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生活の党と山本太郎となかまたち
「安保法を作っても国民を守れない」朝鮮半島情勢を受けて、小沢代表
小沢一郎代表 定例記者会見(2015年8月25日)
http://www.seikatsu1.jp/activity/press/20150828.html
小沢一郎代表は8月25日、国会内で記者会見を行い、朝鮮半島情勢、自民党総裁選、維新の党、日米地位協定、ロッキード事件などに関する質問に答えました。記者会見概要は以下の通りです。
【 質疑要旨 】
・朝鮮半島情勢について
・著名人擁立の秘策について
・岩手県議選への対応について
・自民党総裁選、野党政権のあり方について
・日米地位協定のあり方について
・ロッキード事件について
・維新の党の現状について
・盛岡市長選の結果について
朝鮮半島情勢について
現在の朝鮮半島問題に関する安倍政権の対応について、日米安保も絡めて小沢代表がどのようにお考えでしょうか。
小沢一郎 代表
朝鮮半島の南北のことについては、ちょくちょくとあのような状況が起きるので、今すぐ熱い戦争になるということではないと思います。安倍政権は中国とか朝鮮半島有事とかいうことをしきりと例にとりながら言っているようです。中国にしろ、朝鮮半島のことにしろ、私は非常に心配しております。
だからといって安倍さんの言う今の安保法制さえ作りさえすれば、より安全で国民の生命と暮らしを守ることができるというのは全く当たらないと思います。その意味で何度も申し上げているとおり、きちんとした論理的説明のないままに、ただ何となく海外派兵ができるようにしたいという願望を法律、制度の中に作ることを求めています。
(朝鮮)半島有事、あるいは中国で、どういう形で起こるかということですが、全面戦争的な紛争にするなどということは考えられませんので、国内の混乱とか難民とかいろんな問題があると思います。半島については、冷戦ではなくしてホットな紛争になる可能性を思っております。
その時にどうすればいいのか。日本はどうするのか。(日米)安保はどうするのか。今出されているようないい加減な法律があったって、なくったって、そんな問題ではなくして、日本国政府がどういうふうに対応できるかと。その判断と国民の信頼をきちんと得てどういう対応できるかということにかかっているのだろうと思います。
もちろん日米安保であれ、何であれ、最終的な行動のための状況判断は、政府が行うわけです。どのように法律を作ろうが何しようが、最終的な判断は時の政府が行うわけです。ですから法制度をいじくり回して、それで事足れりというのは全くの意味のないことです。
政府、政治家、とくにトップリーダーがそういう状況について、きちんと判断し、腹を決めて対応できるかどうかということにかかっているのだろうと思います。その点、今の政府と政府提案の法案を見ても大変心もとない危うさのみを感じているということに尽きます。
朝鮮半島の有事については、現実にどうなるかということは想像の話だから分かりません。ただ、北ではかなりの貧富の差と国民の大多数の貧困状況があり、中国の援助等で何とかやってきているし、また中国のコントロールで暴発をせずにいます。今度のことを見ても、半分脅し冗談で、半分本気な面があるような気がしております。
中国の経済がいかれ、バブルが弾けて大混乱ということは考えられます。中国か半島のどちらで有事的な状況が起きるかと言えば、私は半島だろうと思います。ただ、どこまでどうなるかわかりません。朝鮮動乱は、北が一気に攻め入って南と米軍の拠点は釜山だけになってしまったわけです。そういう状況になるのか、あるいはどうなのか。そこは想像ですから事態、状況については分かりません。
著名人擁立の秘策について
自民党は来年の参院選挙に向けて、首長経験者や元スポーツ選手の擁立などを模索しているようです。安倍政権の支持率低下を受けて、政界転身を目指す著名人の自民党離れ、出馬への慎重姿勢ということを観測できるでしょうか。
小沢一郎 代表
選挙ということになれば、やはり知名度が決定的に大きな要因になります。自民党だけでなく、知名度の高い人を擁立したいという思いはそれぞれ各政党にあると思います。自民党の場合は、特に支持が低落していて、例えば岩手県でも、(知事選)直前で敵前逃亡みたいに辞めてしまうという前代未聞の事態がありましたし、埼玉県知事選も問題にならないし、あらゆるところで今、安倍政権に陰りが出てきているのではないでしょうか。
