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創価学会の会員が「バイバイ公明党」と訴えている
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2015/09/20/post-324.html
サンデー毎日 2015年9月20日号
牧太郎の青い空白い雲 連載538
国会前に12万人(主催者発表)の「8・30戦争法案阻止」の集会。小雨の中をビニールのカッパ姿で転ばないように(実は右半身麻痺(まひ)の障害者なので)命がけで前に進むと、アチコチに三色旗が並ぶ。
フランス料理店、イタリア料理店が並んでいるような......洒落(しやれ)た旗だ。何だ?これは?翌日になって、この三色旗は創価学会の旗と聞かされた。
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「広布の平和大行進の旗」は、池田大作名誉会長の『人間革命』に詳しい。この三色旗は1988(昭和63)年4月の第1回全国婦人部幹部会の席上、「時代感覚にマッチした明るい、鮮やかな色とデザインの旗を、まず婦人部から作ってはどうか」と池田名誉会長が提案。赤・黄・青の三色の旗が誕生したという。
三色には次の意味があるそうだ。創価学会の全体としては、赤は「勝利」、黄は「栄光」、青は「平和」。 婦人部では赤は「和楽」、黄は「求道」、青は「福運」を表す。婦人部旗の中央には百合の花がある。聖教新聞社は若干違う。赤は「太陽」、黄は「知性」、青は「広宣流布」。創価学園では赤が「情熱」、黄が「栄光」、青が「英知」......その意味合いは若干違うが、広宣流布への「熱き心」が込められている。「一致団結、前へ進め!」である。
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「安倍、辞めろ!」のうねりの中、なぜ三色旗が揺れているのか。創価学会の会員が「公明党は自民党の言いなりになるな」と叫んでいるのだ。創価大と創価女子短大の教員や卒業生らが安保法案に反対する「有志の会」を設立。戦時中に弾圧を受けて獄死した牧口常三郎・初代会長に触れ「いかなる圧迫にも屈せず、民衆のために声をあげること。これこそ創価教育の魂」と叫び、署名活動をしている。
三色旗に「バイバイ公明党」と大書している。これには公明党・創価学会の幹部は頭を抱え「三色旗を政治的に利用するのは遺憾」と言うしかない。
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『第三文明』8月号は「安保法案を憲法の枠内に」という特集を組んだ。木村草太・首都大学東京大学院准教授が「日本が武力攻撃を受けていなくとも存立危機事態と認定できる、という説明は、禁煙の貼り紙をしながらタバコを堂々と吸うようなものです」と話している。同誌は唯物論・唯心論を超えた日蓮仏法の色身不二の哲学を提唱する、学会の理論武装の要。ここでも公明党批判である。
大学生の集会で学会幹部が、「安保法制反対派は共産党に踊らされてる」と言った途端、怒号が飛び交う。ツイッターでは「山口代表さん。......あなたのお顔を拝見して、お題目をしっかりあげてる人ならこんな精気のない顔になるはずない」と公明党の山口那津男代表を面罵する。
池田名誉会長は、歴史学者アーノルド・トインビー氏と40時間も話し合った本がある(『二十一世紀への対話』から 軍備と戦争4"平和憲法"と自衛 1975年刊)。トインビー氏が「世界が約140の主権国家に分割されている現在の国際構造下で、最も効果ある国家自衛手段とは、物理的軍備の保有と軍隊の保持とをすべて放棄することです。ただし、この場合、例外とすべきは最小限の武器使用をもって各国内の法と秩序の維持にあたる、国家警察軍の存在でしょう」と話すと、池田名誉会長は「おっしゃる通りであり、国防のためだから国民の税金を軍備の拡充のために注ぐのは当然だという、政府・権力者の言い分は、まやかしにすぎません。それにもまして悪質なのは、国を防衛するためといって、青年たちの生命の犠牲を求めるペテン行為です」と話した。
病床にある池田名誉会長が、もし元気であれば「自民党・公明党はペテン師だ!」と言うだろう。
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公明党の役割の一つは創価学会を「外護」すること。時の権力から、創価学会を守ることである。でも、いまや、創価学会と「公明党」は同じ利害を共有する仲ではない。公明党は2005年の衆院選比例区での約898万票をピークに支持者を減らしている。戦争法案は参議院でどうなろうとも、次の選挙で安倍内閣は敗れる。このままでは、公明党は惨敗するだろう。「三色旗」の運命や如何(いか)に。
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