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“奇行”止まらぬ鳩山元首相に「公開書簡」 旧友、江口克彦氏が「最後の助言」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150828/plt1508281540003-n1.htm
鳩山由紀夫元首相に対して、旧来の友人だったという次世代の党の江口克彦両院議員総会長(参院議員)が「公開書簡」をしたためていたことが分かった。韓国・ソウルの西大門刑務所の跡地(西大門刑務所歴史館)で“土下座”するなど、首相経験者らしからぬ言動を繰り返し、日本人の誇りと名誉を傷付け続けてる鳩山氏に、堪忍袋の緒が切れたようだ。
「鳩山さんには耳に痛いことを書いたかもしれないが、私と鳩山さんは20年ほど前、親密に交流していた友人だ。私ができる最後の助言だと思っている」
江口氏はこう語った。当初は進言することを躊躇(ちゅうちょ)したが、鳩山氏を首相にした民主党は「離党した人だから…」と、責任を放棄したような状態。「今後も同じことが起こる」「日本のためにならない」と筆を執り、23日に投函(とうかん)したという。
注目の書簡は「鳩山由紀夫先生」との書き出しで、まず、西大門刑務所歴史館での“土下座”について、「多くの日本国民が不信と疑問と軽蔑を抱く行為を、どうして敢えてなさろうとされたのでしょうか」「私は、先生に寂しさと悲しみを感ぜざるを得ませんでした」と指摘した。
今年3月、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島への訪問についても、「日本国民の皆さん多くは、失望と憤怒の思いを強く抱きました」「日本の北方領土を占拠しているロシアのクリミア占拠を、なぜに容認されたのでしょうか」と疑問をぶつけた。そのうえで、鳩山氏の「日本に帰れないかもしれない。ここクリミアに永住してもいい」といった軽口を批判し、「クリミアに永住されるべきであった」と突き放した。
政府と沖縄県の意見が対立している米軍普天間飛行場の移設問題についても、「先生の、『TRUST ME(トラスト・ミー)!』の軽いひと言が大きな原因」「日本全体が、沖縄が、悩み、苦しみ、混迷、そして、相互不信に陥ってしまいました」「そのことに対して、先生は、ひとかけらの責任もお感じになっておられる様子もなく」「このままでは『宇宙人』どころか、『異常人』と言われかねない」などと斬り捨てている。
まさに、多くの国民が共感する、核心を突いた進言といえる。
江口氏は書簡で、元首相という存在について、「その言動は、1億2千万の日本国民の命運、日本国の命運を左右しかねない」「『公から逃れられない存在』『私人としては許されない存在』としての責任が求められます」といい、鳩山氏にこう呼びかけている。
「(元首相として)『私人にあらず、公人なり』の意識を堅持され、『品格と威厳』『謙虚な誇り』『友愛に満ちた威厳』を損なわれることのないよう」「先生が、今の『その場、その場の友愛』『哲学なき友愛』ではなく、『真の友愛』に立ち戻られることを念じます」
鳩山氏は、古い友人の進言に耳を傾けられるのか。
(ジャーナリスト・安積明子)
◇
【書簡全文は以下の通り】
平成27年8月23日
鳩山由紀夫先生
江口克彦
拝啓
暦の上では秋ですが、毎日厳しい暑さが続いております。
先生におかれましては、東奔西走、ご多忙の毎日と存じます。くれぐれもご自愛ください。
先生とは、もう20年ほども前になりますが、親しくお付き合い頂きましたこと、今でも光栄に思っております。とりわけ、田園調布のご自宅にお招き頂き、奥様のお手料理を頂いたことなどは、いまでも懐かしく思いだしています。その後、先生は民主党の代表になられ、さらには総理大臣にまで昇りつめられました。その遠のくお姿に、ただただ敬服しておりました。
さて本日、失礼ながら、このようなお手紙を書かせて頂きますのは、先日、先生が韓国をご訪問されたことについて、国民の一人として、一言なかるべからずとの思いから、筆をとった次第でございます。最後までお読み頂ければ幸いです。
過日の韓国ご訪問は「東アジア国際平和会議」に出席するためとのこと。政界を引退された後も精力的にアジアの友好と平和に努めようとしておられる先生のご活動には、満腔の敬意を表しております。
加えて、先生の「外交は、政府だけがやるものではない」というご主張には、全面的に賛同いたしております。多面的な外交を展開することは、日本の国益に資するもので、民間外交などは、どんどん展開すべきだと、私も、以前から強く思い、日頃から主張しているからです。
しかし、このところの先生の言動には、私には、どうにも理解しかねることばかりで、ご自身で「宇宙人」と、ユーモアで言われておられますが、「宇宙人」では済まされぬ過根を残しておられるのではないかと懸念し、案じております。すでに、先生におかれましてもご承知とは存じますが、先生の言動は、日本の国、および多くの国民のみなさんに、多大なる憤怒と無念さを与えられています。
先生のような、総理大臣経験者の行言動となると、一政治家、一国民とは大きく異なり、国内外で、非常に大きな影響を与えます。当然、先生には、「元」総理としての責任、すなわち「公から逃れられない存在」、「私人としては許されない存在」としての責任が求められます。それが「総理大臣の椅子に座った人」の宿命であると思います。そして、その言動は、1億2千万の日本国民の命運、日本国の命運を左右しかねない重さを持っています。
そのようなご自覚がありやなしや。もはや、先生は、「普通の人」ではありません。「普通の人」に戻ることはできません。つねに国内外で、先生の言動は、白日の下に晒され、各方面に多大なる影響を与える「存在」であります。