中国の経済が最大の要因だと思いますが、今日は兜町で(株価が)1万8千円割れになりました。日本も決してアベノミクスなるものが国民生活をきちんと守ってくれるものではないということの一つのあらわれだと思います。どんどん支持が低下してきているということ、一時の安倍人気のメッキがはがれて、国民の心がどんどん政権、自民党から離れているということは事実だと思います。
それが本来ならもっともっと加速してもいいのですが、やはりその対抗馬、受け皿がないので、何とはなしに政権も維持されています。しかしながらそろそろ(安倍政権の)先が見えたような感じではないでしょうか。
小沢代表は選挙の度に、谷(亮子)さんをはじめ、著名人の政界転身をサポートしてきた実績があります。政界転身を目指す人たちに対して、政党が信頼される秘訣は何かあるでしょか。
小沢一郎 代表
職業は何だっていいのです。選挙を有利にするためには知名度が高い方がいいに決まっています。問題は、本人の政治に対する取り組み、本気、今までの生活を捨てて皆のために頑張るという決意があるかどうかです。これは何の職業でも同じです。ただ、どの職業であれ、選挙であれば知名度が非常に重要だから、知名度が高い人の方がいいと選挙する者としては思います。
岩手県議選への対応について
今週金曜日から岩手県議選が告示されスタートします。小沢代表が告示日以降に岩手入りするのかどうかと党としてどう戦うのかについてお伺いします。
小沢一郎 代表
有権者の信頼を得るように日常から活動していることが大事です。信頼関係がなければ政策の実行、実現ができません。やはり一人ひとりの有権者との信頼関係をどうやって築き上げていくのか。これは選挙の時だけではできませんから、毎日毎日の活動以外にないと思います。
私自身は、県議選で選挙になるところは、大概複数区です。そこに行くとなれば、皆のところに行かなければなりません。皆に行くとなると行った効果があまりない。状況を見て最終的に判断しなければならないと思います。入り方が難しいので、情勢が分かったら知らせてください。それで判断します。
自民党総裁選、野党政権のあり方について
(無風状態にある)自民党の総裁選についてと、仮に野党が結集し政権を取った場合、かつての自民党のように議論を活発に行いながらも、決まったら一致団結して行動できる組織に作れるかどうかについてお考えを伺います。
小沢一郎 代表
自民党は、かつてのような党内議論が全くなくなってしまった。いつもお通夜みたいだと言うのですが、そういう現実が政治の活性化と公正さを失わせています。トップリーダーが自分の思いで勝手にあっちに走ったり、こっちに走ったりする。今の安倍内閣もそういう結果だろうと思います。それが非常に私としては残念に思います。
野党も似たようなものですが、政権与党は、現実の政治を行うわけですから、それだけ国民に対する責任が大きいのです。もう少しこれでいいのか、あれでいいのかという議論があっていいと思います。
ただ昨今、安倍さんからの国民離れがどんどん加速しています。そうなると何かを言いたい人がいるかもしれないし、これはよく分かりません。支持率云々という以前に、今言ったように政権与党内部でもう少しお互いに議論しあうという形が本来あってしかるべきだろうと思います。
それから野党の方ですが、まだ一つの皿にもなっていないので、何とも言えません。例えば、安倍内閣のやり方に反対と、それをどういう言葉でお互いに旗印にするかは別として、基本のところは共有できると私は思っています。枝葉のところは何議論があったっていいのではないですか。国民も寛容に受け止めていいのではないかと思います。
安全保障論になると、共産党や社民党と食い違うところがあるかもしれませんが、現実に政権となれば、(変わる可能性があります。)村山さんが自衛隊は違憲だと言っていて、総理になったら合憲だと言いました。それもどうかと思いますが、しかし政治は現実ということですから、万年野党では民主主義において意味がありません。
