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2015年09月06日
常識的に考えると、安倍晋三の政権が最長に持っても、たった二年しかない。このたった二年が、今の自民党の国会議員連中には、一生のような重みがあるらしい。仮に、42歳の議員であれば44歳になるだけで、議員人生全体からめれば、どうにでも挽回可能な期間のはずだ。その二年が堪えられないほどの長期に感じるのは、これはなぜだろう?そこが、どうしても不可解だ。次期選挙では、必ず落ちると確信しているような行動なのだから、不可解になるのは当然だと思う。しかし、現に自民党の国会議員は衆参合わせて405人もいるのだが、20人の反乱も起きないとは、まか不思議だ。
憲法改正を閣議決定して、自衛隊の米軍傭兵化と受けとめられている「集団的自衛権行使容認」ほかの「安保法制」に好感を持って受けとめている有権者は、国民の2割もいないだろう。原発再稼働についても3割の支持がやっとだ。官製相場で操作してきた東証日経平均も、世界同時株安の大波には耐えきれず、あえなくオジャンだ。アベノミクスなど、口にする人間さえいなくなり、安倍政権の経済政策は、今後、副作用だけが目につくようになる。FRBの利上げも、年内には確実なわけで、株式から米債券へのシフトは雪崩を打つであろう。
最近、マスメディアが面白おかしく伝えている何十万人の難民問題も、原因を作ったのが「米英覇権維持戦略」の一環であっることは、日を追うごとに、世界中の人間から理解されるだろう。その期間は、数年単位のことである。ここまで、安倍政権のやることなすこと、ハズレだらけだと知っていながら、会えて、この2年足らずに、自分の政治人生を賭けるのか、到底理解の枠を超越している。
これだけの「悪政」を立て続けに連発する安倍晋三と云う男に、命を預ける勇気と云うのは、蛮勇と言わず何と表現すればいいのだろうか?仮に、今回の自民党総裁選において、総裁選なく、安倍が総裁を続けるとなると、自民党と云う政党の最大の魅力であった多様性と云うものを、自ら捨て去ることになるわけだ。安倍晋三以上の政治家は、我が党にはおりませんので、安倍一本槍で行かせていただきます。そのように、天下に知らしめると云うのだから、安倍の次なき自民党、そう云うことになる。安倍以上の政治家が一人もいない国民政党ってのは、酷すぎるよな。党全体を見つめられる重鎮が高村と麻生で、5人組の八百長森喜郎の力が厳然とあると云うのだから、何となく終わった政党とも言える。朝日と讀賣が自民党総裁選の告示日8日に向けて、野田聖子が20人の推薦に集めで、孤軍奮闘している姿を揶揄するようなニュースとして扱っているが、そう云う事実関係報道ではなく、大与党自民党として、あるべき姿か、そう云うニアンスくらい出せないものだろうか。二つの膨大な購読者を持つ2大新聞の低能ぶりには寒気さえ憶える。
≪ 推薦人集め「こつこつ」野田聖子氏が初めて明言
自民党総裁選(8日告示―20日投開票)への出馬に意欲を示している野田聖子・前総務会長は5日、「こつこつ、こつこつ、協力してくれる仲間に呼びかけている」と述べ、立候補に必要な20人の推薦人集めを行っていることを初めて明言した。 岐阜市内で記者団に語った。
野田氏は総裁選について、「一部の国会議員だけで決めてしまうことは、後々の政治の安定性を考えた時、非常に不安定になる」と選挙戦の必要性を改めて強調。安全保障関連法案への影響については、「私がこの(総裁選) 日程を作った訳ではない。官邸や党執行部が日程を作った」と述べた。 ≫(読売新聞)
≪ 野田氏の推薦集め、安保国会がハードル 自民総裁選
自民党総裁選の告示が8日に迫り、立候補に意欲を燃やす野田聖子前総務会長が無投票阻止をめざし推薦人集めに躍起だ。安倍晋三首相の再選は揺るぎないが、選挙戦になれば安全保障関連法案の審議や採決時期に影響するのは必至。国会日程は、野田氏に重くのしかかる。
「首相を選ぶプロセスが無投票で良いと思わない。派閥のリーダーだけで無投票が決まるのは問題だ」。野田氏は5日、地元・岐阜市に戻り、岐阜県選出の党所属国会議員と県議がそろった会合に出席した後、記者団にこう語った。立候補に向けて推薦人集めをしていることも認めた。
