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安保法案:地獄を呼ぶ法案と、自衛隊のあるべき姿
http://blog.goo.ne.jp/motch150530/e/96a55141bc2a0abef858116b7e0ef240
2015-09-11 20:38:30
昨日の拙記事で言うや否や、早速である。
日本公館への攻撃呼び掛け=インドネシアなどで―「イスラム国」
時事通信 9月10日 22:00
【ジャカルタ時事】過激派組織「イスラム国」がインターネット上に公開した英字機関誌「ダビク」の中で、インドネシアやマレーシアなどの日本公館を攻撃するよう呼び掛けたことが10日、分かった。
ダビクはイラクやシリアでの戦闘に参加できない支持者に対し、攻撃の対象として、インドネシア、マレーシア、ボスニア・ヘルツェゴビナにある日本公館のほか、アルバニアにいるサウジアラビア外交官なども例として挙げた。
イスラム専門家によると、日本公館が対象となった3カ国はいずれも、同組織支援のため若者らがシリアなどに渡航したとみられている。
ダビクはこれまでも、日本人人質殺害に関連して、日本はイラクやアフガニスタンの戦争以来「十字軍に参加している」と非難していた。
果たして安保法案との因果関係を否定できるだろうか。「まさか・・・」と言えるだろうか。
法案賛成・推進派は「だから安保法案だ」などと狂ったことを言うのかもしれないが、もし仮に法案が成立となったそのときには、日本本国さえ狙われかねない。そうならないという保証はどこにもないのだ。
自衛隊統合幕僚監部の内部文書を見るまでもなく、法案にはイラク、アフガンへの自衛隊派兵は 織込み済みである。
「イスラム国」の“牽制”であるうちはまだいい。だが、確実に「戦争法案」が挑発要因になることは間違いないだろう。仕掛ければ反撃してくる。当然のことだ。決して「まさか・・・」では済まされない。
* * * * *
「後方支援」なり「駆け付け警護」なりで、まず矢面に立たされるのは自衛隊員である。
⇒「【安保法案 この道の先は…】大義なき戦争で死ねぬ 元2等陸曹 末延隆成さん(53)」(西日本新聞 8月25日)
>私は今年1月に退官するまで33年間、陸上自衛官だった。7月に札幌市で開かれた集会で、安全保障関連法案について壇上から反対を表明した。「自衛隊員の命は首相のおもちゃではない。これからも、この国で生きる人たちが平和で安心して暮らしていけるよう声を上げたい」と。
>自衛官は入隊式の宣誓で「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、国民の負託にこたえる」と誓う。その前段として「わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命の自覚」と「憲法の順守」が自衛隊法施行規則に明記されている。
>大半を北海道の戦車隊で過ごした。主に戦車への弾薬、燃料などの補給を担当した。法案が通れば戦争中の他国軍に対し、自衛隊が「後方支援」を常時できるようになる。後方支援という言葉にだまされてはいけない。戦争に前方も後方もない。後方支援とは、撃ち合いをする戦闘部隊の所まで行き、弾を補給することだ。実戦では敵に狙われやすくリスクが極めて高い。
>戦車隊の教本には、補給を受ける戦車の乗員側の注意点として「状況の許す限り、自車の位置まで誘導前進させて補給する」とある。対テロ戦争ではいつ、どこで戦闘が起こるか予測するのは難しい。安倍晋三首相は「危険になれば活動を中止し安全を確保する」と説明するが、戦闘中に友軍を見捨て、自分だけ撤退することが本当にできると考えているのだろうか。
>多くの自衛官には、非常時に国民を守る盾になる覚悟がある。同時に「大義のない戦争で死ぬのはごめん」と思っても、組織の中で声を上げられない。今が日本の分かれ道。未来に禍根を残してはならない。
法案が成立すれば、“地獄の悪循環”が始まる。
* * * * *
一方、ここ数日の大雨で栃木県、宮城県などで川の堤防が決壊するなどして大規模な災害が発生し、甚大なる被害が及んだ。
全てが流され、その絶望感たるや想像を超えるものだ。
「豪雨」対策会議10分で終了…人命より安保優先した安倍首相」日刊ゲンダイ 9月11日
屋根の上に逃れた住民の目の前で、荒れ狂った濁流が家々をのみ込んでいく――。驚きの映像に思わず息をのんだ人も多いだろう。台風18号の影響による記録的な豪雨は関東・東北の幅広い地域を襲い、鬼怒川の堤防が決壊。甚大な被害をもたらしている。
