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自民党総裁選の告示が8日に迫り、立候補に意欲を燃やす野田聖子前総務会長が無投票阻止をめざし推薦人集めに躍起だ。安倍晋三首相の再選は揺るぎないが、選挙戦になれば安全保障関連法案の審議や採決時期に影響するのは必至。国会日程は、野田氏に重くのしかかる。
「首相を選ぶプロセスが無投票で良いと思わない。派閥のリーダーだけで無投票が決まるのは問題だ」。野田氏は5日、地元・岐阜市に戻り、岐阜県選出の党所属国会議員と県議がそろった会合に出席した後、記者団にこう語った。立候補に向けて推薦人集めをしていることも認めた。
1日の政治資金パーティーで、論語の一節を引いて「義を見てせざるは勇なきなり(正義と知りながらそれをしないのは勇気がないのと同じ)」と立候補に意欲を見せた。55歳の誕生日だった3日には「スタート」と題した自身のブログで、障害がある長男の写真とともに「今を必死で生きます」とつづった。
■「選挙で議論を」
関係者によると、今年7月に父・島稔氏が死去したのを機に、立候補への思いを強くしたという。
野田氏には、2000年に当時の小渕恵三首相が病に倒れた後、政権幹部の話し合いで森喜朗氏を後継候補に選び「密室談合」と批判を浴びたことが念頭にある。周囲には「筆頭副幹事長として森政権を支えたが、支持率が落ちる早さに驚いた。政権運営を盤石にしたいなら選挙戦をやって議論した方がいい」と語る。
関係者によると、尾辻秀久元厚生労働相が推薦人になることを決めたが、立候補に必要な20人のメドは立っていない。
■安保審議の圧力
推薦人集めに苦労する背景には、審議が大詰めの安保関連法案がある。昨年、総務会長として、集団的自衛権の行使を認める閣議決定を了承。今年7月の安保関連法案の衆院採決でも賛成した。首相を支持する議員からは「安保は国をかけてやっている。何を軸に戦うつもりか」と冷ややかな声が聞こえる。
野田氏が推薦人を集めきり、選挙戦になった場合、安倍政権が法案の参院採決を目指す14〜18日に重なる。野党が「首相が代わるかもしれないのに審議はできない」と審議拒否する可能性が高い一方、総裁選の投開票日後、会期末までの間に平日は2日間しかない。野田氏は5日の地元会合で、首相に近い古屋圭司前拉致問題相から「政治の安定性としっかり政策を前に進めていくことが大切だ」とクギを刺された。
党内全派閥が首相を支持するうえに、「安保国会」の日程まで立ちはだかる状況。野田氏は記者団に「私がこの日程をつくったわけではない」と指摘。「安保関連法案には賛成している。私を『反安保』と言う人がいるが、そんなことはない」と強調した。
(明楽麻子)
■安保国会と総裁選の日程
8日(火) 自民党総裁選告示
〃 安全保障関連法案をめぐり参院特別委員会で参考人質疑
14日(月)〜18日(金) 与党、安保関連法案の参院採決を想定
19日(土) シルバーウィーク〜23日(水)
20日(日) 総裁選投開票
24日(木)・25日(金) 会期末直前の平日はこの2日間
26日(土) 首相が国連総会に出発?
27日(日) 通常国会会期末
9月6日 朝日新聞朝刊より
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