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2013年に就活後ろ倒しを要請した安倍首相(C)日刊ゲンダイ
就活「大混乱」も首相の不見識のせいだ 日本経済一歩先の真相/高橋乗宣
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163749
2015年9月11日 日刊ゲンダイ
全くもってバカ丸出しである。経団連の榊原定征会長が今年導入したばかりの就職活動の新スケジュールを早くも「見直す」と言い出した。元の日程に戻すことも、「選択肢としては当然ある」と言うのだから、何のためにルールを変えたのか、ワケが分からない。
経団連は来春入社予定の大学生から、従来、3年生の12月に始めていた会社説明会の解禁を翌年3月に後ろ倒しし、4年生の4月だった面接などの選考開始も、8月にズラした。
「学業に少しでも長く専念させたい」という触れ込みだったが、内定日の10月1日まで採用期間が2カ月しかないため、企業間の競争が過熱。昨年夏にはインターンシップや業界研究セミナーと称した事実上の会社説明会がスタートした。そもそも、経団連未加盟の外資系やIT系は例年通りの日程で採用を進め、加盟企業でも「抜け駆け」採用が横行。選考開始解禁の8月1日時点で3分の2の就活生が内々定を得ていたというから、メチャクチャだ。
就活生は昨年の夏から息つく暇なし。従来なら大手企業の内定が集中した4月に就活を終えられたのに、今年は夏まで緊張の日々が続く。追い込み時期が重なる卒業研究や卒論にも身が入らず、学業に専念するどころか、完全に逆効果だ。当然、就活が長期化すれば企業側の負担もその分、増す。結局、誰もが得をしない。実に愚かな日程変更となってしまった。
それにしても、こんなバカげた方針の言い出しっぺは誰だったのか。すっかり忘れてしまった人もいるかも知れないが、誰あろう安倍首相、その人である。2013年4月に経団連など経済3団体のトップに「世界との大競争時代に、日本の将来を担う若者が目の前の就職活動にとらわれ、内向きで能力を伸ばす機会を失うのは看過できない」として、就活後ろ倒しを要請し、財界も唯々諾々と従った。当時、首相は就活後ろ倒しを「成長戦略」のひとつに掲げていたほどである。
実態を把握できないのは自身に就活の経験がないためだろう。後ろ倒しは学生にはとんでもなく迷惑なことだ。元祖KY(空気が読めない)男の本領発揮というところだ。
朝礼暮改に終わりそうな要因はというと、学生の意見を聞こうともせず、常に当事者不在で物事を進める安倍首相の政治手法の危うさに尽きる。この問題に限らず、五輪のスタジアムやエンブレムの見直しも当事者不在の政治が招いたものだ。安倍政治の綻びは次々噴出しているのに、自民党総裁選では無投票再選。あと3年も任期が延びたが、はたして安倍首相はどれだけの実績を残すのか。戦争法案のゴリ押しによって、市民運動を活気づけることくらいしか思いつかない。
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