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佐野氏の五輪ロゴ「使用中止」も…遅すぎる決断が招いた余波
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163290
2015年9月1日 日刊ゲンダイ
五輪エンブレムを“デザイン”した佐野研二郎氏(C)日刊ゲンダイ
ついに使用中止に追い込まれた。東京五輪のエンブレムがベルギーの劇場ロゴと酷似している問題で、大会組織員会は1日、今後の使用を取りやめる方針を固めた。
大炎上に油をブッかけたのが「原案」公開だ。佐野研二郎氏(43)がコンペに応募した「原案」そのものや、応募資格だったデザイン賞の受賞作品までトレース″を疑う指摘までネット上で相次ぎ、自ら収拾不能の状態に陥っていた。
ベルギーで使用差し止め訴訟を起こしたリエージュ劇場側もイケイケだった。代理人弁護士は、IOCと国際パラリンピック委員会の本部のあるスイス・ドイツ両国でも提訴する用意があることを明言。仮にベルギーで勝訴しても、判決の効力が国内にとどまるためで、それだけ自信を深めていた証拠と言えよう。
「筆頭代理人のベレンブーム弁護士は知的財産権の国際的権威で、ベルギーの著作権法の起草にも関わった辣腕です。ベルギー国内での提訴も間違いなく有利に働く。国際係争の判決は地元びいき″となりがちですからね」(法曹関係者)
組織委の誤算は、ベルギー王室の怒りを過少評価したことだ。日本のマスコミは全く報じていないが、ベレンブレーム氏は前国王の法律顧問。リエージュ劇場も王室が創立した由緒ある文化施設である。今回の問題は日本で言えば「菊の御紋を模倣した」と指摘されたも同然だったのに、組織委の対応は劇場側に1通の書面を送りつけただけ。劇場側が提訴に踏み切ると、世界中に「非難声明」まで発信した。礼を逸した傲慢な態度で、王室の権威に泥を塗ったようなものだ。
「ベルギー王室の怒りは、想像以上に東京五輪に悪影響を及ぼしかねませんでした。欧州の貴族社会と各競技団体は密接にコミットしています。例えば2年前に20年五輪の開催地決定で『トウキョー』と読み上げたIOCのロゲ前会長。彼はヨットの元五輪代表で、ベルギー国王から爵位を授かった貴族です。欧州は国を横断した貴族同士のつながりも強い。ベルギー王族の怒りは欧州全域のロイヤル・ネットワークに連鎖しかねないところでした」(スポーツライターの工藤健策氏)
IOC元副会長の猪谷千春氏は「現在のIOC委員の定員115人のうち、王族・貴族は1割程度。大会運営を左右するだけの発言権はない」と指摘するが、前出の工藤氏は「最悪のケース」をこう想定していた。
「貴族の影響力の強い欧州の競技団体が選手派遣を拒んだり、世界中の王族が『あのエンブレムを何故掲げるのか』と開会式の参加をボイコットする可能性がありました。自国選手の行進さえ許さない事態だって起こりかねませんでしたよ」
組織委は、もう少し早く決断できなかったのか。
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