http://www.asyura2.com/15/senkyo192/msg/319.html
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「「憲法を超越する権力」など誰も手にする権利はないし、ルールに違反するなという抗議に代案は必要ない。」
http://sun.ap.teacup.com/souun/18289.html
2015/9/8 晴耕雨読
山崎 雅弘氏のツイートより。https://twitter.com/mas__yamazaki
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報道ステーション「元最高裁長官、安保法案 "違憲" と明言」(2015年9月8日放送)http://bit.ly/1ipqBnL
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防衛相や官房長官、内閣法制局長官が「一私人などいちいち相手にしない」などと言い放っているのがすごい。
防衛相や官房長官、内閣法制局長官は、元最高裁長官の見識に一切敬意を払わない。
最高裁長官という役職は、それに見合う法律知識や見識が欠けていれば務まらないはずだが、現職を退いた瞬間にそれらの価値は失われて、その辺にいる素人と同列の「一私人」と見なすというのが、現政権の問題認識らしい。
現職の最高裁長官は、三権分立を尊重する立場から、最高裁に裁判が上がってくるまでは法案が違憲とも合憲とも判断を下さないが、現政権はそれを逆手に取って「現職の最高裁長官が違憲と言うまでは合憲だ」という詭弁を繰り出している。
元最高裁長官による論理的な批判に、現政権は詭弁で対抗している。
宮根誠司氏と日本テレビ青山和弘記者が生放送中に、長谷部恭男早大教授の衆議院憲法審査会での「憲法違反」という発言を「単なるキャスティングミス」「そうです」と簡単に片付けたのは驚いた。
この二人は、憲法違反という事実の重さよりも「勝ち負けを競うゲーム」の有利不利でしか問題を見ていない。
このまま法案が参議院でも強行採決されれば、一内閣が憲法を超越する権力を手中に収めたという既成事実が作られることになる。
憲法を超越する権力を、論理的な批判に論理的な答弁で応える能力のない首相や大臣に付与するという異常な状況に、憲法学者など各分野の学者が危機感を覚えるのは当然だろう。
「一内閣が憲法を超越する権力を手中に収める」ことに反対する意見に対して「嫌なら対案を出せ」「対案も代案も無しに反対するのは無責任」と居直るのは、論点を巧妙にすり替える詭弁でしかない。
「憲法を超越する権力」など誰も手にする権利はないし、ルールに違反するなという抗議に代案は必要ない。
自民党の高村正彦副総裁は6日、青森市内での講演で、安全保障関連法案に関し、国民の理解が得られなくても今国会中に成立させる方針を強調した(毎日)http://bit.ly/1Op68cA
主権在民という考え方を、今の与党の副総裁は公然と無視する。
これが2015年の日本の政治状況。
東京出張の行き帰り、車中で半藤一利・保阪正康共著『賊軍の昭和史』を読んだが、すごく面白い。
日本軍の体質というか、最初は何かの目的を達成する手段であった派閥抗争が、いつしか目的化していくという宿痾のような構図に、新たな光を当てている。
全員がそうなるわけではないとは思うが、日本軍を長年研究し過ぎて、思考や行動が「日本軍化」してしまったような人もたまに見る。
同じ考えの人間で徒党を組んで派閥を作り、異分子を排除して支配体制を築こうとする。
自らの思考や行動を客観視できなくなり、支配権と引き換えに集団全体を衰退させる。
艦隊派対条約派、皇道派対統制派、一夕会対長州閥、陸軍対海軍など、昭和の日本軍は派閥抗争の繰り返しだったが、当初の目的はいつしか忘れられ、自分たちは本来誰のために何をする組織なのかという職務の本分すら見失った。
派閥抗争感覚の延長で「するつもりのなかった戦争」を始め、最後は破滅した。
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