1日の政治資金パーティーで、 論語の一節を引いて「義を見てせざるは勇なきなり(正義と知りながらそれをしないのは勇気がないのと同じ)」と立候補に意欲を見せた。55歳の誕生日だった3日には「スタート」と題した自身のブログで、パーティーでの論語が母親の好きな言葉だったことを紹介。障害がある長男の写真とともに「今を必死で生きます」とつづった。
関係者によると、今年7月に父・島稔氏が死去したのを機に、立候補への思いを強くしたという。
野田氏には、2000年に当時の小渕恵三首相が病に倒れた後、政権幹部の話し合いで森喜朗氏を後継候補に選び、「密室談合」と批判を浴びたことが念頭にある。周囲には「筆頭副幹事長として森政権を支えたが、支持率が落ちる早さに驚いた。安倍首相も政権運営を盤石にしたいなら、選挙戦をやって議論した方がいい」と語る。 関係者によると、参院副議長を務めた尾辻秀久元厚生労働相が推薦人になることを決めたが、立候補に必要な20人のメドは立っていない。
推薦人集めに苦労する背景には、審議が大詰めの安保関連法案がある。昨年、総務会長として、集団的自衛権の行使を認める閣議決定を了承。今年7月の安保関連法案の衆院採決でも賛成した。首相を支持する議員からは「安保は国をかけてやっている。何を軸に戦うつもりか」と冷ややかな声が聞こえる。
野田氏が推薦人を集めきり、選挙戦になった場合、安倍政権が法案の参院採決を目指す14〜18日に重なる。野党が「首相が代わるかもしれないのに審議はできない」と審議拒否する可能性が高い一方、総裁選の投開票日後、会期末までの間に平日は2日間しかない。野田氏は5日の地元会合で、首相に近い古屋圭司前拉致問題相から「政治の安定性としっかり政策を前に進めていくことが大切だ」とクギを刺された。
党内全派閥が首相を支持するうえに、「安保国会」の日程までも立ちはだかる状況。野田氏は記者団に「そもそも私がこの日程をつくったわけではな い。官邸なり、党執行部がつくった」と指摘。「安保関連法案には賛成している。私を『反安保』と言う人がいるが、そんなことはない」と強調した。(明楽麻子) ≫(朝日新聞デジタル)
つまり、日本には、国民の政党が不在になると云うことで、驚くべき民主主義国家と云うことになる。おそらく、尾辻秀久や村上誠一郎など10人程度は確実に確保した模様だが、残り10人の目途が曖昧なようだ。二年後に、石破や石原伸晃が総裁選に出てきても、何言ってんだかとなるのは必定だ。ここで名乗り出る自民党議員がいることが、自民党が生き残る術ではないかと考える。野党の足並みが今一歩な現実を見て、地方の固定支持票を持つ自民公明で基礎は充分。大阪の維新が加われば鬼に金棒と云う永田町論理のようだが、新国立競技場やエンブレム問題で、ネット言論に潰された事実を彼らは無視している。自民党の議員もかなり愚鈍だ。
自民の与党は揺らがないと云う上記のような感覚は、国民の感覚から乖離しているし、ネットの世界への理解度も相当に遅れている。それは、現野党の連中にも言えることだが、安倍政権の「失政」が日ごと顕著になる今後の状況では、民主・東京維新・社民・生活そして共産の選挙協力はあり得る。勝てると思った瞬間に、民主から共産まで、一つか二つのイッシュ−だけで、選挙協力態勢を一夜にして実現する可能性を持っている。そういう不安を一切持たないと云うか、見ようとしない自民党議員の劣化度は相当なもののようである。
こうして考えていくと、最後に辿りつくのが、私たち自民党は「公式な日本の隷米政党です」と誰かに伝えるために為政を行っていると云うことになる。つまり、隷米政党でなければ、日本の政党は成り立ちません。そのことを、自民党の現議員たちが盲目的に信じ切っていると云うことになる。逆に考えてみると、アメリカの日本に対する締め付けが、いま最大限に繰り広げられているのかもしれない。「逆らうようなら、横田基地に拉致監禁するぞ、判っているな。」こういう都市伝説のような話まで、本気で信じだしているのかもしれない。家畜のように扱われても、家畜の中のエリートであれば、豚でも鶏でも構いません。兎に角、アメリカと云う柵の中で飼ってくださいか……。
ケッ!と唾を吐きかけてしまいたくなるようなオチがついてしまった。もうこれ以上書く気にはなれないので、爆睡の世界に。おやすみなさい!
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