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維新の党分裂 これで橋下市長は再度選挙に出るしかない!? 〜このままでは、ダブル選挙に勝てない
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44998
2015年08月29日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
■ 有力な「タマ」がいない
早過ぎた感があるが、やはりと言うべきだろう。維新の党(松野頼久代表。以下「維新」)が事実上の分裂状態となった。8月27日、同党の創始者である橋下徹同党最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)の2人が離党を表明した。
『朝日新聞』(8月28日付朝刊)の見出しは「維新、実質分裂状態―橋下・松井氏が離党声明」、『読売新聞』(同)が「維新、対立火種残る―柿沢幹事長留任、橋下・松井氏離党」であったが、今秋中の分裂は不可避である。
そもそも発端は、松井府知事が、9月13日投開票の山形市長選で民主、共産両党が支援する立候補予定者を応援した柿沢未途幹事長の更迭を求めたことだ。ところが、同党両院議員懇談会で、柿沢幹事長の続投を決定。これが両氏離党の引き金となった。
当初は幹事長更迭を求める松井、辞める理由はないとする柿沢両氏の“子供のケンカ”だったのが、これまで内包されていた安倍晋三政権への距離感の違い(路線闘争)が表舞台に噴出してしまったのだ。
そもそもは民主党の岡田克也代表との心合わせによる野党再編論を唱えていた江田憲司前代表が5月の住民投票で「大阪都構想」が否決されたことで代表を退き、新代表に就任した松野頼久幹事長の後任に腹心の柿沢氏が就いた時から、今日の事態は想定内であった。
事実、橋下、松井両氏が離党表明した27日夜、岡田民主党代表は、江田前維新代表、松野維新代表と会食し、来年夏の参院選を視野に入れた野党再編の可能性について踏み込んだ協議をしたというのだ。
こうしたことから、11月1日投開票の代表選で橋下氏系の候補が松野氏に敗れれば、橋下氏直系の馬場伸幸国対委員長ら関西選出の国会議員約15人が離党し、新党を結成する可能性がある。
代表選は一般党員にも国会議員や地方議員と同じく1人1票が配分されるので、地方議員で圧倒的数を誇る関西系の党員数が優位である現状からすれば、橋下氏が推す候補が現職の松野代表より優勢なはずである。
ところが、関西系には担ぐべき有力な「タマ」がいない。そのうえ11月22日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選挙が控えている。松井知事には再選を目指す選択肢しかない。一方の橋下氏はどうか。
■頭を痛める安倍官邸
先の住民投票で「大阪都構想」に断固反対の先頭に立った柳本卓治参院議員が自民党大阪府連を率いる。衆院議員当選6回、大阪府連会長も歴任し、二階派に所属するベテランだ。その柳本氏の甥である柳本顕大阪市議(自民党市議団幹事長)が市長選に出馬する構えなのだ。
橋下氏は今月19日に政治団体「関西維新の会」説立を届け出た。そして27日の会見で市長選は地方議員や国会議員から選ぶと述べたが、自民党とのガチンコになりかねないなかで、「関西維新の会」には有力候補が見当たらない。
となると、政界引退を表明している自らが再選に打って出る以外に市長ポストを維持できないという判断もあり得る。
悩ましいのは安倍官邸である。来年夏の参院選は自民、公明両党合わせて過半数に届かない可能性が高いとされる中で、維新の分裂の時期はともかく、「自民・公明プラス関西維新で過半数を維持する」という選挙戦略を描いていた。しかし、自民党大阪府連と関西維新の会が市長選で全面対決となれば、そのシナリオも日の目を見ない。
一方、岡田・民主党は松野・維新の事実上の“吸収”を最終ゴールとしている。選挙区の候補者調整や政策の擦り合わせなど越えるべきハードルは高いが、取りあえずは今安保国会終了後、年末までに野党再編協議を始めることになる。
安倍官邸は今後、維新無しも想定して次世代の党(中山恭子代表)、日本を元気にする会(松田公太代表)、新党改革(荒井広幸代表)などミニ政党固めに傾注する以外に手立てがない。
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