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2015年09月03日
蛇足のつもりで、IOC竹田恒和会長の一連の不祥事問題で、責任者の一人だと、昨日のコラムで書いておいたが、息子ではなく、甥が大麻取締法違反(所持)の罪で起訴されていたと云う報道がなされた。一瞬、あの怪しき竹田恒泰の方かと思ったが、竹田恒和の甥だから、同氏とはいとこ関係ということだ。前日、取り上げた人物関連の記事が出て、一瞬ニヤリとしたが、いとこ違いであった(笑)。
史上最悪の総裁を「無投票」で当選させる、呆れてものが言えない自民党執行部だ。まあ、今や、官邸がすべてを握り、幹事長の添え物谷垣と考えれば、こんなものだが、それにしても、自民党の劣化は、民主党の劣化の比ではない。やはり、小選挙区制度の重大な副作用、個々の議員の意志不要。党の管理の中で、言うことを聞くだけで良い。自分の考えで、総裁選に立候補したり、党議拘束に反して、安保法案反対票を入れる等、言語道断と云う態度が赤裸々になってきた。ただ、このような自民党に、全権を預けてしまった国民にも、重大な反省が必要と云うことになる。以下、時事の記事は、野田聖子の心意気の息の根を止めようと必死な、官邸の動きが伝えられている。
≪ 野田氏意欲も党内冷淡=安保優先、首相側が締め付け−自民総裁選
8日告示の自民党総裁選への出馬に意欲を示した野田聖子前総務会長に、党内が沈黙している。安倍晋三首相の無投票再選の流れが強まる中、野田氏を担いで選挙戦に持ち込めば、安全保障関連法案への影響が避けられない上、首相側から人事で冷遇されかねないとの不安があるからだ。首相支持派の締め付けは厳しく、野田氏は立候補に必要な推薦人20人の確保にも苦しんでいる。
「(私の)出馬の話ではなく、総裁選をどう捉えるかということだった」。野田氏は2日、札幌市で講演し、「義を見てせざるは勇なきなり」などと述べて 「出馬に意欲」と報じられた1日の自身の発言について、選挙戦が行われるのが望ましいという一般論だったと主張した。トーンダウンは明白だ。
野田氏擁立の機運が盛り上がらないのは、野田氏に近い議員が自重を促しているのに加え、野田氏の支援に回る議員が出ないよう首相支持派が党内ににらみを利かせているためだ。細田派幹部は2日、「今、総裁選なんかやったら安保法案は成立しなくなる。出馬を妨害するのは当然だ」と語り、野田氏の立候補を阻止する露骨な姿勢を見せつけた。
そもそも首相続投を支持する谷垣禎一幹事長ら執行部が「8日告示−20日投開票」の総裁選日程を組んだのは、14日以降とみられる安保法案採決の前に、無投票再選で乗り切るためだ。一転して選挙戦となれば、党内も国会も混乱に陥り、廃案を目指す野党を勢いづかせる可能性も否定できない。
こうした懸念は首相も抱いている。2日に首相官邸で情勢を報告した谷垣氏が「国会審議と総裁選のダブルトラックという経験がない。できる限り粛々と進むことを心から望んでいる」と語ると、首相は深くうなずいた。
野田氏の推薦人になることを引き受けた参院議員の一人は「次の総裁任期3年間は、冷や飯を食う覚悟だ」と強気の姿勢を示すが、こうした議員はごくわずか。20人に届くめどは立っていない。
2日昼の自民党本部。野田氏に近い有志議員の定例会合に姿を現したのは浜田靖一元防衛相だけだった。他の議員が萎縮したのは間違いない。「出たいという思いは分かる。でも今は逆風すぎるし、安保法案もあって支持できない」。野田氏と親しいある若手議員は苦しい胸の内を語った。≫(時事通信)
小選挙区制度の弊害などもあり、個々の議員の政治意志が、殆ど自分の次回当選に役立たない。ポストも金の面倒もすべてが党任せ。これでは、国会議員に採否を払わず、「AIBO」に“山田案山子”とか“ツチノコノコ”とかネーミングするだけで良いではないか。小選挙区の比例配分で、党派別にロボット数を割り振り、エンブレムではないが、ネーミングすれば、それでOK。充電器代くらいが採否で、地方出張はドローンに乗せて、ハイ一丁上がりだ。意志のない、心意気もない政治家など、わざわざ公選法の費用を必要とさえしていない。まさに、現実に安倍一党独裁政治が目の前にあるじゃないか。中国共産党独裁を批難する根拠さえうしなった今日の日本の政治だ。
