http://www.asyura2.com/15/senkyo191/msg/858.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/ea9ae9149dfc454b884ff6092b3e8887
2015-09-02 09:34:56
先のアジア・太平洋戦争の終結、つまり日本の正式の「敗戦の日」は70年前の本日9月2日ですよね。日本で一般に「終戦の日」とされて、今年も天皇皇后が出席し武道館で営まれた8月15日の式典は、正式にはポツダム宣言を受け入れるということを国民に知らしめた日にすぎません。だから、国際的には戦争はまだ継続していたわけです。ポツダム宣言を受け入れ、戦争を止めるということを全国民に知らしめるために、天皇の玉音放送という形を使っただけです。
日本の敗戦が正式に決まり、国際的に認められたのは9月2日です。この日をもって、アジア・太平洋戦争は正式に終わった。だから、アメリカ合衆国をはじめ、イギリス、フランス、カナダ、ロシア(ソ連)の連合国軍構成国は、今年も本日9月2日を「対日戦勝記念日」として祝います。中国は良く3日に、韓国の朴槿恵大統領やパンギムン国連事務総長の出席を得て、大々的に軍事パレードを行い、「抗日戦勝記念日」を演出します。
70年前の9月2日には、アメリカの軍艦ミズーリ号の艦上で、わが国全権代表の重光葵・外相が「降伏文書」に調印し、マッカーサー連合国軍総司令官が日本の敗戦が確定したことを宣言しました。降伏調印式がアメリカの艦船で行われたのは、そこが国際法的には「アメリカの領土」だったからです。その艦上に、足の悪い重光外相が杖をついて足を引きずりながら現れた痛々しい姿は、日本人としてはいやでも敗戦を思い知らされる見たくないシーンでした。それが後世に引き継がれることはなんとしても避けたかった。
そして、演出された8月15日の「終戦記念日」と、「全国戦没者慰霊の日」式典です。つまり、戦後の出発点からして、日本は歴史の偽りを意図的に行った。みじめな「敗戦」の事実を、隠す演出が行われたといえます。
事実、本日9月2日は日本中どこにも「負けた日」ということが思い出されるしるしは見当たりません。翼賛広報紙である読売新聞はもちろん、朝日新聞も、NHKも、本日を「敗戦の日」とする報じ方は、すべてネグレクト。見事に歴史を隠してしまいました。普通の人は、本日が正式な「敗戦の日」であるという意識はないまま一日が過ぎていきます。
アジア諸国の人に侵略や植民地支配によって多大な被害を与えたという歴史よりも、ヒロシマ(8月6日)、ナガサキ(同9日)に近い8月15日に慰霊を行うことで、日本は被害国のイメージが強調される「8月」という歴史演出になっています。
それにしても、70年の節目の年に「日本の敗戦」が見事に消された9月2日を実感せざるを得ないというのは、奇妙な感覚です。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK191掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。