http://www.asyura2.com/15/senkyo192/msg/494.html
Tweet |
安倍晋三首相が無投票で再選された自民党総裁選で、告示直前まで立候補を模索した野田聖子前総務会長が9日、朝日新聞のインタビューに応じた。勝ち目のない戦いに挑もうとした理由を語りつつ、われこそが「ザ・自民党」という自負をのぞかせた。
■多様性お見せするチャンス…でも
自民党の一番の強み、何があっても崩れ落ちない理由の一つは、総裁選を通じて「これがアウトでも、次はこれ」みたいな選択肢を常に持っていること。
「自民党は多様性があります」とお見せする場は総裁選しかない。3年に1度訪れた絶好のチャンス。ただでさえ、安全保障関連法案も原発再稼働も、世論調査で賛成が過半数ない中を乗り越えないといけない。自民党に対する不安が募っている中、「いやいや大丈夫だよ」と払拭(ふっしょく)し、きちんとしたプロセスを経て選任されるほうが、安倍内閣にとっても強固な基盤を維持できたんじゃないかな。
実は一声かければ20人集められるリーダーの2人に出馬を促していた。でも「首相が強いから。負けるから意味がない」という。「いやいや勝ち負け以前の話ですよ」と説得したけど、フェードアウトされちゃったわけでございます。
■100人には電話
私自身は無派閥の一匹おばさん。勝ち負けじゃなく、自民党の議員としての矜持(きょうじ)は、総裁選をやるということなんだろうなと思った。準備不足はその通り。
かつてやったことのないようなことをした。電話も100人はかけたな。でも、出てくんないの。(告示日の)朝7時まで電話持って起きてた。(出なかった人から折り返しで)かかってこないかなと電話をずっと待ってました。
安保法案の審議を止めるのか、と仲間に言われた。私は「審議最優先でいいです」と言った。総裁選は夜とか土日でいい。最悪、野党が審議拒否をすれば、その段階で私は総裁選をやめる、というぐらいの腹は決めていたんですよ。
かつて郵政民営化で造反したときに学んだことは、首相の意思をひっくり返すのは容易でないこと。安保法制はやっぱりプロセスに乱暴なところがあったのかな。だから、これからも改善できるし、変えていかなきゃいけない。成立したとしても、これですべて終わったとは思ってない。
安倍さんは好きですよ。私は反安倍じゃない。そんなちんまいことを考えたことはなくて、やっぱりザ・自民党っていう女なんですよ。だからこの家を壊したくないだけ。一度、追い出されたことはあるが、それでも他党に入らなかったのは人間らしい政党だから。
■女性だめ的な
(女性初の宰相は)めざしてなれるものかな。次の総裁選は、そのときに良い自民党だったら、まあ良し、と。危機的な状況のときは、先々に保険になるような議員になりたいな。私はいつも往生際にいる、縁にいる「ふち子」だから。
今回も、女性はちょっとだめよ的な批判はありました。どうしても男性に、女の後ろにつきたくないメンタリティーはある。それがやっぱり最大の壁かな。(聞き手・明楽麻子)
9月10日 朝日新聞朝刊より
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK192掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。