73. 2015年9月01日 23:56:06
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2015.9.1 18:46 「平和運動の名に値しない」 安保法案反対集会での首相への「お前は人間じゃない」発言などに 石平氏寄稿 http://www.sankei.com/west/news/150901/wst1509010066-n1.html 東京・永田町の国会議事堂周辺などで行われた安全保障関連法案に反対する集会をめぐり、評論家の石平氏が「平和を語る資格」について産経新聞に寄稿した。石平氏は安倍晋三首相をののしる言葉の暴力に「日本のリベラルは死んだ」と嘆いた。寄稿の全文は次の通り。 言葉の暴力 8月30日、国会議事堂前での安保法案抗議集会で、山口二郎法政大教授は安倍晋三首相に対し「お前は人間じゃない」との暴言を吐いた。時代劇の決めぜりふからの借用らしいが、現代の人権感覚からすれば、それは明らかに、安倍晋三という一個人に対する言葉の暴力である。 反安保法案運動が始まって以来、映画監督の宮崎駿氏は安倍首相のことを「愚劣」と罵倒し、日本学術会議前会長で専修大教授の広渡清吾氏は7月末に安倍首相のことについて「バカか嘘つきか」と二者択一の手法でののしった。そして学生団体「SEALDs(シールズ)」の中核メンバーの奥田愛基氏に至っては、8月の連合主催の国会前での安保集会で「バカか、お前は」と罵声を安倍首相に堂々と浴びせた。 言葉の暴力平気な人間は平和を語る資格なし こうした中で反安保法案運動はそのしかるべき趣旨から逸脱して理性と節度を失い、単なる安倍首相に対する「怨念の個人攻撃」へと変質した。このような「平和運動」はもはやその名に値しない。言葉の暴力を平気で振るうような人間たちに、「平和」を語る資格はどこにあるのか。 さらに問題なのは、前述のような発言に対し、反安保法案運動の陣営から内部批判も自己反省もいっさい聞こえてこないことだ。日本の「保守」とは対極の「リベラル」を代表するような新聞などもそれをいっさい問題視していない。このような異様な事態はむしろ、日本のリベラル全体において基本的な人権感覚がまひしていることを示している。言葉の暴力を容認するような「リベラル」はリベラリズムと言えるのか。 奥田氏や山口氏の暴言が吐かれたその日、そしてそれを容認してしまった時、日本の「リベラル」はすでに死んだ。 誇りないのか 今から26年前、私の世代の多くの中国人青年が北京の天安門広場でそれこそ命がけの民主化運動を展開した。しかしわれわれは、本物の独裁者のトウ(登におおざと)小平に対しても「お前は人間じゃない」といった暴言を吐いたことはない。われわれはただ、民主化の理念を訴えただけだった。だから、民主化運動がトウ小平の解放軍に鎮圧されたとしても、われわれには誇りが残った。 民主主義社会の中で「鎮圧」される心配のない日本の反安保法案運動に参加している皆さんも、このような誇りを持ってしかるべきではないだろうか。 2015.7.29 06:00 【政界徒然草】 国会前デモに集まるヘイトな人々 「あなた公安でしょ?」 記者はマスク姿に詰問され… http://www.sankei.com/premium/news/150729/prm1507290004-n1.html 安全保障関連法案が衆院を通過した7月16日前後、反対派が連日深夜まで国会周辺でデモ集会を開催した。「安倍は辞めろ!」と声を張り上げ、野党党首も参戦した。多くのマスコミは「民意の巨大なうねり」などと好意的に報じたが、実態は安倍晋三首相に対する暴言も目立つ「反政府集会」の様相を呈していた。 「戦争したがる総理はヤメロ! 戦争したがる総理はイラナイ!」 「勝手に決めるな、屁理屈言うな!」 「なんか自民党 感じ悪いよね!」 衆院の特別委員会で安保関連法案が可決され、本会議での採決を翌日に控えた15日。シュプレヒコールが国会周辺に響いた。倫理的に問題のある「ヘイトスピーチ」といって過言ではない。 この日は午前から高齢者らが集い、抗議のプラカードを手に歩道で座り込みを始めていた。午後6時半からは護憲団体「戦争をさせない1000人委員会」などが中心となってデモ集会を開催し、国会周辺の歩道を大勢の人が埋め尽くした。 「こういう強行採決はナチスの手法と一緒だ。日本が危険だと口実を作ればいくらでも戦争ができる戦争法案です」 マイクを握った主催者代表の男性はこうあいさつし、600万人のユダヤ人を虐殺したともされるナチスドイツに安倍政権をなぞらえた。 