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二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の事業者の公募で、建築家の間で「応募したくてもできない」という不満が広がっている。今回は設計と施工を一体で募る方式で、ゼネコンと組まなければ応募できないからだ。施工できるゼネコンも限られており、関係者の間では「このままでは二、三の案しか出ないのでは」と公募を危ぶむ声が漏れる。(森本智之、山口哲人)
「組む相手が見つからない。他にも困っている建築家は多いと思う」
二〇一四年に「建築界のノーベル賞」と言われるプリツカー賞を受けた坂茂(ばんしげる)さんは憤る。強度を高めた紙の管を用いた「紙の建築」で国際的な評価が高い建築家だが、今回の公募には参加できそうもない。
旧計画のデザインコンペに参加した建築家の遠藤秀平・神戸大教授も「ゼネコンにラブレターを書いているが『難しい』と。案はできているのに、今のままでは99%無理」と嘆く。
事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が今月一日に始めた公募では、二〇年一月の完成を目指し、設計からデザイン、施工まで一体で応募することを条件とした。旧計画のコンペで条件とした、著名な賞の受賞実績などは見送られたものの、建築家からは「前回以上に条件が厳しくなった」と言われる。今回は工事の難易度から、施工できるのは大手ゼネコン五社(大林組、鹿島、清水建設、大成建設、竹中工務店)と準大手の数社だけとみられている。
その上、ゼネコン側には模様眺めの空気も漂う。大手のある幹部は「工費上限の千五百五十億円を守るのは厳しい。うちも本気で取りにいくことはない」と吐露。応募するゼネコンが少なければ、マッチングの可能性はさらに減る。
ゼネコン一社で何案も応募できるなら、いろいろな建築家と組めるが、一社当たり一案しか応募できない仕組み。公募は十一月十六日までだが、前段階として、参加資格者を確定するための申請があり、今月十八日に期限が迫っている。
日本建築家協会の芦原太郎会長は「『困った』という声は(坂さんら以外にも)何件かきている」と説明。「ゼネコンと組めたかどうかだけで、審査の前段階でいくつもの可能性がつぶれることになる。数が出ないと競争にならず、公平でオープンなコンペにならない」と懸念する。
JSC広報室は、今回の公募方式を見直す可能性について「ルールとして決定された入札条件。既に公募も始まっている」と否定している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015091302000135.html
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