あの、8月12日に、韓国ソウル市の西門刑務所跡地にある慰霊碑の前で靴を脱ぎ、跪いておられる報道写真に、先生の卑屈さと軽薄さを感じた少なからざる国民の皆さんが、ある者は驚愕し、ある者は先生を嘲り罵る、その言葉を聞いたときに、私は、先生に寂しさと悲しみを感ぜざるを得ませんでした。まして、先生ご自身、「韓国の形でのお参り」をされた時、「これは炎上する」と思われたとのことですが、なぜ、そのようにお感じになったのか。たぶん、その時、先生ご自身が「日本国民」であることを意識され、その「日本人の心」になられたからではないかと拝察します。折角、そのように、一瞬でも「日本人」、一瞬でも「日本人の心」になられたにもかかわらず、なぜ「思いとどまられなかった」のでしょうか。多くの日本国民が不信と疑問と軽蔑を抱く行為を、どうして敢えてなさろうとされたのでしょうか。結局は、先生の、「その場その場の友愛」が、このような結果になったのではないかと愚考しております。
「その場その場の友愛」は、往々にして、国際社会で、日本の国益を損ね、日本国民の心に傷をつけます。国民の皆さんは、先生を嘲笑愚弄してやまず、また、ふるさとの民主党さえ、先生を見捨てています。わずかばかりでも、先生を知る私としては、まことに悲しく、その心寂しさ、これに尽きるものはありません。
国民の皆さんの憤りと先生への罵声は、この韓国ご訪問の折りの先生の言動だけではありません。今年3月にも日本政府の反対にも拘わらず、クリミアを訪問され、クリミアを侵攻し、攻撃を繰り返し、国際社会から非難されているロシアを擁護される発言をされました。もちろん、ロシアでは拍手喝采を浴びられました。しかし、先生の言動について、この時もまた、日本国民の皆さんの多くは、失望と憤怒の思いを強く抱きました。日本の北方領土を占拠しているロシアのクリミア占拠を、なぜに容認されたのでしょうか。あるいは、北方領土旧島民の皆さんの哀しみを思いやっての上でのご発言だったのでしょうか。
その時も、「その場その場の友愛」から、「こんなことを言えば、日本に帰れないかもしれない。ここクリミアに永住してもいい」などと、軽い調子で話をされていました。本当に、そのような思いを心から発せられたとすれば、囂囂たる非難の渦中に戻られず、敢然として、ロシア占拠のクリミアに永住されるべきであったと思います。
先生の、その軽いご発言、言動には、一片の「日本」も感じられませんし、一片の「国民への、旧島民の皆さんへの愛情」も感じられませんでした。
私には国際平和を願う先生の思いが痛いほどわかるだけに、とても残念な思いであります。なにより、先生が批判に晒され、罵倒されるのを見るのは、古い知人の一人として忍びがたく、残念至極、実に心痛い思いであります。
付け加えれば、今日の沖縄普天間基地移転問題の紛糾も、そして混乱も、先生の、アメリカでの、“TRUST ME!”の軽いひと言が大きな原因となっています。そのひと言によって、いま、日本国全体が、沖縄が、悩み、苦しみ、混迷、そして、相互不信に陥ってしまいました。そのことに対して、先生は、ひとかけらの責任もお感じになっておられる様子もなく、前述のような韓国での卑屈な振る舞い、クリミアでの放縦なご発言、軽い言葉を繰り返しておられます。
このままでは「宇宙人」どころか、「異常人」と言われかねない、いや、中には、そのような侮蔑の言葉を先生に投げかける、あるいは、ここでは申し上げられない言葉を使う国民も、既におります。なんとしても先生には「大人としての言動」「気品ある言動」を心掛け、多くの国民から尊敬されるよう、振る舞いもお話も、慎重の上にも慎重にされますこと、お願いするものであります。
どうぞ、「日本の」元総理大臣として、「私人にあらず、公人なり」の意識を堅持され、「品格と威信」「謙虚な誇り」「友愛に満ちた威厳」を損なわれることのないよう、一国民として、また、先生を知る者として、心からお願い申し上げる次第でございます。
念のために書き記しますが、先生が、今の「その場その場の友愛」「哲学なき友愛」ではなく、「真の友愛」に立ち戻られることを念じますのは、先生の「友愛」が、「博愛」であること、その「博愛」は、フランス革命の哲学である民主主義の根幹をなすものであり、またクーデンホーフ・カレルギーの言う「博愛」であることは知っているからであります。
そして私は、そのカレルギ―の「博愛」を、祖父であられる鳩山一郎先生が「友愛」と翻訳され、その言葉を、先生が使用されていることも、十分承知致しているからであります。
それゆえにこそ、尚更のこと、本来の「高邁なる博愛」「格調ある友愛」の理念、哲学を再確認され、「その場その場の友愛」「羽毛のごとき軽い友愛」からの脱却をされることを、お願い申し上げずにはおられなかったということを、ご理解頂ければ、幸い、これに過ぎるものはありません。
ぜひ、行動される前には、「真の友愛」「真の博愛」の意義を深慮され、また、「総理大臣経験者」という重いお立場とともに、日本国と日本国民の将来と国益、そして、日本人の尊厳を考え意識された言動を、お取り下さいますよう、重ねて、心からお願い申し上げます。
失礼を省みず、私の気持ちを率直に申し上げました。先生を思う私の微意をお汲み取り頂ければ幸いです。
折りあらば、以前のように、奥様ともども親しくお話させていただく機会のありますことを、願っております。
最後までお読み頂きましたことを、心から感謝申し上げます。
敬具
[ZAKZAK(夕刊フジ) 2015/8/28]
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