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京都新聞 社説
維新の党の迷走 「橋下劇場」はもういい
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150829_4.html
一体、何がしたいのだろう。野党第2党の迷走に、多くの国民はあきれているのではないだろうか。支持者にとっては期待を裏切る背信行為とも映ろう。
内紛により、維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)が離党を表明した。創設者にして「看板」が抜けることで、党の求心力低下は避けられない。両氏に近い大阪系国会議員が同調するとの見方も強く、党分裂の火種が残る。
柿沢未途党幹事長が山形市長選で民主党などが支援する立候補予定者を応援したことに対し、松井氏が辞任を要求したのが内紛の発端だ。過剰とも思える反応の背景には、安倍晋三首相らと親交を重ねる橋下、松井両氏ら大阪系と、民主党との野党連携を重視する松野頼久代表、柿沢幹事長ら非大阪系の路線対立がある。
「けんかで決着を」などとけん制していた橋下氏は、柿沢幹事長の続投容認に転じながら、離党により11月の大阪府知事と大阪市長のダブル選に専念するという。
これに先立ち、橋下氏らは「いつでも関西で国政政党を作れるようにしたい」と、京滋を含む近畿の維新系地方議員を結集する政治団体「関西維新の会」を設立している。また11月の党代表選に向けては、地方議員や党員にも国会議員と同じ1人1票の配分を求め、押し通した。衆参計51人のうち、大阪系は約10人ながら地方議員が多いため、代表選での当選もあり得る環境をつくった形である。
結局、柿沢問題は離党の口実にすぎず、橋下、松井両氏の狙いは分党や執行部掌握の選択肢をちらつかせて、国政
に影響力を残しながら大阪ダブル選を優位に運びたいだけではないか。
国政政党を自分たちの道具のように扱うかに見える姿勢は、身勝手と言わざるを得ない。5月に「大阪都構想」が住民投票で否決され、橋下氏は市長任期が終われば政界を完全に引退すると表明した。橋下氏の強引な手法への批判が集まったことに「反省」をしたはずだ。またぞろ、「劇場型政治」を続けるつもりなのだろうか。
国会は「違憲」の疑いが強い安全保障法制をめぐり、重大な局面を迎えている。維新の党が提出した対案の扱いも焦点の一つだ。
だが、党の統治力が揺らぐ中で、まともな協議ができるか心もとない。執行部は早急に体制を立て直し、巨大与党の暴走に歯止めをかける手だてを、他の野党と協力して構築する必要がある。
[京都新聞 2015年08月29日掲載]
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