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シリア難民に無策な日本外交
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2015年9月8日 天木直人のブログ 新党憲法9条
一枚の写真が世界を動かした好例だ。
3歳の幼児の写真が世界をシリア難民救済へと動かした。
しかし、私は日本のメディアがこの問題を繰り返し大きく報道することに違和感を抱く。
日本には報ずべきもっと重要な内政・外交のニュースがあるはずだ。
そして、シリア問題やIS問題に直接関与した欧米有志連合にはシリア難民に対する直接の責任はあるが、日本にはない。
難民受け入れといっても日本はあまりに遠く、異文化の国だ。
だからといって、私は日本が無関心でいればいいと言っているわけではない。
日本が世界の人道問題に関心を持ち、責任を共有することは、もちろん重要なことだ。
だからこそ日本外交の無策が目につくのだ。
なぜ間髪を入れず、シリア難民対策への日本の貢献を世界に示す外交できないのか。
なぜ、シリア難民対策に関する緊急国際会議を日本で行いたいと提唱しないのか。
なぜ難民救済のための財政負担について基金づくりを提唱して応分の負担を行う意思を発表しないのか。
米国のアフガン攻撃の後始末については、あれほど頻繁にアフガン復興会議を日本で主催し、米国のテロとの戦いに消える莫大なムダ金を気前よく支払ったというのに。
要するに、外務官僚による日本外交には独自の主体性がないのだ。
米国に命じられ、あるいは安倍首相のご機嫌伺いの外交は急いで行うが、本来なすべき外交を進んで行うイマジネーションが枯渇してしまっている。
外務省は猛省すべきである(了)
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