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遠藤大臣は“成果”を強調するが…(C)日刊ゲンダイ
「新国立」ムダな地下空間を見直せばあと500億円削減できる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163229
2015年8月30日 日刊ゲンダイ
灼熱五輪のメーンスタジアムの冷房設備をケチって、遠藤大臣に“ドヤ顔”されても鼻白むだけだ。新国立競技場の関係閣僚会議は28日、新たな整備計画を決定。建設費の上限を1550億円と定めたが、客席の空調装置の断念をアピールしたところで、コスト削減幅は約100億円だ。実は新国立の地下には膨大なムダが温存されたまま。地下計画を見直せば、さらに500億円を削ることも可能である。
新計画の決定直前、内閣府の「整備計画再検討推進室」は、記者クラブにコスト削減の“成果”を強調するA4判2枚の資料を配布した。国民には非公開だが、その資料をみると、旧計画にあったスポーツ博物館やフィットネスクラブなどの設置を取りやめ、VIPエリアやラウンジなどの面積も縮小。新国立の総面積が旧計画と比べて13%減、約19万5000平方メートルとなり、整備費約1000億円を圧縮したことが書かれている。
「こんなにやりました」というアピールなのだが、全く手つかずな場所も存在する。面積2万6000平方メートルと、競技トラック(2万4000平方メートル)よりもはるかに広い「駐車場」だ。旧計画では車両300台、自転車300台など駐車スペースの大半を地下に設ける予定だった。
「新国立を建てる神宮外苑の地盤はかつての湿地帯で非常に軟弱です。固い地層にたどり着くまで約20メートルほど掘り下げなければいけませんが、その残土の量は推計180万立方メートル、実に10トントラック約36万台分に及び、その土砂を運ぶ費用だけで約200億円を要する見込みです。どうせ、それだけ掘るなら、広大な地下駐車場を造ってしまおうという発想なのでしょう」(建築エコノミスト・森山高至氏)
建築物の整備費の総額は延べ床面積に比例して拡大する。新国立も地下空間を広げれば広げるほど、建設コストはかさんでいく。
「広大な駐車場をはじめ、地下空間の整備費だけで500億円くらいになるのではないか。観客席やトラックの整備費に匹敵します。ロンドンや北京の五輪スタジアムは、ここまで膨大な地下空間は存在しません。残念ながら、新たな整備計画には地下面積を減らそうとした努力が感じられません。コストカットという視点で監視すべき範囲は、開閉式屋根や空調装置など、国民の目に付きやすい表の部分だけではないのです」(森山高至氏)
見えないところにこそ、ムダは眠っている。
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