http://www.asyura2.com/15/senkyo192/msg/743.html
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500人収容の会場に600人がつめかけた。ロビーでは、三木武夫元首相の妻・睦子氏(故人)が、安倍寛氏について語る映像も流れた。三木氏と寛氏は盟友だった(撮影/編集部・宮下直之)
「安倍さんがキムさんになる」首相のおひざ元で政権批判 会場は大盛況〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150914-00000012-sasahi-pol
AERA 2015年9月21日号より抜粋
吠える憲法学者に万雷の拍手が送られた。安倍晋三首相の地元・山口で開かれた小林節氏の講演会。会場は立ち見も出る大盛況だった。
アウェーでもやっぱり、この人は怒っていた。
「歴代の自民党政権が積み上げてきた憲法解釈を否定するならば、ふさわしい論拠を持ってこい。論拠がないなら、まずは憲法を改正しろ。いま、どちらも行われずに、立憲主義のルールを無視しようとしているから、安倍政権に怒っているんです」
壇上から聴衆に語りかけたのは、憲法学が専門の小林節・慶應義塾大学名誉教授。間髪入れずに、こうたたみかけた。
「だってね、憲法は、主権者である国民が権力者に与えた約束なんです。それを権力者が無視するということは、安倍さんが安倍さんじゃなくなって、キムさんになることなんです」
会場に広がったのはブーイング、ではなく拍手だった。話が国会で審議中の安保法案の具体論に及んでも、小林氏の語りは来場者の心をつかんで離さない。自衛隊の活動範囲が広がっても防衛予算は増えないとする安倍晋三首相の説明と、来年度の概算要求が上積みされていることの矛盾にかみついた。
「男なら、おじいさんみたいに筋を通してほしい。でなければ、お父さんみたいにもう少し寛容に人の話を聞いてほしい」
おじいさんとは、戦前の翼賛選挙を非推薦で勝ち抜き、軍閥政治に挑んだ反骨の政治家・安倍寛(かん)氏。お父さんとは、戦後の自民党政治の最盛期に、党幹事長や外相を歴任した安倍晋太郎氏である。9月5日、小林氏が講演を行った場所は、寛、晋太郎両氏が輩出した安倍首相のおひざ元、山口県長門市だった。
小林氏は6月、衆院憲法審査会で、安保法案は違憲だと主張して、国会審議の流れを変えた3人の憲法学者の一人。安倍氏にしてみれば、敵役である。参院での審議も終盤に差しかかった9月最初の週末、その小林氏が安倍氏のおひざ元で政権批判を繰り広げ、住民から大きな拍手で迎えられたのだ。
後援会の関係者はこう話す。
「いかん。そんなことしてもろうちゃ困る。なんでここで、安倍さんの地元でやるんかと、みんなで話していました」
3代にわたり安倍家を支えた地元に、きしみが生じた。
集まった市民たちは、いったいどんな問題意識を持っていたのか。大きな比重を占めたのは、安保法案への不安だ。
「詭弁とまで言ったらあれだが、都合のいい説明ばかりで、違うんじゃないのと感じることもある」(72歳男性)
「戦前に軍国主義がはびこったのも、長州出身者の役割が大きかったと思っている。そして今も山口出身者。恥だと思う。情けない」(下関市の44歳男性)
◇
2015/09/05 小林節氏が安倍家の墓がある山口県長門市で講演「新安保法制は、法的、政治的、経済的に愚策」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/261685
IWJ Independent Web Journal
「安倍家の墓地があるところで言うのは誠に恐縮ですが、政権交代しないとマズいと思います」——。
2015年9月5日(土)14時より、山口県長門市にある「ラポールゆや」にて、慶應義塾大学名誉教授で弁護士の小林節氏が、新安保法制に反対する講演会をおこなった。客席500人の会場は満席となり、通路には立ち見客もあふれた。
会場となった長門市油谷(ながとしゆや)には、安倍晋三首相の父・晋太郎氏と、祖父・寛氏が眠る墓地がある。まさに安倍家にとっては、地元中の地元であるが、憲法を無視した今回の新安保法制の強引な進め方に、地元の有権者も大きく揺れている。
講演会の前に、安倍家の墓参りをしたという小林氏は、講演冒頭、「今回の論争は、この国のあり方に関わる政策論争であって、特定の個人に対する好き嫌いの問題ではない。好きと言えば、安倍寛という方は尊敬しております。晋太郎という方は、私は好きです。晋三というのは、よくある育ちのいい青年」「人間だから、地縁、血縁好き嫌いの感情が出てしまうのはわかるが、これは天下国家の公の問題であり、お互いの発言に責任を持ってきちんと論じ合うべき」などと述べた。
