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中国の軍事力誇示を批判できるのは憲法9を持つ日本しかない
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2015年9月4日 天木直人のブログ 新党憲法9条
中国の抗日戦勝70年軍事パレードの画像をきのうのメディアは一斉に流した。
それを見てここまでやるかと皆が思ったに違いない。
きょうの各紙は中国嫌いの読売や産経はもとより、すべての新聞が批判的だ。
中国はこれまでも大規模な抗日戦勝記念を10年ごとに開いてきたようだが、外国首脳を招いて軍事パレードを行うのは初めてという(9月4日毎日新聞「なるほどり」)
明らかに米国の軍事力を意識しての事だ。
その軍事力の高度化に米国は驚き、警戒心を強めたに違いない(9月4日朝日、毎日)。
米国の軍事力に守られている日本は、驚きを通り越して、あるいは反発し、あるいはあきらめの気持ちを抱いたに違いない。
どちらも間違っている。
米国は、不快感や警戒感を持つことは出来ても、軍需力増強を止めろと中国に言う資格はない。
なにしろ世界の軍事力の半分を独占してきた米国だ。
それを使って世界中を攻撃してきた米国だ。
そんな米国との軍事同盟を最優先する子分の日本が、何を言っても中国に相手にされない。
しかし、その中国がかなわないものがある。
それが憲法9条だ。
もし日本が憲法9条を世界に掲げる国であれば、その日本が、バマな真似は止めろ、中国国民の生活向上を優先させろ、と言えば、中国は反論できない。
そして習近平主席が軍事パレード式典で行った演説は、まさしく憲法9条の精神を述べたものであった。
その言葉に偽りはないだろうなと、憲法9条を他国に先駆けて世界に掲げた日本だけが釘を刺す事が出来る国だ。
残念ながら日本は本気になって憲法9条を世界に掲げようとしてこなかった。
安倍自公政権に至ってはそれを破棄しようとしている。
日本は、最強の外交・安全保障カードを生かせなかったのみならず、捨て去ろうとしているのだ。
これほど愚かな事はない(了)
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