私は、自由党の時から党議拘束をしないとしてきました。アメリカやイギリスもそうです。一応党で決まったという意識はあっても、いざとなると自分はこうだとバラバラになります。そういうことがあっていいのではないかと思って、党議拘束しないことにしました。
野党で仮に受け皿ができても、基本の二つ三つの原則は別にして、後は党議拘束しないことにすれば、議論も当然活発になるし、党に反して自分の意思を通そうとするならそれだけ議論をしなければならないし、自分も考えなければいけないですからそれだけ議論も活発になると思います。私はそれでいいと思っております。
日米地位協定のあり方について
先日、相模原市で米軍基地の爆発がありましたが、日米地位協定に阻まれて原因が明らかになりません。このような協定をどのようにしていくべきか玉城幹事長、小沢代表にお伺いしたい。
玉城デニー 幹事長
沖縄県民はかねてから国政選挙や県知事選では、日米地位協定の抜本的な改定、運用の改善ではなく、根本的に内容を変えるべきという主張をしてきました。この間、環境に関する事前調査や基地返還前の立ち入り調査ができるようになりました。それもあくまでも米軍の考慮に配慮してという文言になっていて全く役に立たないと思います。あくまでも補足協定ですので、調べたいところが調べられる仕組みになっていない。そういうことを考えると、米軍が本当に真剣に日米安保の安定性を考えるのであれば、基地所在市町村、渉外知事会からの要望、要請をしっかり受け止めるべきだと思います。
先日のヘリの墜落事故にしても、情報が沖縄県、あるいは沖縄防衛局に伝わるのが遅すぎます。つまり(事故の)全容が解明して、その対応が決まってから小出しに情報を出してくる。いざ何かあった時、米軍の飛行機が墜落しそうである、あるいは墜落するかもしれないという情報すらもたらせない中で、もしそのヘリが地上に落ちた場合、2004年の沖国大に普天間基地所属の大型ヘリが墜落した時も、いち早く米軍が来て警察、消防を一切いれなかったのです。自分たちの権利を主張して場所を確保して、機体も土も全て持ち去っていった。こういう状況が何ら変わっていないので、そこを日本政府がしっかりと日米安保の根幹をなす住民、国民の安全性を一番に考えるという立場からもっとしっかり議論していかねばならないと思います。
小沢一郎 代表
今玉城君が言った通りですが、人間社会では何だかんだトラブルはあります。ましてや外国人、軍隊が現実にいる。日米安保体制を否定するという前提に立つと別だけれども、ある以上は、トラブルはあるのです。その時にきちんと対等の立場で、公正に原因究明であれ、その結果の対応であれ、できないということが問題なのです。
日本の政府、外務省はアメリカの軍や国務省と対等に話ができない。そこが非常におかしなところなのです。これを変えていかないと、日米同盟は成り立たなくなってしまいます。私はむしろそのことを心配します。主従の関係では本当のつながり、信頼関係ができない。そういう意味で大変心配しております。
話は別ですが、こういう時に米軍の爆発が起きたりするのは、段々安倍さんのツキがなくなってきている証拠です。いい時は何をやってもいい。人間の人生はみなそうです。悪くなると何をやってもダメになる。米軍のところで爆発が起きる必要ないでしょう。こんな時にヘリの事故が起きたり、爆発したりということは、本当に段々行き着く先が見えているような気がします。
ロッキード事件について
『週刊新潮』の別冊で田中角栄さんについて語っている中で、興味深かったのがロッキード事件についてのお話しでした。司法行政の政治への介入、政権交代が可能な政治環境を作るというのは今にもつながるテーマだと思います。改めてロッキード事件とはどういう事件で、その対応についてどう考えるかお伺いします。
小沢一郎 代表
ロッキード事件については、本当の意味で事実の解明は全くできていません。分かり易く言えば、5億円と言うけれど、そのお金を見た者はいないのです。その意味でアメリカ側に免責させて、お金を渡したと証言させましたけれども、私は不可解な捜査、裁判のやり方だったと思っております。
政治的に言うと、完全に三木さんの指揮権発動なのです。アメリカに対して文書をやったり、何だりして、やってくれということです。止めろではなくて、やれという指揮権。指揮権はどちらでもいいわけです。
