妥協したことから、イランのホルムズ海峡封鎖の可能性も低下し始めている。(・・)
しかも、公明党は、支持母体の創価学会員の中に、安保法案に反対、慎重な人が多いこともあって、何とか安心感を与えたいところ。
そこで、異例なことに、わざわざ山口代表が質問席に立って、安倍首相や横畠法制局長官などに憲法9条の枠を超えるような集団的自衛権の行使は行なわないこと、ホルムズ海峡の機雷掃海活動にも消極的な姿勢を示すように仕向けたのである。(++)
『安全保障関連法案を審議している参院平和安全法制特別委員会で14日、公明党の山口那津男代表が質疑に立った。
山口氏が党首討論以外の委員会で質問するのは異例。代表自ら政府の見解をただし、支持母体の創価学会に根強い安保法案への懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとみられる。
山口氏は、集団的自衛権の概念などについて横畠裕介内閣法制局長官に質問。答弁を受け「基本的論理は一貫していて、憲法の枠内に収まる。安保環境は変化しており、考え方を補足、整理するのは当然だ」と、法案への理解を求めた。(時事通信15年9月14日)』
『安倍首相は機雷掃海について認められることがあり得ると説明しつつも極めて例外的であることを強調し発言を後退させた。これは公明党の水面下での求めに応じたもの。(NNN15年9月14日)』
* * * * *
ただ、いずれにせよ、重要法案に関して、しかもたった数ヶ月のうちに、首相の答弁がコロコロ変わるのは、アブナイこと&と〜っても望ましくないことだし。それでは、国民の多数が、法案を理解できないというのも致し方ないことだろう。
そして、しつこく書いてしまうが、首相や担当大臣が、自分の中でも法案に関する具体的な理解、考えが定まっていないうちに、法案を成立させるのは、も〜っとアブナイ&コワイことなのである。(-"-)
そこで、昨日の審議でも、民主党の大ベテラン・北澤副代表(元防衛大臣)が安倍首相に対して、民意を意識するように、切々と訴えた(諭した)のであるが、首相は「きく耳持たず」だった。(-"-)
『「国民はですね、自分の国の総理大臣は立派であってほしいと素朴にそう思っているんですよ。少し辛口なことを申し上げます。国会審議における総理の態度も誠に残念であります。総理は自分の意に反する意見について謙虚に耳を傾けるという態度に欠け、顔をしかめ、時には乱暴な言葉を吐く。やじについても泰然と受け流す器量が見えない」(民主党 北澤俊美 副代表)(TBS15年9月14日)』
『「今回の法案が国会に提出されてから、さまざまな世論調査が行われているが、依然として、反対は60%で賛成30%、今国会での成立に反対は80%だ。国の政治を行っていくうえで民意は極めて重要であり、第一義的な要件だと思うがどうか」(NHK15年9月14日)』
その上で『民主党の北沢俊美・元防衛相が「法案を廃案にして(国会に)出し直し、与野党党首会談で(法案について協議し)まとめられなければ、衆院を解散して信を問うべきだ」と指摘したのに対し、首相は「平和な暮らしを守り抜くためにこの法制は必要不可欠だ」と述べ、改めて今国会で成立させる考えを強調。「法案が成立し、時が経ていく中において間違いなく(世論の)理解は広がっていく」とも述べ』、後に引くことはなかったのだった。(-"-) (『』内、朝日新聞15年9月14日)
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
今回の審議では、安倍首相が長々と質問に関係のない答弁をして野党の時間を潰そうとしたり、中谷大臣が質問の答弁に窮して、防衛省の官僚のアドバイスを何十回も受けたり、あとから答弁を修正したりして、時間を浪費するケースが多くて、野党議員はかなり怒っていたのであるが。
昨日は、ついに質問時間のカウントを「片道方式」で行なうことにしたという。(@@)
『安全保障関連法案をめぐる参院平和安全法制特別委員会の14日の集中審議で、質問者の発言時間のみをカウントする「片道方式」が採用された。参院独自の質疑方式で、予算委員会以外で採用されたのは初めて。
通常は政府側の答弁も含めた時間を各党に持ち時間として割り振るが、安倍晋三首相らの答弁が長いとして野党側が片道方式の実施を求め、与党側が応じた。参院特別委での採決を控え、野党側の要求に柔軟に応じる姿勢を示す狙いがある。(日本経済新聞15年9月14日)』
しかし、案の定、昨日の審議でも、中谷大臣が曖昧な答弁を繰り返したり、何度も審議が中断したりする場面があったため、審議時間はどんどん延びて、終了予定時刻より1時間以上、オーバーすることに。(>_<)
たとえば、こんな調子だ。(2chより引用)
大野 「PKO法改正でPKO5原則は厳守、担保されるのか?」
中谷 「される」
大野 「司令官派遣については?」
中谷 「27条で仕組みを新設。憲法との関係で問題はない」
大野 「担保されるか?」
中谷 「5原則は部隊撤収できるもの。司令官は派遣後国連指揮下に入る」
大野 「PKO5原則の中立性は司令官にかかるか?」
中谷 「かかる。PKOも中立」
大野 「国連ブラヒミ報告書はPKO部隊の普遍性は任務の公平性を意味し中立性と異なるとしている。
法律のどこに普遍性に関する条文があるか?」
中谷 「普遍性と中立性が重なるものしかやらない」
大野 「普遍性と中立性の関係について議論して審査したか?」
― 中谷答えられず、横畠がでてくる
横畠 「中立性と別個の普遍性について議論して通したわけではない。第二部の担当参事官に確認したが、 「審査していない」と」
大野 「このままでは自衛官が犯罪者になる法律ではないか。現行PKO法ではなく改正法には治安維持が含まれる。中谷大臣は元自衛官として今こそ体を張って自衛官を守るべきではないか?」
中谷 「原則については整理されている。新たに派遣する場合、よく検討する」
―― 国会なめてるのか!!! と ヤジ 中断 -------
委員長「言葉足らずをもう一度、質問の内容を理解して答弁し直すように」
中谷 「これから、PKOをどうするかという質問でありまして〜 あ〜 新たな参加は今後検討、原則の整理は出来ている、今回の法案において、安全確保業務が可能」
<おいおい。これからのPKO活動に関する法律なんだから、これをきちんと決めておかずして、新たな活動の検討はできないでしょ〜。(-"-)>
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
ちなみに安倍陣営は、安倍祖父の岸元首相が強行した60年安保条約改正などを例にとって、「時が経ていく中において間違いなく(世論の)理解は広がっていく」と主張しているのであるが。
実際のところは、国民の多くは決して、安保改正を理解や評価しているのではなく、残念ながら、時が立つにつれて、もう元に戻せないと諦めてしまったり、そのような問題があったことを忘れてしまったりしているケースが多いのではないかと察する。(~_~;)
そして、安倍陣営は内心では、もし安保法案を強行成立させて、一時的に反発が強まって、支持率が下がったとしても、来年の夏の参院選(or衆参W選挙)までには、国民の多くが安保法案のことを諦めたり、忘れたりすることに期待しているわけで。
安倍首相の昨日の言葉をきいて、改めて「国民をナメるなよ!」と。安保法案を強行成立させたら、「絶対に忘れたり、諦めたりしないぞ!(&させないぞ!)」という気持ちが強くしたmewなのだった。(@@)
THANKS
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