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安保法制、新国立競技場、原発再稼働、TPPをメッタ斬り 緊急インタビュー 衆院議院・亀井静香が安倍政権に「痛烈ダメ出し」60分 「国民よ、日本のナチス・ドイツ化を阻止せよ!」(1)
http://wjn.jp/article/detail/8513009/
週刊実話 2015年9月3日号
−−「戦争法案」と言われる集団的自衛権を見直す安保法制法案の強行採決、東京五輪の新国立競技場建設問題でのドタバタ劇。昨今の安倍政権は、一時のアベノミクスの絶好調ぶりから一転し、支持率も急降下しています。長らく政権中枢で重責を担ってきた亀井先生からは、今の安倍政権はどう映りますか。
「第二次世界大戦、太平洋戦争で戦争に敗れてから、二度と戦争という手段で国際紛争を解決しないというのが日本の国是。その国是を、憲法改正するという手続きを踏むことなく、また、選挙で国民の意思を問うこともせずに一国会で強行採決してしまう。これは、1933年にナチス政権が誕生した際、ヒトラーがワイマール憲法を無視して独裁国家を作り上げた状況に酷似していますよ。いずれにしても、今の集団的自衛権を拡大する、憲法を無視した安保法制案の強行採決は、独立国家のやることではありません」
−−なぜ、強行採決などが許されてしまうのでしょうか。
「それを許している土壌があるからです。つまり、可能としているのは国民ということ。原発反対、消費税反対、TPP反対と言っているが、いざ選挙となると自民党に投票するでしょ。これは、私を含めて日本人全体が生体反応を起こしにくくなってしまった結果なんです。体に五寸釘を打ち込まれているのに、マスコミが『針治療を受けているだけ』と言えばすぐに納得してしまう。しかも、生活の利便さを求めるあまり、欲望を制御することさえできなくなっている。原発も、福島第一原発事故以降コントロールできていないのに、大企業を中心に安い電気を手に入れようと、懲りずに再稼働や原発輸出に奔走する。とにかくすべてがカネ、カネ、カネ、カネ儲けで、健全な心を失っていますよ。安倍政権は、国民全体がそうなって行く中から誕生したわけです」
−−先生と安倍総理の関係は、自民党で同じ派閥にいた時代から長くて深い。安倍総理は、以前からこのような超タカ派だったのでしょうか。
「総理とは兄弟同様の付き合いをしてきたので分かりますが、もともと、とてもじゃないが戦争大好き人間などではなかった。今、安倍政権がこうした道に突入している背景の理由は二つある。一つは“世界の警察”として強大な経済力と軍事力を持っていたアメリカが、急速に力を失いつつあること。ベトナム戦争以降、イラクやアフガニスタン、イラン、ウクライナなど、すべてが思うように上手くいかない。それに反し中国は、AIIB(アジアインフラ投資銀行)で、その存在感をアピールし、欧州各国もそこへ走ってしまう。アメリカが制止しても、もはや誰も貸す耳を持たない状況ですからね」
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安保法制、新国立競技場、原発再稼働、TPPをメッタ斬り 緊急インタビュー 衆院議院・亀井静香が安倍政権に「痛烈ダメ出し」60分 「国民よ、日本のナチス・ドイツ化を阻止せよ!」(2)
http://wjn.jp/article/detail/6034532/
週刊実話 2015年9月3日号
−−結局は日本だけがアメリカの立場で動いている。
「アメリカはお金の面でも、さらには軍事力でも、日本に『手伝って欲しい』と懇願したわけです。それが、集団的自衛権確立を目指す安保法制法案と沖縄の米軍基地辺野古移転問題。三沢基地や横田基地、沖縄の米軍基地もそうですが、日本の空はアメリカ軍のための空になっているでしょ。基地負担費用も、7割も負担している。加えてカネや土地ばかりでなく、今度はアメリカ軍のために兵士まで差し出すという話。過剰サービスもいいところですが、アメリカのために身を投げ出してしまっているのが現状です」
−−そうしなければ、日本は世界で生きていけないのでしょうか。
「国民がそう思い込んでしまっている。戦後すぐのチューインガムやチョコレートを貰った時代ではないんですよ。もちろん、アメリカは日本にとって大事な国だし、日米安保も大事です。しかし、同盟国として対等にやるべき。今の日本の姿は、まるでアメリカの従属国で、その従属度も強まりつつあります」
−−そうした姿勢になった二つめの背景とは。