それから最高裁判事が集まって、相手方の証人に罪を免責させるという措置を講じたわけです。そんなのは日本の裁判制度にないことです。これは誰でもいいですけれども、免責して何を言ったって責任を問われないから好きなこと言いなさいと言われたら、何だってしゃべってしまう。こんなことは司法の自殺だと私は思います。あの時の裁判官の頭を疑います。
私は田中先生との私情のことは当然あります。それとは別に日本の司法制度、時の政府の指揮権のあり方に非常に疑問を持ちました。私も何の因縁か知りませんが、事実上の指揮権発動的なことで、何の証拠もないのに強制捜査の対象になりました。
二度も親子して、権力の濫用にさらされたわけですが、田中先生、私という個人的なこととは別にして、民主主義は、きちんとした法律の適正な手続き、デュー・プロセス・オブ・ロウという言葉がありますが、それと証拠に基づく裁判、そして公明正大な決定ということが確保されないと全く権力による暗黒社会になってしまいます。そういう意味で田中先生の捜査と逮捕と裁判という一連の行為に大変疑問を感じましたので、裁判をずっと傍聴させてもらいました。
維新の党の現状について
維新の党で柿沢幹事長が山形市長選の特定候補を応援しに行ったとして、大阪派と言われる議員たちが辞任を要求し、維新の党は分裂含みの状態になっています。この現状についてどういう見方をされていますか。
小沢一郎 代表
メディアでは分裂したり、別れたりすること自体を取り上げるが、そういう現象よりも本質を考えなければいけない。みんなの党は何で分裂したのか。渡辺喜美さんは与党と一緒にやりたかったが、大多数の人は野党として自公と対決していこうとした。その基本的な姿勢で分かれたわけです。
今度もそういう傾向があるのではないですか。松野さんらは、野党として野党の再編をやって新しい受け皿を作って政権交代をしようという主張です。それに対してもっと自民党と協力していこうという考え方もあるやに聞いています。そういうところの基本的なスタンス、本質論をきちんと考えれば、単なる離合集散だけに焦点をあわせて捉えるのは、私は必ずしも正当でないと思います。
さっきの話にもあったように考えが違うなら、維新の党の中で議論したらいいではないですか。その中でこうしようということを決めればいいのではないでしょうか。どうしても俺はその方向性は嫌だと言う人がいるかもしれない。それはそれで仕方がない。私はそこのところに焦点を当てるべきだと思います。
その結果、分裂するのも仕方がないとお考えですか?
小沢一郎 代表
基本の方向が違う。右行く人と左行く人と一緒にと言ったら進まない。分裂とかという問題ではなくて、維新の党としての基本的な姿勢をきちんと決めていこうということで、皆で議論すればいい。
盛岡市長選の結果について
岩手県知事選では勝ちましたが、盛岡市長選は小沢さんたちが負けたという理解でよろしいでしょうか。
小沢一郎 代表
その理解は正しくありません。民主党が候補者を選んで持ってきたのですが、民主党の支持母体が最初から一体ではなかったです。具体的に言えば連合は、そうではなかったです。連合だけではないです。ただ大きな塊だから例に挙げました。そういう点で必ずしも皆で一緒になってこれをやろうという候補者ではなかったと思います。
それから我々も直前になって推薦をしてくれということでした。岡田代表からも依頼がありましたので、それはよろしいでしょうということで推薦いたしました。これは、政令市ではないから県連の立場での推薦です。県連の立場で推薦を決めたようですけれども、それも直前の話でしたので、そういう支持母体がしっかりと固まっていなかったということ、中央政治で言えば、野党の受け皿がしっかりしていなかったということだろうと思います。
やはりそれは原発関係というものがあって、原発の再稼働、東北電力をひかえているということで連合が一本化しないということですか。
小沢一郎 代表
そんな問題ではない。岩手県には原発がない。原発が直接問題になったということでは全く違う。選挙で皆を一体としてやっていくためには、皆のコンセンサスを得て、そしてこれでいこうということにならないと、本当に選挙の戦いはできません。そういう最初からしっかりした合意でもってやり始めた選挙でなかったということに負けてしまった原因があるのではないでしょうか。
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