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何のための辺野古集中協議だったのか
http://new-party-9.net/archives/2652
2015年9月8日 天木直人のブログ 新党憲法9条
一か月の間に五度にもわたって国民の目の前で行われた菅官房長官と翁長沖縄県知事による辺野古問題に関する集中協議がきのう9月7日の会合で事実上終わった。
最終会合には安倍首相、岸田外相まで出席したらしい。
文字通り日本政府を相手にした翁長知事だった。
その集中協議を、われわれ国民はどう評価すればいいのか。
報じられるところによれば最終会合もまた完全な対立で終わったという。
それはそうだろう。
辺野古移設が唯一の解決策であるといい続ける安倍政権と、辺野古移設は絶対受け入れられないと繰り返す翁長知事の間では、協議は平行線で終わるしかない。
もし辺野古移設を取り下げたら、その時点で安倍政権は米国の信頼を失う。
その一方で辺野古移設を受け入れたなら、その時点で翁長知事は終わる。
だからこの話し合いは最初から決裂することはわかっていたようなものだった。
しかし、結論がわかっているような協議を、一度ならいざしらず、なぜ一か月もかけて5回も行ったのか。
そのような協議に応じたこと自体が問題ではなかったのか。
もし、国民の見えないところで報道されない密約をするための集中協議であったとしたら、もっと問題だ。
どっちに転んでもこの集中協議は最初から問題であったのではないか。
そういう思いを国民が持ち始めてもおかしくない。
あれほど面会を拒んできた安倍政権が一転して協議に応じたのはなぜか。
しかも辺野古工事を中断し、五回にわたって一か月もかけて集中協議し、最後は安倍首相や関係閣僚が総出で協議に参加した。
そこまで礼を尽くして協議して、それでも何の進展も見られなかった。
翁長知事の沖縄も、拒否ばかりするのではなく、日本の安全保障のために、少しは建設的な対応を見せたらどうか。何でもかんでも日米政府に反対する事が保守を自認する翁長知事のすることか。
必ずそういう批判が翁長知事に向けられてくる。
いや、現にそういう声はもう出始めている。
これこそが安倍政権の深謀遠慮だったのではないのか。
それに対して、果たして翁長知事に迎え撃つ戦略はあるのか。
翁長知事に正い参謀役はいるのだろうか。それは誰なのか(了)
◇
集中協議 「辺野古ありき」で決裂 沖縄に歩み寄らず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015090802000122.html
2015年9月8日 東京新聞
米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設をめぐり、政府と沖縄県は七日、集中協議の五回目となる最終会合を首相官邸で開いたが、双方の溝は埋まらず、決裂した。協議で菅義偉(すがよしひで)官房長官は新基地建設に向け「工事を再開させていただく」と表明。翁長雄志(おながたけし)知事は「全力で阻止する」と反発した。 (後藤孝好)
集中協議は工事を一カ月間、中断して行われてきた。だが、政府は新基地の建設計画の撤回を求め続ける沖縄の民意に歩み寄ることはなく、打開策を見いだせずに終わりを迎えた。
最終協議で初めて出席した安倍晋三首相は「普天間飛行場の辺野古移設は、あくまでも十九年前の日米両政府の合意が原点だ」と強調し、新基地建設を推進する政府方針を繰り返した。当時の合意には普天間飛行場の移設とともに、県内での代替施設の確保が位置付けられ、撤去可能なヘリポートと明記されていた。
これに対し、翁長氏は「戦後、住民の土地が強制接収され、米軍基地が造られたのが原点で、代替施設を求められるのは理不尽だ」と反論した。
中断した工事については、翁長氏が協議で「再開ですか」と尋ねると、菅氏は「そうさせていただきます」と述べた。翁長氏は「工事を再開するなら、全力を挙げて阻止する」と決意を述べた。
協議の期限となる九日には、菅氏と安慶田光男(あげだみつお)副知事が、今後の対話の枠組みを議論する予定。だが、政府は辺野古沿岸部での県の潜水調査が終わり次第、工事を再開する方針だ。
協議後、翁長氏は記者団に「話し合いはよかったが、一致できないところもよく分かった」と集中協議を振り返った。菅氏は記者団に「大きな隔たりを埋められなかった」と総括した。
政府が工事を再開した場合、翁長氏は仲井真弘多(なかいまひろかず)前知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認手続きに問題があるとして、取り消しに踏み切る考えを示している。これに対し、政府は「前知事が既に行政判断を示している」(菅氏)と正当性を訴え、行政不服審査法に基づいて公有水面埋立法を所管する国土交通相に不服申し立てを行うなどの法的措置を検討。最終的には政府と沖縄県の法廷闘争に持ち込まれる可能性も高まっている。
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