ツイッターやフェイスブックを通じ、さまざまな職業の参加者が集まったという。一方、「教職員組合」や「自治労」など特定の野党と関係が深い労働組合ののぼり旗がはためいていた。「『日の丸・君が代』不当処分撤回を求める被処分者の会」といった団体ののぼり旗もあった。 抗議のプラカードも目立った。「戦争させない」「安倍政府打倒」。これらはわかるが、「朝鮮戦争阻止」「全ての原発を廃炉に」といったプラカードは場違いではないか…。安倍首相の似顔絵にチョビひげを生やしてナチス指導者のアドルフ・ヒトラーに似せたプラカードもいくつか見かけた。 7時半からデモ集会の主催を引き継いだ学生団体「SEALDs」(シールズ)の男子大学生は、壇上で安保関連法案反対を訴えた。演説は次第にヒートアップ。首相がインターネット番組で安保関連法案の意義を説明する際、持ち出した例え話を非難した。 「『麻生さんが不良グループにからまれてどうのこうの』とか訳わからないこと言って。納得できるかボケ! ちゃんと準備してから来いよボケ! 俺はマジで怒っています。安倍政権をやめさせなければなりません」 若者たちは午後11時半ごろまでシュプレヒコールをあげていた。 × × × 「国会内の戦いだけでは勝ち目がない。『国民世論対安倍晋三首相』との構図で廃案に持っていく」(民主党の枝野幸男幹事長)と、世論戦を展開する構えの反対派野党。午後6時半に始まった集会の冒頭には民主、共産、社民3党の党首も参戦した。 民主党の岡田克也代表は「これからが本当の戦いのはじまりです」と宣言した。共産党の志位和夫委員長は「独裁、専制政治の道を断固として拒否しようではありませんか」と呼びかけ、社民党の吉田忠智党首は「総理は独裁者ではないのか!」と叫んだ。 最も会場を盛り上げたのは、民主党の辻元清美衆院議員だった。次々と辛辣な政権批判を繰り出した。 「今日に至っても安倍総理は自衛隊のリスクが下がるとか上がるとか、どっちやねん、はっきりせんかい!」 「今は憲法の存立危機事態じゃないですか。そして国民主権の存立危機事態じゃないですか」 この日の集会は、マスコミにはおおむね好意的に報じられた。 朝日新聞は16日付の1面に国会前でのデモ集会の写真を掲載。社会面には「不信不安うねる」と題し、「『民主主義って何なんだ』。抗議の意思を示そうと、人波が国会前へ向かい、その輪は各地に広がった」と伝えた。 東京新聞は16日付の1面に国会前に集まったデモ参加者の写真とともに「人、人、人…抗議深夜まで 『闘いの始まり』」という見出しの記事を掲載。「最初二万五千人だった主催者発表の参加者数は、やがて六万人、十万人と増えた」と報じた。 そうした報道からは「善良な一般市民がその正義感から、横暴な安倍政権の抗議に集まった」との印象を受ける。だが、デモ集会が異様な雰囲気であることはその場にいればわかる。 「参加者10万人」はあくまで主催者の発表である。日本一のテーマパーク、東京ディズニーランドの2日間分の入場客数に相当する数だ。それだけの人が、どうやって国会周辺の幅数メートルの歩道に集結できるのだろうか…。 もちろん、日本には集会の自由も言論の自由もある。公序良俗に反しないデモ集会ならば、国家権力に意思を示す手段として尊重されなければならない。だが、行き過ぎた演説やシュプレヒコールは、逆に「善良な一般市民」をデモから遠ざけるだろう。 「安倍政権のやることは誰も止められないのか。将来が不安で、いってもたってもいられず友人と参加しました」。こう話す東京都江戸川区の女性会社員(31)は「ちょっと怖い雰囲気ですね…」とつぶやいた。 × × × 衆院特別委での採決の前日(14日)夜には、こんな経験をした。 午後11時ごろ、国会近くでの仕事を終え、地下鉄・永田町駅に歩いていた。ちょうどシュプレヒコールをあげていたグループの一つが解散したところだった。 「なぜ、私たちの後をついてきたんですか? 地上からずっとつけてきたでしょう」 私が駅のホームのベンチに腰掛けると、私の前に立ちはだかった女性2人組に突然、詰問された。2人はマスク姿だったのでよくわからないが、30〜40代と思われる。 聞けば、私はデモ参加後の彼女たちの後ろを歩いており、駅構内で追い抜いたらしい。同僚記者と業務連絡のメールのやりとりに夢中で気付かなかったが…。 戸惑う私に、彼女たちはこう言い放った。 「あなた『公安』ですよね。警察手帳を出して」 「警察が自分の身分を嘘をついたらダメですよね。