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2015年08月30日
スティングリッツによると、今は、見出しの1%の中で、更に、1%対99%の闘いが展開されているのだそうだ。こういう、競争と勝者だけが勝ち残る世界は、何を求めているのか?求めているものが何であるか知らずに競争していたり、目標はあるが、その勝利の目的を理解しているとは思えない時代になっているらしい。そう云う意味で日本では、安倍が、橋下が、岡田がと言っていても、コップの嵐に過ぎないのだろう。こういう世界の潮流の中では、極端に走ることで、逆側にある極端を潰すことが目的の極端思想が生まれる。中庸や中立が如何に成立しがたいのが、今の世界だと言えるだろう。個人的には、野党再編は、共産党中心の中道野党の連携が、合理性があるように思える。まあ、現時点ではアイディアである。
筆者は、これからの世界と云う命題を考える時、国内政治の情報よりも、国際、経済(日経ではないブルームバーグやロイター‥等)記事を並列に置いて、出来るだけ考えるようにしている。無論、どのカテゴリーにおいても、専門家ではないので、どれもこれも俄か勉強のレベルからは抜け出していない。しかし、考えると云うよりも、その様々な情報を並列的に俯瞰することから、感じることを、さも考えているようにコラムを書いている。早いもので、まるまる6年間も、しばしも休まず書いているのだから、よくネタが尽きないものだ。
まあ、そんな個人的感慨はさて置き、国内政治について、昨日の目だった出来事は、「維新の党」の分裂を鳩首会議で方向づけした、菅と松井の謀計が着々と進んだ結果とみている。維新が、実質的に分裂したことで、「新党維新」(仮名)でも立ち上げて、自公連立与党に“橋下新党”が加わる三党連立で、政権を維持、憲法改正まで突っ走る。それが彼らの当面の目標だろう。そこから先は、まだ当人たちも読めてはいない。アメリカからの命令に従うフリをしながら、どうやって、大日本帝国憲法時代に戻れるか、それが望みだろうが、具体的絵図は無論描き切れていない。ただ、前進はする、そう云うことだろう。
その先には、重武装、再軍備、核保有と云う、大目標があるわけだ。狡猾な狐のつもりで、アメリカ様をも出し抜こうと妄想している。此処までは、居酒屋談義の夢物語として面白い。しかし、計画は陰謀的で緻密だが、“米中露”の分析の目は節穴ではない。外務官僚や日本会議の吹き上がり懐古趣味者のレベルで太刀打ち出来るものとは思えない。ゆえに、どこかで、彼らの悪趣味は挫折する。しかし、出来ることなら、やはり日本人の手で、挫折への引導を渡したいものだである。それが、8月30日の「安倍やめろデモ」が象徴的行動となるだろう。だから、口ばかり筆者も、デモに参加しようと思うし、目撃者の一人にもなりたいと思う訳である。
だが、おそらく今の官邸の動きを観察していると、自民党政権がぶっ壊れても、法案を通す方向に傾いている。最近は、目的不明の、衝動的犯罪が増えているが、政治の世界も、似たようなものである。目的が、テンデンばらばらなのに、同じ船に乗り合わせた状態と言える。おそらく、どこかの島に辿りついた瞬間に仲間割れが起きるのは必定で、定理に近い。個人的には、安倍晋三に思いを遂げさせ、政治的無関心とは、こういう過酷事故(シビアアクシデント)を惹き起こすという事実を、国民が身を持って知るべき時が来たのだと思う。それ相当に、国家主義的になり、警察国家的になることで、住んでいる国が「動物農場」だと知る時期に来たのだ。
国内政治は、呉越同舟、イデオロギー紛いと極右と守銭奴が隣り合わせに乗船中のボロ船と云うことだ。しかし、世界は、そのようなジャパニーズの折衷的生き様とは、相当にことなる潮流が湧き上がり、「うねり」になりつつある。筆者は個人的に、こちらの動きの方が興味深く、魅力的だ。極右な人間と極左の人間が同居することは、不可能なようで、意外に可能だ。東京新聞が、イギリス労働党の先祖返りが実現するかもしれないと云う記事を書いていたが、興味深い。
ピケティの『21世紀の資本論』が爆発的に売れたのも、「極左」の抬頭を予言したいたからだろう。スティングリッツの“1%対99%論議”も、根っこには同じものがある。極右でもなく、極左でもない、守銭奴が甘い汁を吸い続ける世界の終焉には、相当に暴力的政治行動を味つけとして持たないと、実行が不可能と感じてきた思想が誕生したと見ておいてよさそうだ。今夜のテーマは大きすぎて、充分に把握し切れていないが、非常に注意深く観察すべき、世界的テーマなのだと思う。ギリシャでも極左の政党が政権を握り、右往左往したが、あれは、極右が握っても、同じ結論しか出ない状況のギリシャだった、と云うことだろう。
ただ、フランスなどでは、極右の政治勢力「国民戦線」が勢いを持ってきている。フランスの極右政党「国民戦線」は、フランス大統領を選出させるだけの支持を集めつつある。党創設者ルペン氏はシラクと決選投票をするところまで漕ぎついたが、そこから先は政治手腕がないことで、凋落傾向を見せていたが、EUの経済停滞やユーロ圏経済全体の苦悩やドイツ独り勝ちEUにNOを突きつけた娘のマリーヌ・ルペンが党首となり、勢いを取り戻している。アメリカのティー・パーティーなども傾向としては、極右的だ。しかし、イギリスでも、フランスでも、極左の支持も根強いものがある。以下は、その一例、英国労働党の話だ。
≪ 強硬左派候補 本命に急浮上
【ロンドン=岩佐和也】今年五月の英国総選挙で大敗を喫した最大野党・労働党の党首選で、当初は泡沫(ほうま つ)候補とみられていた強硬左派のジェレミー・コービン下院議員(66)が予想に反して支持を伸ばし、今や本命に急浮上している。ブレア元首相らを中心に 中道路線での党の立て直しを模索する中、党内に混乱が広がっている。
コービン氏は緊縮財政反対で、国防費を抑え、核兵器の放棄や鉄道・エネルギー会社の再国有化を主張するなど強硬な左派だ。
党首選では当初、まったく注目されていなかったが、人気が急上昇し、八月上旬の世論調査会社「ユーガブ」の調査では、支持率53%と、他の三候補を突き放しトップに。国内最大労組も支援を決めた。
コービン氏は党議拘束に何度も違反している反逆児とみられていたが、集会で、社会正義や平等、人権といった基本的価値観を直接語りかけるスタイル で新味があり、与党保守党と区別がつきにくくなったこれまでの労働党に嫌気がさした若者や女性らから支持を集めているとみられる。
ブレア氏が率いる中道左派はコービン氏の躍進を警戒。「コービン氏はこの国を前には進められない。後戻りするだけだ」と、ブレア氏は批判。だが、 ストラスクライド大のジョーン・カーティス教授(政治学)は「コービン氏は、確かな信念を持っている。それが人々を引きつける」と話す。
党首選は投票が既に始まっており、九月十二日に結果が発表される。 ≫(東京新聞)
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