茨城・常総市では、分かっているだけで8歳の子ども2人を含む25人が行方不明。死者3人、負傷者28人に上るなど最悪の事態に発展しているが、災害対策の最高責任者である安倍首相は、人命救助より「アンポ」優先。大雨被害の関係閣僚会議もたった10分で終了だ。不安な夜を過ごした人々を思えば本来、安保法案の成立どころではないはずだ。
常総市の鬼怒川の堤防が決壊したのは、10日午後0時50分。その時、安倍は官邸で公明党の山口那津男代表とサシで向かい合っていた。政府・与党が来週中に安保関連法案の成立を目指す中、2人は参院の採決日程について話し込んだ。午後0時30分に始まった会談は約1時間に及んだ。
堤防の決壊直後から、建物に取り残された住民から救助要請が相次ぎ、警察・消防に加え、自衛隊も緊急出動した。この日午前に安倍首相は「災害応急対策に万全を期す」と見えを切ったが、未曽有の豪雨被害に見向きもせず、頭の中は「アンポ」一色。山口代表との会談を終えると、続いて午後1時36分から次のメンバーと話し込んだ。
国家安全保障局長の谷内正太郎氏、内閣情報官の北村滋氏、外務省総合外交政策局長の平松賢司氏、防衛省防衛政策局長の黒江哲郎氏、同じく統合幕僚長の河野克俊氏と、いずれも安保関連法案の実務を担う政府高官ばかり。会談時間は約40分。午後1時40分過ぎには、報道ヘリが堤防の決壊現場に到着。凄まじい濁流が町をのみ込む光景を伝え始めた。
ようやく安倍首相が関係閣僚会議を開いたのは、午後3時49分。堤防の決壊から、すでに3時間が経過していた上に、会議の時間はたった10分。
「この日未明、気象庁は栃木に特別警報を発令し、大雨被害の危機が迫っていたことは容易に判断できました。ならば首相は人命最優先で緊張感を持って公務に臨むべきで、本来なら安保審議の相談にかまけている余裕などなかったはず。しかも首相は安保審議で二言目には『国民の生命と安全、生活を守る』と豪語しています。多くの被災者が“存立危機事態”を迎えている今こそ、国民の生命が第一。災害対策に万全を期すため、安保法案の採決を一時、タナ上げしたって罰は当たりません。それができないのなら、『国民の命を守る』なんて口先だけ。やはり首相は安保法案を成立させ、米国へのゴマスリが最優先なのでしょう」(政治評論家・森田実氏)
安倍首相は11日夜にはタカ派キャスターのネット番組に生出演。安保法案の“歴史的使命”を説明する予定だ。安倍首相の振る舞いは、つくづく人倫にもとる。
まったくどうかと思うが、それこそ災害によって国民の命や生活が脅かされるこの緊急事態。至急対策本部を設置して事態の収拾に向けて全力を尽くし、安保法案は差し置いても一国の首相としてこれにあたるべきなのではないだろうか。これですっかり化けの皮が剥がれた格好だ。
更にこちら。
⇒「宮沢経産相「今日は幸運な日」 茨城大雨に触れ、甲府で発言」(山梨日日新聞 9月11日)
>宮沢洋一経済産業相は10日、甲府市内で開かれた経済団体の交流会で、茨城県などでの大雨被害に触れ、「ありがたいことに産業の方はまだそれほど大きく傷んでいないということで、(緊急の関係閣僚会議に)出席しなくてよかった。今日は幸運な日だったと感謝している」と発言した。
ボスがボスなら子分も子分か。つい本音が口から出たにせよ、全く思慮に欠けるとしか言いようがない。完全な「失言問題」である。ここでも一事が万事だ。
ともかく、日刊ゲンダイの記事の冒頭にあるように、テレビの前で固唾を呑んで災害の様子に見入っていた人は多いことだろう。
自衛隊のヘリが飛来し、取り残された人が救助されるごとに拍手を送ったのではないだろうか。
自衛隊員のヘリの操縦技術、現場を見極める能力、救助の手際良さ、その正確な判断力には唸らせるものがあり、さすが訓練された自衛隊員達だと、賞賛に値するものがある。
こうして『国を守る』、『国民を守る』ということにおいて、武器を取ることに及ばず、これが自衛隊の、ある意味でのあるべき姿だろう。
米軍にくっついて海外で銃を撃つより、災害救助などで活躍するほうがよほどカッコ良く、よほど頼りになり、そしてよほど有益だ。
例えば、いっそのこと戦争を想起させるカーキ色や迷彩色をやめて、ブルーやオレンジ色などに塗り替え、本来の「自衛隊」に立ち返ったらどうだろうか。
災害救助時の迷彩色は彼らの勇姿には似合わない。
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