http://www.asyura2.com/15/senkyo191/msg/794.html
Tweet |
橋下市長が12万人集会に「たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定」と言う欺瞞
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/3a41c285bc674a79285e9bf7cfaabd99
2015年09月01日 Everyone says I love you !
2015年8月30日に行なわれた「戦争法案廃案!安倍政権退陣! 8.30国会10万人大行動」。
国会前に見事10万人を超える12万人、全国で35万人が集まった「安保法制」反対デモ・集会に、
「たったあれだけの人数」
とは、橋下氏も大きく出たものです。
ちなみに、警察発表は12万人ではなく3万人などとされていますが、警察は固定したある一定の時間の人数しか数えませんが、国会前にこの前私も行って実感したのですが、戦争法案反対集会は出入りが自由で、全時間の参加者のトータルの数は物凄く多くなるんですよね。
できるだけ参加人数を少なく見積もろうとした産経新聞の「安保法案反対デモ、本当の参加者数を本社が試算」という記事で、あの瞬間の、国会正門前の人数だけで、3万2000人もいたことがわかって、なおさら凄いと慄然としました。
http://www.sankei.com/smp/politics/news/150831/plt1508310051-s.html
・
あそこでの集会は長時間やっているので、集会参加者はある瞬間の人数より何倍も多くなるのです。
ですから、そういう意味では、警察発表も主催者発表もどちらも間違っていないのです。
上から撮るとこう。これ、まだ午後2時過ぎで序の口ですから。この後、夜までとっかえひっかえ人が帰ってはまた来ます。
横から撮るとこう。
後ろから撮るとこう。
さて、橋下大阪市長が次のようなツイートをしたことが一部マスコミで取り上げられています。彼の場合、炎上ビジネス政治家と言うか、マスコミに注目されるなら批判的に取り上げられるのでも好都合という人なので、マスコミは無視してくれるといいのですが、今回は上手くやりました。
デモは否定しない。国民の政治活動として尊重されるのは当然。政治家も国民の政治的意思として十分耳を傾けなければならない。ただしデモで国家の意思が決定されるのは絶対にダメだ。しかも今回の国会前の安保反対のデモ。たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定だ。
— 橋下徹 (@t_ishin) 2015, 8月 31
日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?ほぼ数字にならないくらいだろう。こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ。
— 橋下徹 (@t_ishin) 2015, 8月 31
こうして見ると、橋下市長はデモの人数にむしろ脅威を感じたのがわかります。
だって、この国会前集会で国家意思が左右される、決定される危険を感じたから、それに文句を言ったわけですから。さすが政治の天才、良い嗅覚をしていると言えますし、国会前や全国で反対の意思表示をした方々はむしろ自信を持っていいと思います。
橋下市長は12万人のデモ参加者が1億人の有権者の何パーセントなんだ?などと言っていますが、当たり前のことですが、戦争法案に反対している人のほとんどは国会前に行っていません。私も行けませんでした。
世論調査では戦争法案に反対の人が賛成の人の倍ですから、6000万人以上の人が反対です。そんな人数がデモや集会に繰り出すわけがないでしょう。そんなん、もう内乱やん!?(笑)。
東京霞が関の国会前まで、雨の中を、たまの日曜日に、わざわざはっきりと意思表示をするために集まった人が12万人いることが驚異なわけで、12万人の背後に何千万人という反対者がいることを橋下氏こそがわかっているから、なんとか腐そうとしているわけです。
12万人も集まっていないと言い募る、いわゆるネトウヨの方々と心情は同じ(たとえば、これ。国会前集会が出入り自由で12万人が一時に集まっているわけではなく、最初から最後までの参加者の総数だということが全く分かっていない)。
彼らも内心穏やかじゃないということです。
これで「ヤバい!」と思わなかったら、むしろ為政者側の政治家としては、センスが悪すぎますよね。
それにしても、集会に参加なさった人々も、橋下氏が言う、デモや集会で「国家意思を決定」しようだなんて思っていません。
民意を形にして、それをマスコミやSNSを通じて、政治家に、そして全国民に見せつけるのが大事だったのです。
ですから、もはや安倍応援団と化しているNHKもさすがに今回は黙殺することはできず、30日は7時のニュースで5分間取り上げざるを得なくなったのは大成果。
しかし、NHKは7時のニュースの中で3番目にしか取り上げず(しかも、1番目が外国の話題)、9時のニュースや翌日のニュースなどでは取り上げませんでした。
それだけ、権力側がこの集会の衝撃をできるだけ国民に知られたくないということの現れです。
ところで、橋下市長は脱原発デモ・集会が首相官邸を取り囲んでいた2012年8月3日、首相官邸前で原発再稼働反対のデモを行う団体との面会を野田佳彦首相が受け入れる方針を決めたことについて
「社会にはルールがあり、一国の首相と会わせてくれと言って会えるものではないと思う。
とにかくデモをやれば民主的なルールをすっ飛ばせるというのは違うと思うし、直接会えば原発問題が解決するという話ではないと思う」
と反対していました。
橋下さん。脱原発デモ主催者が野田首相に会うのを批判する、あなたの民主主義ってなんですか?