手帳を見せないと訴えますよ」 公安(公安警察)とは、極左暴力集団や朝鮮総連、新興宗教集団などを内偵捜査して取り締まる警察の一部門だ。どうやら、私はその捜査員と勘違いされたようだ。「警察ではない。尾行なんてしていない」「嘘だ。身分証を出して」。そんなやりとりをしばらく繰り返した。周囲の乗客から向けられる好奇の目が辛い…。結局、電車がホームに到着し、何とか詰問から逃れることができた。 マスクで顔を隠し、私を公安警察だと決めつけ、彼女たちは一体、何を恐れているのだろうか…。 (政治部 田中一世) 2015.8.23 16:34 首相に「バカか、お前は」 連合主催集会でシールズメンバー 安保法案反対の具体論語らず 「首相はクーデター」「病院に行って辞めた方がいい」 http://www.sankei.com/politics/news/150823/plt1508230007-n1.html 安全保障関連法案反対のデモ活動を行う学生団体「SEALDs(シールズ)」の中核メンバーである奥田愛基氏が23日、連合が主催した国会前の反安保関連法案集会に参加し、安倍晋三首相について「バカか、お前は」などと訴え、退陣を迫った。奥田氏は安保関連法案のどの部分が反対かは一切語らなかった一方、週刊誌や民主党議員らの発言を元にしたとみられる情報で「首相は早く病院に行って辞めた方がいい」「どうでもいいなら総理をやめろ」などと批判した。 「こんな暑い日の中、真っ昼間からこんなことはしたくない」と切り出した奥田氏は、「残念ながら、このようなあり得ない政権がいるから、こうやってあり得ないことをやらなきゃいけないわけですよ。『ふざけんな!』って話ですよ」と訴えた。 連合が招いた奥田氏は、シールズを批判し、その後週刊誌の金銭トラブル疑惑報道で自民党を離党した武藤貴也衆院議員についても言及。「戦争に行きたくないのは利己的だという議員がいましたけど、そんなこと言っていない」と反論し、「お前らが言っていることが極端で利己的な意見だ。ふざけんなよと思っていたら、案の定、ちょっと利己的な発想があったのか、自民党を去られた」と述べた。 約6分間のあいさつで、奥田氏から安保関連法案そのものに触れた発言はなかった。関連した話題としては立憲主義にわずかに言及しただけで、奥田氏は「中学生の公民の教科書に立憲主義と書いてある。憲法とは権力者を縛るものだと書いてある」と指摘した。その上で「権力者が憲法違反のことをしたらどうなるか。政治家をお辞めになるしかない。それかクーデターだ。そのようなことが起こっている」と述べ、「安倍首相がクーデターを起こしている」との趣旨で訴えた。だが、安保関連法案のどの部分が憲法違反なのかについては最後まで一切語らなかった。 さらに奥田氏は「一言でいうと、バカなんじゃないかなと思いながら見ている」と首相を批判。「国会の傍聴には行かない。首相が『どうでもいい』なんてやじを飛ばしたが、ああいうことを見ると、靴でも投げそうになるのでインターネットを通して見るようにする」と述べた。 奥田氏が指摘したのは、21日の参院平和安全法制特別委員会で民主党の蓮舫代表代行が質問している最中の首相のやじとみられる。蓮舫氏は「『そんなことどうでもいいじゃん』とはどういうことか」と首相を攻撃したが、実際は「まあいいじゃないか」とのやじを飛ばした首相は「どうでもいいと言ったわけではない」と否定していた。 しかし、奥田氏は蓮舫氏の主張に沿って「どうでもいい」発言を事実とした上で、「どうでもいいなら首相をやめろ。バカか、お前は」とアピール。さらに「『バカか』とかひどいことを言っても、あんまり伝わらない。もうちょっと優しく言えば、僕は首相の体調が非常に心配なので、早く病院に行かれてお辞めになられた方がいい」と語った。首相の事務所が抗議文を送付した週刊文春の「吐血」報道を元にしたようだ。 奥田氏は最後に「本当に通したらまずいぞっていう空気をドンドン作っていきましょう」と連合組合員に呼び掛け、ラップ調で「どうでもいいなら総理をやめろ」「憲法を守れ」「戦争反対」「安倍は辞めろ」と連呼してあいさつを締めくくった。集会には民主党の岡田克也代表も参加したが、奥田氏のあいさつの前に会場を後にしていた。 2015.8.30 16:43 国会前、大規模な安保法案反対集会…市民団体、10万人の参加目標 全国200カ所以上、デモや集会 http://www.sankei.com/politics/news/150830/plt1508300016-n1.html 安全保障関連法案に反対する市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が30日、東京・永田町の国会議事堂周辺で大規模な集会を開いた。