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日本の政治家は、ほんとうにディベイトができないのばかりだ。演説は出来ても、臨機応変に機を捉えた議論を展開できない。
『日曜討論』を観るたびに、いらいらを募らせていた私だが、今日はあまりのひどさに我慢の限界を越えた。
文句たらたらは、書き始めるときりがないので、ともかく事実を押えておきたい。
今日(2015年9月13日)午後9時から10時半まで(自称)「公共放送」局での討論番組。戦争法案(安保法制)をめぐって、与野党10党の出席を得て、議論がかわされていた。
つっこみどころは盛り沢山なのだが、一箇所だけ指摘しておきたいのだ。高村正彦の発言である。番組をとおして、シドロモドロか居丈高かのどちらかだったこの男が、メチャクチャなことを言い出した。
今回の法案によって自衛隊員のリスクが高まるかどうか、について、修正不能な大失言をかましたのだ。
高村いわく――リスクについては、木を見て森をみないようではいけない。個々の木のリスクが高まるとしても、この法案をとおして抑止力が高まることによって、日本全体としてのリスクは低くなるので、森について言えば、リスクは低くなる――と。いちいちの木のリスクにばかりこだわって、森全体としてどうかということが見えなくなってはいけない、と言うのである。
今ビデオを参照できないので――可能になればリンクをはりたいと思う――厳密に発言したとおりを再現していないが、主張の核である「木と森」の議論に間違いはない。
討論の中で、これより少し前に、民主党の岡田克也から指摘があった。「安倍首相は、法案によって自衛隊のリスクが高くなることはないと言い切っていたが、今、高村さんはいま『それほど高まらない』と言った。リスクが高まること自体を認めてしまっている」と発言。“武士の情”なのか、それ以上の追及はしなかったが――。
「それほど」の失言に気づいて、焦ったのだろうか。取り繕おうとして、さらに致命的なことを言ってしまったのが、上記であろう。
この上、私が指摘するまでもないと思うが、高村は「自衛隊員のリスク」が高まることをはっきり認めてしまったわけである。また言外に「自衛隊員が多少死のうとも、米国様からのオボエがめでたくなることで、ワレワレが危険にさらされる程度は低くなるはずだ」と言っていたわけだ。
こういう失言は、その場で、ただちに、厳しく追及する必要がある。
日曜討論などを観ていると、政治家たちはあらかじめ用意してきた発言を披露するというやり方をしている。テレビの前で、演説をしたいのだ。
そういう演説で、自分たちの党をアピールするのも、選択肢の一つとして全否定するものではないが、テレビ画面の中という衆人環視の場面で、相手をたたきつぶす、論破するというのは、アピールの効果が絶大であるだろう。
大失言をした高村を絶句させる、口ぱくぱくの立往生をさせる、それこそ、口から泡を吹いて倒れしめる。そういうところを国民の多くに見せるべきだったと私は思う。
野党は、上佑史浩をスカウトしてくるか、すくなくとも討論部門の顧問に迎えてテレビ討論の新時代を切り開いていく、というような気概を示す必要があるのではないだろうか。
野党の諸氏がつっこみを入れようとしなかった重要発言を拡散したく、とりあえず、ここに一文をおこした次第である。
できることなら、他の方々が動画を拡散してくださればありがたいと思います。
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