「総理を取り巻くブレーンの存在。これが、安倍総理を戦争大好き人間にした二つめの理由です。もともと私が第二次安倍内閣発足前に会っていたときは、“総裁などしばらくは無理”という雰囲気だった。それが、衛藤晟一(首相補佐官)、古屋圭司(衆院議員)などの右の連中が担ぎ上げて当選してしまった。そして就任した途端、経済も安全保障も外交も待ったなし。総理は自分なりのシンクタンクもブレーンもいなかったので、それをフォローするため小泉純一郎政権時代の竹中平蔵慶応大学教授らが大量にブレーンとして入ったことも大きい。しかも、アメリカ一辺倒の外務省ブレーンも周りを固めている。私が『戦争大好き人間というレッテルを貼られますよ』と忠告したところ、総理は『そうはなりませんよ』と言っていたが、現実的には集団的自衛権を見直す安保法制案に突き進んでしまった」
−−そうした安倍政権にしたのも実は国民という話ですが、一方で安保法制案反対や疑問の声は急速に大きくなり、支持率も下がるという現実を突きつけられています。
「愚かな国民になっているかもしれないが、あまりの政権の強引さに国民も目を覚ましつつあるということです」
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安保法制、新国立競技場、原発再稼働、TPPをメッタ斬り 緊急インタビュー 衆院議院・亀井静香が安倍政権に「痛烈ダメ出し」60分 「国民よ、日本のナチス・ドイツ化を阻止せよ!」(3)
http://wjn.jp/article/detail/8628036/
週刊実話 2015年9月3日号
−−膨大な予算や奇抜なデザインで批判が殺到した新国立競技場問題は、どう見ますか。
「オリンピックを招致した以上、しっかりとやればいい。総理が福島の原発は完全に制御されているというウソまで言って招致した以上、成功させなくちゃいけない。しかし、新競技場にべらぼうなお金がかかり、完成後も維持費に莫大なコストがかかるという考え方は間違っている。きらびやかさはいらない。そもそも、オリンピックは世界が戦争をせず仲良くするためのスポーツの祭典であって、その原点に戻ることです。私が自民党の政調会長や大臣時代は、こうしたドタバタ劇は決して起こらなかった。今回の問題を見ていると、自民党の政治家も官僚も、整理して物事を推進していくパワーが極端に弱っている」
−−このままいけば、2009年に民主党政権が誕生したようなことが、来年の参院選で起こらないとも限らない。
「今日の自民党の暴走を許している元凶は、民主党にあります。この前の衆院選挙の自民党の大勝も、国民は自民党が良くて自民党に投票したのではない。民主党がダメだから自民党に投票せざるを得なかった。さきほども言ったように、国民は反原発、反消費税ですが、それでも選挙では自民党に投票してしまう。追い込まれているのは実は民主党で、これでは'09年のようなことは起きません。民主党はね、ブレーンストーミングのようなことで満足していてもダメなんです。安保法制法案では、民主党議員が決起できるかどうかが鍵。衆参国会議員が全員辞職する覚悟で臨まなければならない」
−−仮に民主党の衆院議員と参院議員が全員辞職すると何が起きるのか。
「安保法制法案は採決できない。議長が、そうした異常事態で採決することを許さないでしょう。そして民主党の職を賭した決起は国民に本気度として伝わり、この国の政治の在り方を変えることになりますよ」
−−今回の集団的自衛権のための安保法制法案の元になっているのは、中国の台頭、つまり対中問題が根底にあると思います。安倍政権の対中政策をどう見ますか。
「中国と日本の経済と文化の親密度は極めて大きく、高い。それを、尖閣という岩山一つの取り合いで互いに引くに引けずに戦争などとなれば、日中どちらも大変な損失を被ることになり、実に馬鹿げている。領土を拡げる拡げないなどという発想は帝国主義時代の発想で、軍事力行使などあってはならないし、あるはずがない。米中関係も密接で、日本は対中においてはアメリカの競争相手でもある。日本が対中で都合が悪くなれば、アメリカは得をするわけです。その関係の中で、起こさなくてもいい脅威をもって、戦争で国際紛争を解決しないという国是を変える法律を作るのは、まったくの狂気の沙汰。民主党もさることながら、このままいけば自民党の未来はない。安倍総理も哀れな末路となりかねませんよ。晋三よ、国滅ぼしたもうことなかれ、と強く進言したい」
亀井静香=かめい・しずか
1936年広島県出身。衆院議員(無所属)。東大卒業後、警察庁入庁。'79年、政界転出。'05年、国民新党結成。運輸、建設各大臣、自民党政調会長等を歴任。現在、死刑廃止を推進する議員連盟会長を務める
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