※注: 安倍寛(あべ かん):昭和12年に衆院議員に初当選。昭和17年、第二次世界大戦中の翼賛選挙の際も東條英機らの軍閥主義を鋭く批判し、無所属・非推薦で出馬し当選した。
動画
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/261685
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・講演 小林節氏(慶応義塾大学名誉教授、弁護士)「新安保法制は、法的、政治的、経済的に愚策」
・日時 2015年9月5日(土)14:00〜
・場所 ラポールゆや(山口県長門市油谷)
・主催 憲法学者・小林節さんのお話を聞く会(詳細、PDF)
http://atta-an.up.seesaa.net/image/20150905E5B08FE69E97E7AF80E38195E38293E8AC9BE6BC94E4BC9AE995B7E99680E6B2B9E8B0B7.pdf
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■そもそも「立憲主義とは何か」
小林氏は、憲法とは、「神ならぬ本来的に不完全な人間が預かる権力を乱用しないように上位法で枠をはめる原則」と説明した上で、国民は憲法を守る側ではなく、権力者(政治家・公務員)に対して、「憲法を守れ」という立場にあると説明した。
その上で、「憲法9条を改正しないで、自衛隊の海外派兵や集団的自衛権の容認は、どう考えても無理」と安倍総理に直接、助言したことがあることを明かした。
安倍総理も当初は憲法を改正しようとしたが、ハードルが高いため、まず初めに、憲法96条を改正し、国会議員2/3の賛成から1/2にハードルを下げようとした。小林氏は、「憲法は法律を改廃できる立場にいる者(政権)を統制する法である以上、改正の条件が法律よりも厳しくしなければならない。それを緩和しようという提案は権力者の禁じ手である」として、96条の改正に厳しく反対した経緯を説明した。
■新安保法案は明白に意見である
小林氏は、憲法9条第2項は「軍隊と交戦権の否認(戦争の道具と資格の否定)」であり、海外派兵や、海外にて他国の武力行使と一体化することは禁止されていると説明した。
その上で、安保法制で議論されている、「存立危機事態」は、海外における戦争全面参加そのものであり、「重要影響事態」は、海外における戦争支援(一体化)そのものであり、明確に違憲であるとした。
また、「国会論戦では、議論が全く噛み合っておらず政府側に答える内容がない」「安倍首相はおじいさん(安倍寛)のように、男なら話の筋を通して欲しい。無理ならば、せめてお父さん(安倍晋太郎)のように、寛容に話を聞いて欲しい」と安倍総理に対して、厳しい苦言を呈した。
■日本は、キリスト教側(米軍)の二軍になるよりも「止め男」になるべき
小林氏は、「あくまで日本は、自国が攻撃された時だけ、第二警察である(自衛隊)を使って、自国領域と周辺で防衛する『専守防衛』に徹するべき」とし、「我々は、神道・仏教をはじめとし、人の価値観を認めあう民族。キリスト教側(米軍)の二軍になるよりも、喧嘩の仲裁者(止め男)にならないと駄目」「日本は、豊かで・教養があって、お上品で・いい人でデンとしていればいい。それが日本の立ち位置じゃないですか」と話し、会場からは拍手がおこった。
■民主党と共産党が連立を組むしかない
小林氏は「安倍家の墓地があるところで言うのは誠に恐縮ですが、政権交代しないとマズいと思います」とした上で、結論として、「一体化した自民党と公明党に勝つ為には、民主党と共産党という巨大野党2つが連立で手を組むしかない」との持論を述べた。
また、自公は3割の票で7割の議席を取っているとし、小選挙区制については欠点もあるが、「とりあえず現状はこの制度で行くしかない」とした。
「現実的に、政権交代したとしても安倍さん個人は落選しようがないかもしれないが、取り巻きにいる自民党の茶坊主達が落選してくれると、自民党はもう少し品のいい、昔の知的な政党に戻ると思う。汚れた自民党は、建て直さないとまずい。今の自民党には品がない。安倍家の選挙区の人たちは、反省してもらいたい」と述べて、小林氏は講演の最後を締めくくった。
▲山口県長門市油谷蔵小田にある安倍家の墓
▲墓誌には、安倍寛と晋太郎の戒名が刻まれている
▲墓地へと向かう路地にも、「山口県第四選挙区支部長 安倍晋三」と書かれた自民党の掲示板がある
(IWJ中継市民 こうの みなと)
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