そもそも、野田聖子が安倍対抗軸として想定したのは、誰あろう、石破茂のことである。ただ、早々に石破は、尻尾を巻いて負け犬になったのだ。穿った見方をすれば、アーミテージ法とまで言われる「安保法制」を国会で通過させることは、自国民を、他国の為に死に追いやる法案となり、自らにブーメランのように戻ってくる。安倍のアーミテージ法に表立って加担することは愚の骨頂。この際、様子見が一番、と云うことだろう。しかしだ、それでは、自民党と云う公民政党たる渾然一体の自民党らしさが喪失するわけだ。どっちでもヨカッタ国民は、安倍一党独裁はあまりにも怖い。公明、大阪維新は金魚の糞。怖くて、怖くて投票できない。いっそ、日本共産党の方がまだ、国民よりじゃないか?となってゆく。それが、自民党の勢力を失うと野田聖子は力説しているのだ。
≪ 自民党総裁選 「石破茂」ここで起たねば男が廃る
断言しよう、もう「次」はない
この数ヵ月、安倍総理への批判を強めていた石破氏。だが、9月の総裁選を前にグズグズし、「石破シンパ」たちは、「ボス」の不甲斐なさにイライラしている。「決断できない男」は、何を考えるのか。
■このまま死ぬのか
「石破さんが、もしも総裁選に出ないつもりだとしたら、それは完全に私たちに対する裏切りです。チャンスはもう目の前に来ているんです。出馬せずに、『閣僚だから仕方ない……』なんて言い訳をするのは、敵前逃亡以外の何物でもない」(自民党・中堅議員)
安倍晋三政権の支持率が低迷を続け、9月末の自民党総裁選が近づくなか、石破茂地方創生担当相を支える議員たちが、いきり立ち、いらだちもあらわに、石破氏への不満を口にしている。
その理由はほかでもない。石破氏が、総裁選への出馬について、いつまでたっても煮え切らず、旗幟を鮮明にしないからだ。
「石破さんが出てくれなければ、いままでついてきた私たちの立場がない。『チャンスが来たら私は逃げない』と石破さんはよく言ってきましたが、いまの状態はその言葉に反しています。その言葉を信じて、ついてきたんです」(自民党若手議員) ・議員たちのこれまでを思えば、いらだちは当然のことだ。
第二次安倍政権で石破氏につくということは、大きなリスクを負う行為だった。安倍総理は石破氏を徹底的に遠ざけており、それにしたがって石破シンパ の議員たちが、政権の中枢に近づけなくなるのは自明の理。彼らは、「冷や飯を食わされても石破さんを応援する」という覚悟を見せてきた。
石破氏の優柔不断に対して、議員たちが、 「もう我慢ならない」 と、怒りをあらわにしても、何ら不思議はない。
別の議員たちは、すでに呆れてもいる。
象徴的な出来事が起きたのは、石破氏を支える無派閥議員のグループ「無派閥連絡会」の研修会でのことだった。
東京・お台場にある、ホテル日航東京の会議室「シリウス」。8月初旬の夕方、山本有二元金融担当相や小池百合子元防衛相といった中心メンバーをはじめ、約30人の議員たちが集まった。
石破氏がいつものごとく、はにかんだような笑みを浮かべながら壇上に登り、笑顔のまま、あいさつを始める。
「参院で審議している安全保障法案に、決着をつけねばならない」 無難な言葉を続けるうちに、気づけばあいさつは終わっていた。
「えっ、これで終わり?」
そんな声が聞こえてきそうだった。何か発表があるだろうと期待していた議員たちは、完全に肩すかしを食らった。
なぜ総裁選についてまったく言及しないのか。今回の総裁選のタイミングは、石破氏が存在感を示す、願ってもないチャンスだというのに。
いまや、安倍政権が急激に地盤沈下しつつあるのは明らかである。
8月14日、政権が支持率を落とすなか、安倍総理は戦後70年談話を、自身の信念を骨抜きにした形で発表した。
批判を恐れて、「お詫び」というワードを盛り込む。しかし、直接「お詫び」をすると、もともとの政権支持層である保守タカ派からの支持を失う。ならばと「お詫び」の主語をぼかす……。
こうした「工夫」にもかかわらず、支持率は低いまま。産経・FNNの調査(8月15~16日)では、「支持」が43%、「不支持」が45%だった。
■コロコロ変わりすぎ
