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安倍政権「日本人が乗っていなくても米艦は守る」。そして、米艦は日本の民間人を乗せて助けたりしない。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/604e9cb1563ea810ee7cb6620c30e710
2015年08月27日
安倍内閣は、2014年7月に閣議決定で、日本は攻撃されていなくてもアメリカが攻撃されたらその相手国を日本が攻撃するという、集団的自衛権の行使を容認しました。
これに先立ち、安倍首相は5月15日に記者会見を開き、パネルを使って集団的自衛権の行使が必要だと国民に訴えました。
「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたちかもしれない。彼らの乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない」
と、母親が乳飲み子を抱いて紛争地から米国艦船で脱出しようとしている様子を描いたパネルを指して訴えたのです。
このパネルは、FNNによると、日本人の親子を輸送しているアメリカ軍の船を自衛隊が守るイメージを強調したいということで、安倍首相がわざわざ赤ちゃんやご老人を大きく描き直せと作り変えさせたという、集団的自衛権の必要性を強調する際に掲げるための特製パネルでした。
ところが、安倍首相はそのわずか2週間後に、日本人が乗っていても乗っていなくても、米艦は守る必要があると言いだしました。
しかし、閣議決定後は、安倍首相はまた邦人救出のために日本人の乗った米艦を助けるのだと説明してきました。
ところが、中谷元防衛相が、やはり日本人が乗っていなくても米艦を助ける場合があると言いだしました。
2015年8月26日の参院安保法制特別委で、民主党 大野元裕参院議員が
「このケースはどういう理解で存立(危機)事態が構成されるんでしょうか」 「退避する邦人が米軍の軍艦に乗っている。これについてどこが存立危機(事態)なのか」
と問いただしました。
確かに、米艦に日本人が乗っているからと言って、その米艦が攻撃されても日本国が存立危機になるわけではありません。
米艦に乗っている日本人を守るためなら個別的自衛権の行使でいいわけで、ここでなぜ集団的自衛権が問題になるのか意味が分からないわけです。
これに対して、中谷防衛相が
「総合的に判断して存立危機事態に該当するということになりましたら、こういった救出が可能になるということ」
と「総合的な判断」を繰り返し、度々審議がストップしました。
あげくのはてに、中谷防衛相は
「邦人が乗っていないからといって存立危機事態に該当することは決してないというものではない、ということでございます」
などと、ご自分でもわかっているのかわかっていないのかわからないようなことを言いだしました(笑)。
これが日本語として極めて分かりづらい答弁なので、大野議員があらためて
「だから国民に分からないんですよ。この米艦に乗っている邦人は存立危機事態とは関係がないということでよろしいですね」
と聞くと、中谷防衛相はとうとう
「邦人が乗っているか乗っていないか、これ絶対的なものではございません」
と認めました。
そこで、大野議員は
「女性や子ども、あるいは邦人、これが米艦艇に乗っているかどうかというのは絶対的な条件ではない、関係がない。
女性や子どもを使って国民感情に訴えて、法的な立法事実を覆い隠すって、これとんでもないこそくなやり方じゃないですか」
と言いましたが、全くもっともです。
結局、日本人の赤ちゃんやおじいさんおばあさんを助けるんだと言いながら、日本人が乗ってるか乗っていないか関係なかったわけで、安倍首相が集団的自衛権の行使が必要だとして真っ先に掲げた事例が、いわば「ペテン」だったのですから、酷い話です。
しかも、そもそも、アメリカの軍艦はアメリカ人でさえ民間人は乗せて救出したりしないのだそうです。
米国務省領事部は、米国民に対して、民間人の輸送に米軍は関わらないと宣言し、
『米軍運搬手段や軍事エスコートがついた輸送手段は現実というよりハリウッドの脚本である』
『多くは商業的輸送手段や地域のインフラに依存する』
との公式見解をHPで示しているというのです。アメリカ人でさえ、民間人は民間人でなんとかしろというわけです。
そこで、2014年6月11日の衆院外務委員会で、民主党の辻元清美議員が米輸送艦による邦人輸送について、過去に例があるのか質問したところ、外務省領事局長は
「海外における邦人の退避の事例については、過去の戦争時に米輸送艦によって輸送された例は承知しておりません」
と答えています。
さらに辻元議員が
「米国政府は、すべての外国政府は自国民の避難についての計画を立て、米国政府の手段に依存しないことを求めている。防護の要請どころか、米輸送艦による日本人の避難は想定していない。この米国の方針を知った上で、米輸送艦護衛の事例を提示したのか」
と尋ねると、加藤官房副長官が
「米国の方針はその通りだ」
と認めています。
つまり、安倍首相は、そもそも日本人の民間人を米艦が載せること自体がないことをわかっているのに、こういうパネルを使って国民をだましたんです。
安倍首相は言ったんですよ。
「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたちかもしれない。彼らの乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない」
でも、米艦は日本人民間人を乗せない。
だからこそ、自衛隊は日本人が乗っていなくても米艦が攻撃されたら、日本が攻撃されていないのに相手国を攻撃する。
それが集団的自衛権の行使なんです。
「安保法制」が本当に必要だと思っているのなら、安倍政権はなぜ正面から堂々と説明しないんですか。
こんな騙しのテクニックばかり使っているから、国民は安倍首相の言っていることが信用できないのです。
後ろ暗いことがないのなら、正々堂々と論戦したらいいじゃないですか。
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