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[15年4月消費税増税を反省]
「国内経済で一番大事なのは消費だ。昨年4月の消費税増税がまだ尾を引いている。増税が20代から30代の若い中低所得者層の消費行動に大きな影響を与えてしまった。これは予想外だったと反省している」
コメント:それだけわかっていれば、当然のこととして、17年4月の消費税増税は“延期”。
[「新型軽減税率」は「給付付き税額控除」]
「(2017年4月の消費税10%への引き上げをにらみ)少し時間がかかると思うが、マイナンバー制度と合わせて、いわゆる給付付き税額控除を導入する必要がある。軽減税率も発想は同じだが、執行が難しい。軽減税率は対象品目を明確に線引きできる最低限のところで入れ、本来の所得再分配は給付付き税額控除で実現していくべきだ」
コメント:日経新聞が本田氏にいつ話を聞いたのかわからないが、財務省が、公明党をはじめとした世論対策上、「新型軽減税率」と説明しているのに、さらっと「給付付き税額控除」と説明しているところが正直でいい(笑)。
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※ 「[ニュース複眼]アベノミクス 第2ステージ 」のなかから抜粋
アベノミクス7合目 次は所得再分配 内閣官房参与 本田悦朗氏
最近の急激な株安と円高はかなりの程度、外部要因による。ユーロの不安感もあると思うが、主に中国経済が投資家の心理にマイナスの影響を与えた。円は一種の避難通貨と見られ、円高に動いた。ただ極端な円高ではなく、想定の範囲内だ。いまの相場には心配していない。
国内経済で一番大事なのは消費だ。昨年4月の消費税増税がまだ尾を引いている。増税が20代から30代の若い中低所得者層の消費行動に大きな影響を与えてしまった。これは予想外だったと反省している。中低所得者や年金生活者にどう支援ができるか、政府は対応を考えないといけない。
まず補正予算をタイムリーに適切な形で組み、執行することだ。即効性という観点から、定額給付金あるいはクーポンのような所得補填が大事だ。3兆〜3.5兆円の規模で中低所得者に手厚いケアをすれば、消費を支える効果は大きい。(予算措置を)臨時国会や通常国会の冒頭に処理する緊急性がある。
アベノミクスはずっと効いているが、相殺するようなマイナス効果も同時にある。消費税増税と原油価格の下落の2つだ。国内総生産(GDP)の成長率を実質2%、名目3%にする観点でアベノミクスは道半ばで、7合目くらいだ。
第1の矢である金融政策には非常に高い評価を与えられる。財政を軸とした第2の矢は昨年の補正予算の効果が表れなかったことを考えると、第1の矢より低い点数だ。成長戦略が柱となる第3の矢はそう簡単ではなく、短期的にはできない。
原油価格が少し下がっていることに合わせ、予想インフレ率はやや下がりつつある。4〜6月期のGDPが年率でマイナス1.2%だったのでGDPギャップは開いているはずだ。日銀が追加緩和をする必要がある、という証拠が少しずつ出てきている。いまのような状態が続けば、追加緩和の必要が出てくると思う。
来年夏の参院選に向けた次の一手となるのは所得再分配政策だ。成長した果実を、公平・公正の観点から配分していく。次の重要な柱が再分配だというのは首相もよくご存じだ。
(2017年4月の消費税10%への引き上げをにらみ)少し時間がかかると思うが、マイナンバー制度と合わせて、いわゆる給付付き税額控除を導入する必要がある。軽減税率も発想は同じだが、執行が難しい。軽減税率は対象品目を明確に線引きできる最低限のところで入れ、本来の所得再分配は給付付き税額控除で実現していくべきだ。
よほどのことがない限り(消費増税の)再延期はしないという心積もりでやっていく。それに耐えられるマクロ経済環境をつくっていくというのが、最大のわれわれの使命だ。いまから再延期するかどうかという議論をする状況ではない。
(聞き手は佐藤理)
ほんだ・えつろう 1978年東大法卒、大蔵省(現財務省)入省。明治学院大客員教授。内閣官房参与として安倍首相に経済政策を助言。60歳。
[日経新聞9月10日朝刊P.9]
- 自公幹部、接点探り合い 消費税軽減巡り野田・北側氏:新制度をめぐるドタバタを理由に消費税率引き上げを延期という見方も あっしら 2015/9/13 04:20:35
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