弱気になった安倍総理は、無投票再選を狙っている。党内の安倍シンパたちも、そのムードを広めるのに必死だ。 「安保法案の審議中に党を分裂させるようなことをするのかという意見が、駆け巡っています」(自民党ベテラン秘書)
だが、石破氏にとっては、たとえ勝てなくても、「石破は総理への意欲がある」と示すことに意味がある。負けて閣外に放り出されようとも、手を挙げ、覚悟を見せなければならない。
政治家が総理大臣という「頂点」を目指すとき、重要なのは、党員や議員だけでなく、国民に対しても、信念と覚悟を見せつけることだ。
小泉純一郎元総理は、田中真紀子氏に「変人」と評される議員だったが、'95年、'98年と総裁選に出馬、次第に知名度を高め、3度目となる'01年の選挙で、総裁の座を射止めたのである。
頭のいい石破氏のことだ。いまこそ世論に、「石破がいる」ということをアピールすべきときだということは重々わかっているだろう。にもかかわらず、なぜここまで慎重なのか。
石破氏は、'12年9月の総裁選で安倍総理に敗れ、一度、幹事長になったが、昨年9月に「閑職」地方創生担当相に任命され、徹底的に干された。
「今年1月には、『総裁選出馬はありえない』と力なく言っていました。この頃、石破さんはよく議員会館の食堂で一人、食事をしていた。幹事長まで務めた人が、誰からも食事に誘われず一人だったのです。忸怩たる思いだったでしょう」(全国紙政治部デスク) ・転機は今年6月だった。安保法案の審議が進むなか、政権の支持率が低下。石破氏の側近、鴨下一郎元環境相や山本元金融担当相などが、毎週金曜日に集まり、総裁選への準備を始めた。
「そもそも石破さんは、安倍さんと安保観がまったく違う。安倍さんの名前こそ出しませんが、政府の安保法制の進め方に、よく文句を言っています」(前出・中堅議員)
そして、衆院で安保法案が強行採決される直前の7月14日には、
「国民の理解が得られているとは思えない」
と、ついに、総理が進める法案の審議に、公然と水を差したのである。
ようやく石破茂が起つ。誰もがそう思った。ところが、機が熟したかと思われたところで、石破氏の様子が明らかに変わったのだ。政権運営への批判はトーンダウンし、発言が無難なものに回帰していった。
「政権の支持率が落ちすぎたからでしょう。石破さんはこう考えている と思う。このままの支持率で行けば、来年夏の参院選は自民党が大敗する。参院選後に動けば、総裁就任の可能性が高いかもしれない。いずれオレのところに順番がくるのだから、今回リスクを負う必要はない、と」(前出・中堅議員)
同時にいま、石破氏の頭を「ある出来事」がよぎっているはずだ。
加藤紘一元官房長官の「加藤の乱」である。
森喜朗政権時の'00年、反主流派で「改革派」ともてはやされていた加藤氏は、野党が提出した、森内閣不信任案に賛成しようとする。だが、野中広務幹事長(当時)の切り崩しに遭い、失敗。加藤氏はこれをキッカケに政治生命を失った。
石破氏は、自分の行為が加藤の乱と同じ結果に終わるのではないかと不安にかられている。
■ユーミンを聴いてる場合か
ものごとを「頭で考える」石破氏。頭のよさは折り紙つきだ。しかし、それが総理を目指す石破氏にとっては、弱さとなっている。考えすぎて動けない。決断できない。結果的に、チャンスを永遠に逃してしまう。
勤勉な石破氏は、東京の議員宿舎にいるときは、朝5時に起きて、宿舎の食堂で一人ポツンと腰かけ、読書をする。 「眠らなくても大丈夫なタイプだからね」 と言うのだ。
だが、この頃は、本を読む手を止め、じっと目をつむり、時折開いて天井を見つめているという。この期に及んで、出馬すべきか否かを悩んでいるのだ。
頭でっかちの石破氏はまた、聞こえのいい言い訳に誘惑されやすい。自民党関係者が言う。 「出馬しないんですかと聞くと、『一人の閣僚として安保法制に賛成したから』とか『自民党員として何をすべきか』といった、もっともらしいことばかりを言う。建て前を自分に言い聞かせているような印象でした」 だが、政治の世界では、スポットライトが当たる場所が常に変化する。