参加者10万人を目標としている。一斉行動も呼び掛け、実行委によると、全国200カ所以上でデモや集会を実施。反対する民意の広がりをアピールし、安倍政権に廃案を求めた。 小雨交じりの国会近くは、議事堂を取り囲む形で人が集まり、霞が関の官庁街や日比谷公園方面にも参加者が詰め掛けた。メーンステージが置かれた国会正門前は身動きも取れないほど。車道にも人があふれ「戦争させない」「今すぐ廃案」と声をそろえた。 ルポライターの鎌田慧さんは「この力を結集して法案をつぶす決意だ」と壇上で力を込めた。岡田克也民主党代表や志位和夫共産党委員長も駆け付けた。 2015.8.31 11:07 【安保法案】 反対派の急先鋒・SEALDs(シールズ)の正体とは? ラップ調で抗議活動、ネット活用… http://www.sankei.com/politics/news/150831/plt1508310022-n1.html 安全保障関連法案が議論となる中、繰り返されてきた抗議活動で注目を集めてきたグループがある。学生団体「SEALDs(シールズ)」。どこにでもいるような若者が前面に立ち、批判を展開している。ヘルメットにゲバ棒といった過去の組織運動とは一線を画し、“クリーン”なイメージで存在感を示しているが、実態は不明な部分もある。 党派・過激さ否定 《国民なめんな》《言うこと聞かせる番だ おれたちが》《安倍はやめろ》 安保法案が激しい議論となる中、国会前では毎週のように反対するグループが集まり、ラップ調の抗議を連呼したり、演説を行ったりしている。その中心にいるのが、シールズだ。 関係者らによると、シールズは特定秘密保護法に反対する学生有志の会として平成25年に結成された「SASPL(サスプル)」を前身に、今年5月に結成された。サスプルは首相官邸周辺などで同様の抗議活動を行ってきたが、同法の施行で取り組みを終えた。 その後、「平和憲法と立憲主義を守り、対話と協調に基づく外交・安全保障政策を求める」ことなどを新たな課題に、名称を変えて再結成された。首都圏の大学生ら30人程度が中心メンバーで、単体で数百人の動員力があるとされる。 シールズの特徴は、インターネットなどを活用し、洗練されたイメージ戦略で主張を訴える一方、どこにでもいるような若者が素顔や実名を出して抗議活動を繰り広げていることだ。 「党派色や過激性を徹底的に否定し、クリーンさを強調したことで若い世代に共感を呼んでいる」。公安関係者はこう指摘する。 実際に取り組みは関心を集めてきた。メディアはシールズの活動を「若者たちの叫び」などと報道。全国各地で共感した若者が同様のグループを立ち上げ活動を始めた。国会前のほか、東京・渋谷などの繁華街でもデモを実施。最近の国会前での抗議活動では最大7千人を集めた。 他グループと衝突 一方で、他のグループとの衝突も起きている。警察関係者によると、中核派など“古参”の極左グループに対して過去の内部抗争や過激行動を厳しく批判。シールズの活動に合わせビラ配りや勧誘を行う活動家らとのトラブルも発生した。 野党も、その存在に注目しているようだ。共産党は機関紙「赤旗」にシールズの活動を大々的に掲載。国会前の集会には、民主党の岡田克也代表ら野党幹部とともに、共産党の志位和夫委員長も駆けつけた。 「政治権力が憲法を壊し始めたら独裁政治になる。独裁政治の道、専制政治の道を断固として拒否しようではありませんか」。志位氏の訴えに、参加者からは歓声と拍手が起こった。 シールズは共産党との直接的な関係も否定している。公安関係者も「メンバーは基本的に無党派。安保法案廃案や政権を追い込む意図で一致し、互いに利用したい思惑が働いているのでは」との見方を示す。一方、シールズをきっかけに地方に広がった若者の取り組みでは、共産党が助言を行い、関係者を動員して活動を支援するなどし、若手党員の獲得につなげようとしているとの分析もある。 安保法案をめぐる国会前での抗議活動には中高生ら若い世代の姿も目立つ。継続的に参加しているという大学生の男性(21)は「それぞれ考え方はあるが、現状への危機感は同じだと思う。自分たちの声が国を良い方向に変えるきっかけになることを願っている」と話した。
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