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自民党総裁選が風雲急?
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52741412.html
2015年09月07日 在野のアナリスト
明日の自民党総裁選の告示にむけ、党内が慌しくなってきました。野田聖子氏の出馬が取り沙汰され、総裁選を戦うとなれば様々な影響がでてくるからです。まず、野田氏はここで名を売ることのできる点が大きいのは元より、まったく勝ち目のない戦いでない、と考えているフシがあります。まず議員票はほとんど安倍氏が固めているようにみえますが、問題は地方票、党員票です。
安保法制に関して、地方から反論、反対活動が相次ぐように、前回の総裁選でもそうでしたが、安倍氏は地方に強くない。特に今回、地方選で敗北続きでもあり、また図らずも不戦敗となった選挙も結構多い。地方創生なんて掲げても、公共工事のバラマキと、商品券を発行するための補助金ぐらいで、長期の成長に役立つ施策はほとんどありません。円安で工場を日本に還流させる、といってきましたが、ほとんどの企業にそうした動きはなく、また地方に多い自営業が続々とつぶれているように、地方経済にとって深刻なダメージが発生し始めています。地方に不人気な安倍氏、もし党員票でダブルスコアをつけられたら、大恥どころの騒ぎではありません。
沖縄の話し合いが決裂したことも、中央の意向を押し通し、地方の意見に耳を貸さない安倍政権、との印象を強めたでしょう。大阪自民も、維新に肩入れする安倍氏に不満を抱えている。しかも以前予想したように、安倍政権が来年6月までの寿命なら、冷遇期間も短くて済む。むしろ反安倍でいる方がそのとき有利では…との思惑まで広がります。さらに党員票で安倍氏が大差をつけられているのに、議員票でひっくり返したら選挙で…との恐怖心も働いてくるでしょう。
国会では、総裁選中は一切の審議が止まる懸念がある。そもそもこのタイミングに総裁選を行い、対立候補つぶしを画策したのですが、失敗すればそうなります。これは単なる安倍政権の力量不足が招く事態です。しかも安保法案の審議が止まるから出馬するな、とは表だって言えない。それは、元々安保法案に反対の議員が野田氏につく事態を誘発することになりかねないからです。安保法案について、選挙の公約で明記されていたわけでもなく、ごり押しする政権に反対する有権者も多い。次の選挙を安倍政権で戦わないなら、刺客を送られることもなく、また反対の多い有権者に訴えるよい材料ともなる。安倍政権が殊更に「審議を止めるな」といえば、安保法案の審議を止めるために行動したのだ、という主張をする議員を誘発するかもしれないのです。
安倍氏が「野田氏と一緒の選挙カーに乗りたくない」と言ったと伝わります。ただこれは二面あって、野田氏を下にみている、という効果と、総裁選自体をやりたくない、という意味と。討論が苦手、主張が下手、都合が悪くなると興奮して早口になり、何を言っているか分からなくなる、というのが安倍氏の弱点です。声質が甲高いため、人の心がつかめず、弁論にも冴えがないのですから、安倍氏が総裁選を戦いたくない、と考えるのは自然です。さらに総裁選、安保法制を初めとした国会対応ともなれば、疲労とストレスが一気に安倍氏を襲うでしょう。堪えられる健康状態であるかどうかも、安倍氏の今後について不安を生じさせるところです。
野田氏を推す、安保法案に反対の古賀氏が名誉会長をつとめる岸田派以外にも、安倍政権で冷遇されつづけた古株が、一気に野田氏支持で雪崩をうつかもしれない。おトモダチの閣僚就任がほとんどですから、安倍氏と距離を置いてきた議員には、乾坤一擲という気持ちも湧くでしょう。7月にももう一度あるかもしれない総裁選を睨み、この総裁選で一気に決めてしまうのか? それを切り崩す安倍氏の唯一の策は「6月には辞職する」と、参院側に確約することで、参院議員固めをすることなのでしょう。どういう展開になっても屈辱的な対応を強いられそうな安倍政権、選挙カーに乗りたくないどころか、総理の座を下車するタイミングを自ら決め、残り1年もない期間を逆風の中で耐え続けるのか? 選挙には出馬、と馬がつく言葉を用いますが、安倍氏のたどるのは塞翁が馬なのか。馬が合う人ばかりと付き合い、周りにおき、馬の耳に念仏とばかりに国民の声を無視してきただけに、下馬評が気がかりになってきた。ハナムケとは、馬の鼻先を旅立つ方にむけたことからでた言葉ですが、その旅立ちは不幸なことになりかねなくなっているのでしょうね。
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