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日本政府は28日、国連の潘基文事務総長が9月3日に北京で開かれる抗日戦争勝利70年記念式典に出席することについて、ニューヨークの国連代表部を通じて国連側に「懸念」を伝えた。外務省幹部が明らかにした。
同幹部は「いたずらに過去のことに焦点を当てる行事に出席する判断に疑問を覚える。日本は相当の分担金を払っており、国連は中立的な姿勢を示すべきだ」と指摘した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015082800847
国連事務総長が抗日記念式典に出席することについて日本政府が抗議を行なったということは、安倍政権が日中十五年戦争は「正義の戦いだった」と認識していることを自ら認めたことになる。
中国が天皇の軍隊によって侵略されていた時代が終わり、侵略から解放された記念日を祝うことは直接の被害国である中国はもとより、国連事務総長が式典に出席することもおおいに歓迎すべきことである。これは国際社会が天皇の軍隊による侵略から中国が解放された記念日を祝うという象徴的な意味を持つものだ。
外務省幹部が「国連は中立的な姿勢を示すべきだ」と指摘したとのことだが、「中立」とはどういう意味か。
天皇の軍隊による侵略から中国が解放された記念日を祝うことが、「現在の日本」側にとって一方的に「不利」な行為であると日本政府は主張していることになる。
敗戦によって天皇制軍国主義体制が撤去され、侵略行為に対する真摯な反省の上に立って新しい体制に生まれ変わったはずの現在の日本政府がそのことを祝うのは当然のことであり、抗日記念式典に招待された安倍首相は式典に出席すべきであった。にもかかわらずそれを祝えないのは、敗戦後七〇年が過ぎて天皇の軍隊による中国侵略を「正義の戦い」だったと安倍政権が認識しているからにほかならない。
安倍政権が本当に心から反省し、謝罪したのであれば抗日記念式典への出席を拒む理由はどこにもない。過去の天皇制軍国主義の思想から完全に決別し、まったく新しい体制に生まれ変わったのであれば喜んで出席できたはずである。
ドイツのメルケル首相は、ウクライナ紛争で関係が極度に悪化しているにもかかわらず、ロシアの独ソ戦勝利七〇周年記念日の翌日にあたる今年の5月10日にロシアを訪れ、プーチン大統領と無名勇士の墓地に献花している。また潘基文国連事務総長は、独ソ戦勝利七〇周年記念日にロシアでの記念式典に出席している。
ドイツにできて日本ができないとはどういう訳か。
日本政府は、中国での抗日記念式典への国連事務総長の出席に異議をとなえるということが、日中十五年戦争において日本国が一方的な「加害国」であったという事実を否定していると全世界に公言したも同然である。
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