「総裁選をやるなら、たとえ負けるとしても石破さんは出るべきだと思います。今後は内閣支持率が危険水域に入り、安倍退陣の現実味も出てきた。そのとき急に総裁選があったとして、二階俊博総務会長が谷垣禎一幹事長を担いだり、野田聖子元総務会長が出たりする可能性がある。安倍総理が『後継者』の稲田朋美政調会長を推すこともありえます。 今回出馬しなければ、石破さんは、彼らと横並びです。安倍さんと一騎打ちをして、存在感を示せば、党内でも『次は石破』という空気が出てきます」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
総理という地位を目指す者にとって、最後に必要となるのは、「気迫」ではないか。必ず勝つと信じ、全てをなげうつ覚悟を持った者だけが、新たな時代を切り拓くことができるのだ。 石破氏は、8月7日、自身のブログに、 〈この季節になると、荒井(松任谷)由実の(略)「Hello, my friend」を無性に聴きたくなります〉 と書き込んだ。この曲の歌詞には、「僕が生き急ぐときにはそっとたしなめておくれよ」というフレーズがある。だが、いまの石破氏に必要なのは、たしなめる人ではない。その背中を蹴り飛ばしてでも、前へ飛び出させる人間だ。
≫(現代ビジネス:企業・経済―経済の死角−「週刊現代」2015年9月5日号より)
最後に、日経が前日の株価大暴落の話題を避けるために、お茶濁しで書いた社説だが、こんな状況で自民党は大丈夫か?と云う本音もチラリと見える。あれだけ、経済成長の糊代は山のように、と日頃の日経らしくなく、「公共事業の配分や補助金の交付など利益の分配が伴った。右肩上がりの時代はもう来ない」と本音を言ったり、「保守とは何かということを党内で徹底的に議論して、党のアイデンティティを確立する必要があるだろう。」とアメリカ一国主義を無視して、日本の保守のあり方と言われて、なるほどと思うの人は、素直すぎる脳みその少ない人だけだろう。
≪ 安倍再選で自民党はどこへ行くのか
安倍晋三首相(自民党総裁)が8日告示の総裁選に出馬の意向を表明した。立候補の可能性を探っている野田聖子氏は立候補に必要な20人の推薦人の確保がむずかしく、首相の無投票での再選は動かない情勢だ。任期は3年で2018年9月までとなる。
延長国会での安全保障関連法案の参院審議が大詰めで、「安倍一強」といわれる態勢もつづいている。あえて負け戦に挑む勢力が出てこない中、だめを押すかたちでの首相の出馬表明となった。
無投票再選に向けた一連の流れを通じて自民党の現状が浮かび上がってきた。無投票の是非よりもむしろそこに党の問題がある。
第1は党の活力の低下である。五大派閥が覇を競い、その合従連衡で総裁が選ばれていた時代と比べても意味はないが、政治はつまるところ権力闘争である。
権力を獲得するため個々の議員やグループがしのぎを削る中で党のパワーは生まれてくる。もちろんそのために何をしてもいいわけではない。大義名分、政策の一致が必要なことはいうまでもない。 時の権力に挑んでいくエネルギーが弱まってはいないか。「官邸翼賛会」と皮肉られても仕方のない現実が今の自民党にはある。
第2は人材の払底である。ポスト安倍をうかがうリーダー予備軍はどこにいるのだろうか。禅譲ねらいでじっと我慢も、ひとつの戦略ではある。しかし名乗りをあげないことには、はじまらない。
もっと深刻なのは派閥が壊れた結果、自民党には人材の養成システムがなくなったことだ。将来のリーダーを育てる仕組みのない組織に明日はない。
第3はそもそも自民党は何をめざす政党なのかという理念がはっきりしなくなっていることだ。
政権の維持を目的とする政党というのはひとつの回答かもしれないが、そこには公共事業の配分や補助金の交付など利益の分配が伴った。右肩上がりの時代はもう来ない。もはや利益で結びつくことはできない。
もうひとつは保守の政党という側面だ。おそらく党の一致点はそこにしかない。極端に流れるのではなく、保守とは何かということを党内で徹底的に議論して、党のアイデンティティーを確立する必要があるだろう。
今回の首相の無投票再選をきっかけに、今後の自民党のあり方に関する議論をはじめてほしい。 ≫(日経新聞9月2日付社説)
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