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2015年09月03日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「黒い墓標」―佐野研二郎氏がデザインした「五輪エンブレム」(象徴・シンボル)の第一印象である。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(会長・森喜朗元首相、専務理事事務総長・武藤敏郎大和総研理事長=元財務事務次官、元日本銀行副総裁)は9月1日、「白紙撤回」し、今後の使用を取りやめる決定を下した。終戦記念日(8月15日)の全国戦没者追悼式場の正面に据えられているのは、「慰霊の標柱」(木曽ヒノキ製)の白材であるのに対して、佐野研二郎氏がデザインした「五輪エンブレム」は、黒御影石でつくった墓石、つまり「呪われた黒い墓標」といった色具合感があり、お目出度いオリンピック競技大会には似つかわしくない。「白紙撤回」が決定されて、ホッとしている。
公募して新らたにエンブレムを選定するくらいなら、「桜をモチーフとしたロゴにIOCの承認を得て五輪のマークを付けた招致エンブレム」の方が、格段に優れている。この招致エンブレムは、大学生がデザインしたというから、素晴らしい。
◆さらに言えば、招致運動が行われていたときは、「スポーツの力で、オリンピック・パラリンピックの力で、ニッポン復活を」というキャッチ・フレーズが、盛んに喧伝されていたのに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、「ニッポン復活」という初期の目的をすっかり忘れたらしい。新国立競技場建設では、「カネに糸目をつけず」(物事をするのに何の制限も加えない。多く、惜しげもなく金品を使う)とばかり、建設費用をどんどん吊り上げて行き、その挙句の果てに納税者である国民の批判を招き、一旦「白紙撤回」に追い込まれた。どうも、「オリンピック利権」に目が眩んだ者が、群がっている感がある。
今回の「エンブレム白紙撤回」に至った問題でも、選定の手続きが、不透明であり、「お手盛りで選定されたのではないか」という疑惑を拭えない。白紙撤回されたことから、すでにエンブレム入りのポスターや看板などが大量に製作されており、東京都に限っても、約7000万円を出費している。都民税から負担されるので、都民は踏んだり蹴ったりの悲惨な状況に置かれている。
◆嘆かわしいのは、新国立競技場問題にしろ、エンブレム問題にしろ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(会長・森喜朗元首相、専務理事事務総長・武藤敏郎大和総研理事長=元財務事務次官、元日本銀行副総裁)は、だれ1人として責任を取ろうとしていないことだ。新国立競技場問題では、文部科学省が所管官庁であるので、下村博文文科相が、自ら責任を取って辞任すべきなのに、事務方責任者だった久保公人スポーツ・青少年局長(58)を辞職させ、後任に高橋道和内閣官房教育再生実行会議担当室長(54)を充て、「トカゲの尻尾切り人事」でその場を繕っている。エンブレム白紙撤回問題では、武藤敏郎専務理事事務総長が9月1日の記者会見で「これは審査委員会に責任がある」と言い訳しており、責任を感じている気配はまったくない。森喜朗会長に至っては、記者から「残念なことになりましたが・・・」と聞かれて、「何が残念なんだ」「いま記者会見している」と不機嫌、かつ怒りの表情で通り過ぎ、国民への謝罪の言葉は、一言もない。
オリンピック専門家によると、「いまの大会組織委員会には、オリンピック全体をプロデュースできるプロが1人も入っていない」とコメントしており、不手際、不祥事は続発すると憂慮している。
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