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/1cac742a3b55c30cce11154ba745278d
・
この歴史上稀な市民と首相の「手打ち」の後の9月14日に開いたエネルギー・環境会議で、野田民主党政権は2030年代に原発稼働ゼロ」とすることを目指した「革新的エネルギー・環境戦略」を決定した。
そういえば、橋下市長はかつてこんなことを言っていました。
「弁護士は委任契約書に書いてあることだけしかやってはいけないけれど、政治家はそうじゃない。
すべてをマニフェストに掲げて有権者に提起するのは無理です。
あんなに政策を具体的に並べて政治家の裁量の範囲を狭くしたら、政治なんかできないですよ。
選挙では国民に大きな方向性を示して訴える。ある種の白紙委任なんですよ」
憲法記念日 自由と人権保障こそが民主主義の目的 橋下大阪市長の「決定できる民主主義」は危険だ
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/cf55ec323892ad4197267b77394ea5fd
・
それは、人の話を聞く耳、かな?
つまりは、橋下市長は民主主義の本質は、政治に対する民意の反映だということが全然わかっていないということです。
彼は、選挙で勝てばあとの政治は全部白紙委任というのが都合がよいと思っていて、民が自分を選挙で選んでくれたら、あとはむしろ民意なんて邪魔ものでしかないのです。だから、橋下市長はデモや集会を極端に敵視するわけです。
彼が大阪「都」構想で住民投票をせざるを得なかったのは、法律でそう手続きが決まっていて、なおかつ大阪府議会・市議会で維新が少数派に転落していて意見が通らなくなっていたから。
2011年6月29日の政治資金パーティで堂々と
「今の日本の政治に必要なのは独裁」
と公言したように、とことん、自分勝手で独裁志向なのが橋下流民主主義なのです。
橋下大阪府知事・維新の会 「独裁」宣言でファシズム的暴走 定員削減・君が代斉唱起立義務化 審議なき可決
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/622cead1502a904f1a1d26e43c0aba41
・
橋下徹はなぜ大阪で独裁政治ができるのか? (ヨシモトブックス)
西川のりお 著
ワニブックス
実は橋下流民主主義に対する鋭い批判者である西川のりお師匠の対談本。
「仮面の騎士」橋下徹 独裁支配の野望と罠
大阪の地方自治を考える会 編
講談社
大阪、そして日本を破滅に導く恐怖専制の実態を決意の実名告発。「閉塞ニッポンを救う男」の実像は、「傲慢」「気紛れ」「無責任」―。連戦連勝の選挙戦の陰で露になる暴君の素顔を、部下たちがついに明かす。
「独裁」入門 (集英社新書)
香山リカ 著
集英社
最近、著者の診察室を訪ねる初心患者の九割が、漠然とした不安感とイライラを訴える。経済大国の地位を失い、震災・原発事故に見舞われ、近隣諸国との摩擦も激化。将来への展望を失った国家を、不信と苛立ちに満ちた「民意」が覆っている。不寛容な大学生、言葉の真意によらず過剰反応するツイッターの世界、想像力の欠如したメディア報道など、様々な場面から日本の現状を考察。苛立つ「民意」をすくい取る嗅覚に優れた独裁型ヒーローの誕生に警鐘を鳴らす、今こそ必読の書。
「橋下徹」ニヒリズムの研究
森田実 著
東洋経済新報社
橋下徹の言葉の大胆さ、着眼点の斬新さを見るだけでも、彼がいかにして民心を把握することに新たな視点を持ち込み、負のマインドセット、虚無的心情を巧みにシステム化したかがわかる。橋下徹を知ることは単に一人の地方政治家を知るというにとどまらず、現在がいかに危険な地点かを異なる視野から見つめるのに役立つ。橋下徹は現代を読み解く回路であり、導きの糸である。彼の存在と向き合うことで、今なすべきことを知ることができる。
「最も危険な政治家」橋下徹研究 孤独なポピュリストの原点―新潮45eBooklet
上原善広 著
新潮社
「改革」と称して次々と奇策を繰り出し、それを疑問視するものは徹底的にやりこめる。チャパツの弁護士から政治家に転進し、自身の政党まで作り上げたこの人物は、いったい何に突き動かされているのか。そして彼の思想、行動力はどんな環境が育んできたのか。新潮45掲載時に大反響を呼び、いくつもの後追い記事を生んだ「橋下徹研究」の嚆矢。
能力が高いだけに、実に危険な政治家です。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK191掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。